浸透圧・液性・泉温の併記
判定と表示の欄
泉質名のあとの括弧は、三つの区分の併記です。高張性弱アルカリ性高温泉のように、浸透圧、液性、泉温の順で続けて書くのが通例とされています。
分析書のどこに書いてあるか
6の泉質名を書いたすぐあと、同じ行の括弧の中です。(高張性弱アルカリ性高温泉)のように三語が切れ目なく続き、読点も中黒も入りません。括弧の中は分類の言葉だけで、もとになった数字は書かれません。前に立つ名の組み立ては泉質名の並び順が扱う話で、括弧はその外側です。指針8-6と、環境省の温泉分析書様式の作成上の注意事項11が、この形を求めています。
何を表す数字か
湯の性質を、成分の名前とは別の三つの物差しで言い直したものです。鉱泉分析法指針(平成26年改訂)8-6は「浸透圧の分類、液性の分類および泉温の分類を併記するのが通例」と、並べる順序まで書いています。浸透圧と液性は成分と水質から、泉温は温度計から来るため、三語の出どころは一つにまとまりません。ミリバルの表から導かれる泉質名とは、そこが違います。
読むときの手がかり
語ごとに、見に行く欄が違います。浸透圧は溶存物質計、液性は湧出地で測ったpH値、泉温は3の欄の泉温から来ます。液性に使うのは3のチの値で、試験室で測り直した値ではありません。たとえば括弧の末尾が高温泉なら、それは成分ではなく42℃以上という温度の話です。三語はいずれも源泉の値から付いたもので、浴槽の湯とは別に読みます。
よくある誤読
括弧の中を泉質名の一部と読むのは外れです。泉質名は成分から付く名で、三語は別の数字から付く区分です。高張性を濃さの等級、アルカリ性を肌ざわりの保証と読むのも違います。前者は高張性という溶存物質の量の区切りにすぎず、後者は現地のpHの区切りで、肌ざわりの話はぬるつく湯はアルカリ性?が扱います。三語のどれかが欠けた紙もあり、併記は通例であって、名前そのものではありません。