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作物図鑑・いも

さつまいも

ヒルガオ科のいも。旬は9〜11月、育てやすさは「やさしい」。

さつまいも
写真: 不明 / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

科

ヒルガオ科

旬

9〜11月

育てやすさ

やさしい

向く栽培環境

露地

区分

特定野菜

種まき

家庭菜園では「つる苗(挿し苗)」を購入して育てるのが基本です。種いもから採苗する場合は3〜4月に種いもを伏せ込み、伸びた茎を25〜30cmに切って苗にし、植え付けまで日陰に数日おくと活着が安定します。

植え付け

地温が15℃以上(平均気温18℃前後)になる4月下旬〜6月上旬に、水はけの良い高畝へ斜め植えや船底植えで植え付けます。株間30〜40cm、畝幅70〜90cmが目安です。

収穫

植え付けから約120〜140日後の9〜11月が収穫期です。葉やつるが黄ばんできたら試し掘りし、いもが十分肥大していれば、土が乾いた晴天日に掘り上げます。

日当たり

日当たりと水はけの良い露地向きで、生育適温は20〜30℃と高温を好み、やせ地でもよく育ちます。

水やり

乾燥に強いため基本は降雨まかせでよく、植え付け直後の活着までと極端な干ばつ時だけ水を与えます。

肥料

窒素が多いとつるや葉ばかり茂る「つるぼけ」でいもが太らないため、元肥はリン酸・カリ中心に控えめとし、追肥は基本的に不要です。

出やすい病害虫

サツマイモ基腐病:発病株や残さを持ち込まず処分し、健全苗の使用と排水改善で予防する ネコブセンチュウ:連作を避け、輪作や抵抗性品種を利用する コガネムシ類(幼虫):いもを食害するため、堆肥は完熟したものを使い植え付け前に土壌を確認する ナカジロシタバ・エビガラスズメ(葉を食う幼虫):見つけ次第捕殺し、多発時は早めに薬剤で防除する

連作

ヒルガオ科で比較的連作に強いものの、基腐病やセンチュウ被害を避けるため2〜3年は同じ場所での連作を控えます。

品種

ホクホク系の紅あずま、しっとり甘い紅はるか、焼き芋向きの安納いもなど、食感の好みで選ぶとよいです。

主産地

鹿児島県が全国一の産地で、茨城・千葉・宮崎・徳島などが続きます。

育て方のコツ

つるが地面に根を張ると養分が分散していもが太りにくいので、生育中期の「つる返し」が成功のコツです。掘り上げ後は2週間ほど風通しの良い場所で乾かしてから貯蔵すると甘みが増します。

資料

農林水産省・日本いも類研究会・都道府県栽培暦などを参照

解説動画

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サツマイモの上手な育て方(植え付けから収穫まで完全解説)サツマイモ栽培のコツとポイントが分かる!

概要

土作りから収穫までサツマイモ栽培の全体像をまとめた総合解説。原産地はメキシコを中心とした熱帯・亜熱帯の中南米で、日本ではジャガイモのように種芋を埋めるのではなく、種芋から挿し穂(苗)を作って植え付けるのが特徴。

3月の苗作りから11月の収穫まで半年以上かかるが、乾燥に強く植え付け後の手間が少ないので初心者向き。行灯仕立てやネットを使えばベランダなど狭い場所でも空中栽培ができる。ビタミンC・E、カルシウム、食物繊維を含み、料理の幅も広い。

プランターと土作り

コンテナは中型60cm以上・深型が向き、中型で1〜2株、大型で3〜4株。市販の培養土なら開封してすぐ植えられて便利。

自分で配合するなら赤玉土4・植物性堆肥3.5・腐葉土1.5・バーミキュライト1に、用土10Lあたり苦土石灰10gと化成肥料(8-8-8)20gを混ぜる。肥料の与えすぎで窒素過多になるとつるぼけ(つる葉ばかり茂り芋が肥大しない状態)になるので注意。用土はコンテナの7割程度に抑えると増し土や水やりで土がこぼれにくい。

路地栽培の土作りと畝作り

植え付けの2週間前に土作りを終え、1週間前に元肥を入れて畝を立てる。適した土壌酸度はpH5.5〜6.0で、pHを1.0上げるには石灰を1平米あたり400gが目安。

元肥は1平米あたり植物性堆肥2kg・普通化成肥料100gが目安だが、前作の跡地なら化成はリン酸とカリのみでよい。畝は幅60〜80cm・高さ20〜30cmの高畝にして排水性を高め、余分な窒素を残さず元肥を少なめにするのがポイント。

挿し穂作り・苗選び

挿し穂は種芋や苗から出るつるを切り取ったもの。作る時期は3月〜4月で、発芽適温は20〜30℃と高温なので20℃以上を確保する。

種芋はコンテナに並べ頭が少し見える程度に土を被せ、保温ハウスや発泡スチロールで加温する。発芽までは水やり不要。

ポット苗から作る場合は15〜20cm間隔で植え、葉が4〜5枚出たら20cmほどで切り取る。スーパーの芋からも作れるが黒斑病・つる割れ病・立枯病に感染していることがあるので、園芸店のウイルスフリー苗を選ぶのが安全。良い苗は長さ25〜30cm・7〜8節・葉5〜7枚。

苗の植え付け

植え付け適期は日中気温が20℃を超える5月上旬〜6月上旬。発根には地温15℃以上、芋の肥大には22℃以上が必要。

植え付け2〜3日前から日陰でしおれさせ、前日から水につけて給水させると「親から離れた」と苗が自覚し発根がよくなる。植え方には水平植え・斜め植え・船底植えなどがあり、地際に近い節に芋がつくため水平植えが最も収量が多い。

大きな芋が欲しいなら斜め植え。苗の切り口から数えて3〜4節を5cmほどの深さに埋め、植え付け後はたっぷり水やりする。低温期はマルチングで地温を確保。

つる返し・支柱栽培・水やり・追肥

土寄せや増し土で株元の用土を補い芋の肥大を助ける。つる返しは茂ったつるを裏返して途中から出る不定根を土から切り離す作業で、放置すると養分がつる葉に奪われつるぼけになる。

狭い場所では支柱栽培がおすすめで、太陽光がよく当たり光合成が増して芋が大きく甘くなる。苗が根づくまで約1週間は水やりするが、その後は乾燥気味に育て過湿を避ける。基本的に追肥は不要だが、生育が悪い時は窒素が少なくカリ・リン酸中心の化成肥料を1株10〜15g、様子を見ながら少しずつ与える。

収穫・保存・病害虫

収穫適期は植え付けから4〜5ヶ月後で、葉の色が薄くなり黄色や赤に変色し始めるのが目安。雨の翌日は貯蔵性が落ちるので晴天が続いた日を狙う。

地上部を地際から15cmほど残して切ってから引き抜き、収穫後は2〜3日天日で表面を乾かしてから日の当たらない場所で保存。収穫後1ヶ月ほど貯蔵すると甘みが増す。

呼吸しているので紙袋やナイロン袋(小穴を開ける)で保管。病害は黒斑病・立枯病・つる割れ病など。害虫はイモキバガやヨトウムシなど蛾の幼虫が葉を食害し、最も深刻なのはネコブセンチュウ(マリーゴールドの混植や完熟堆肥のすき込みで軽減)。

出典: 野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide(YouTube)で動画を見る ▶

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