湧出地と採水地

源泉と採取の欄

分析書の2は、湯の出どころと汲んだ場所の欄です。源泉名と湧出地が並ぶのが基本で、混ぜた湯や運ばれた湯を測ったときは、見出しが「源泉名および採水地」に替わります。

分析書のどこに書いてあるか

温泉の利用の許可を申請するときに添える書類の、2にあたる欄です。環境省の温泉分析書様式では申請者の次に置かれ、「源泉名及びゆう出地」と刷られています。ここに源泉の名前と、その湯が地上に出た場所の住所が並び、鉱泉分析法指針(平成26年改訂)の例示は住所のあとに源泉にて採水と書き添えています。

何を表す数字か

この紙がどの地点の湯を測ったものかを告げる欄です。汲んだ場所が湧出地と離れるときは、見出しが「源泉名および採水地」に書き替わります。指針8-6は、混合泉と蒸気造成泉、除鉄・除マンガン処理の後の湯、運ばれてきた湯を挙げ、いずれも採水した場所を明記するよう求めています。この欄より下に並ぶ数字は、すべてここに書かれた地点の湯のものです。泉温と気温も成分の表も、どこの湯の話かはこの一行で決まります。

読むときの手がかり

見出しが採水地になっていたら、その下の行を続けて読みます。混合泉なら混ぜているすべての源泉の名称と湧出地が並び、割合が分かるときは混合率まで書かれます。処理後の湯なら除鉄・除マンガン処理後に採水のように方法が、運搬ならタンクローリーにて搬入が添えられます。旅館の貯湯槽で採水した例も指針にあります。

よくある誤読

地下のなりたちを説明する欄ではありません。湯がどう温まって地表へ出るかは自然湧出や動力揚湯が引き受ける話で、ここは地点と名称だけを扱います。もう一つ、湧出地の住所を施設の住所と読み替えないことです。離れた源泉から引いたり運んだりして届く湯があると、指針の例示自体が示しています。源泉名は湯の出どころに付いた名で、施設の名ではありません。同じ源泉名の紙が、離れた施設の壁に出ていることもあります。