旧泉質名の併記

判定と表示の欄

重曹泉や食塩泉は、今の分類より前の呼び名です。今の泉質名に括弧で添えられることがあり、古い掲示ほど、こちらが表に出ています。

分析書のどこに書いてあるか

6の泉質名に添えて、括弧の中に書かれます。重曹泉・食塩泉・芒硝泉・重炭酸土類泉といった名がそれにあたり、浸透圧・液性・泉温の併記の括弧とは別に置かれます。併記の無い紙も普通にあり、新しい掲示ほど今の名だけで書かれます。対照の元は鉱泉分析法指針(平成26年改訂)の付表-1「旧泉質名対照表」と、環境省の「新旧泉質名対照表」です。

何を表す数字か

成分の呼び名をそのまま泉質の名にしていた、古い分類の名残です。ナトリウムと炭酸水素塩の湯を重曹泉、ナトリウムと塩化物の湯を食塩泉、硫酸塩の湯を芒硝泉、カルシウムやマグネシウムと炭酸水素塩の湯を重炭酸土類泉と呼び分けていました。今の名と一対一で対応しない名もあるため、突き合わせは表を介して行います。泉質ごとの言い換えは炭酸水素塩泉など、泉質図鑑の側が持ちます。

読むときの手がかり

併記は任意で、書かれていない紙があってもかまいません。指針8-6は、対照表に無い伝統的な呼び名であっても分析結果と矛盾しないものは併記してよいとしています。括弧の中身がその土地で受け継がれてきた呼び方である場合もあります。旧名を手がかりに、今の名のどの枠に当たるかを追えますが、泉質名の並び順で組み立てた今の名とは成り立ちが違います。

よくある誤読

旧名を今の泉質名の言い換えとして、いつでも置き換えられるわけではありません。一つの旧名が複数の新しい名にまたがることがあるためで、対照表を見ないと折り合いません。放射能泉に「ラヂウム泉」を併記しないことは指針8-6が名指しで求めており、誤解を生じやすい名と断っています。古い呼び名は分類の履歴で、その名の広まりはラジウム温泉は泉質名?が扱います。