やまのいも
ヤマノイモ科のいも。旬は10〜12月、育てやすさは「ふつう」。


科
ヤマノイモ科
旬
10〜12月
育てやすさ
ふつう
向く栽培環境
露地
区分
特定野菜
種まき
種いも(切り芋)や葉の付け根にできるむかごから育て、植え付けは4月中旬〜5月上旬が目安。切り芋は切り口を数日乾かして腐敗を防いでから植える。
植え付け
気温が13〜14℃を超える4月中旬〜5月上旬に、深く耕して高畝を立て、芽を上向きに5〜6cm覆土する。株間は30〜40cmを目安にする。
収穫
つるや葉が黄色く枯れ上がる10〜12月が収穫適期。長芋は深く伸びるので折らないよう周囲を広く深く掘り上げる。畑で越冬させ翌春に掘ることもできる。
日当たり
日当たりと水はけの良い露地が向き、生育適温はおおむね20〜25℃で高温期によく茂る。
水やり
つるが茂る夏の乾燥期は水切れさせないよう適度に潅水し、過湿は根腐れを招くため水はけを保つ。
肥料
植え付け前に完熟堆肥と元肥を深めに施し、つるが伸びる6〜7月に追肥を1〜2回行う。
出やすい病害虫
炭疽病:連作を避け、繁りすぎを整枝して風通しを良くし、発病株は早めに除去する 葉渋病(褐色の斑点):多湿で発生しやすいので水はけと通風を確保し、登録薬剤で予防する ネコブセンチュウ・根腐病:連作や根菜類の後作を避け、健全な種いもを用いる アブラムシ・ヤマノイモハムシ:発生初期に捕殺するか登録薬剤で防除する
連作
ヤマノイモ科で連作を嫌うため、同じ場所での作付けは4〜5年あける。
品種
まっすぐで作りやすいナガイモ、粘りの強いジネンジョ・イチョウイモ・ツクネイモ(大和芋・伊勢芋等)があり、初心者は種いもの入手しやすいナガイモ系が育てやすい。
主産地
ナガイモは青森県と北海道の二大産地で全国のおよそ8割を占め、長野県・千葉県が続く。
育て方のコツ
つるがよく伸びるので1〜2mの支柱やネットを立てて誘引すると光合成が進み、いもの肥大が良くなる。長芋をまっすぐ育てるには波板やパイプを使う栽培法も有効。
資料
奈良県ヤマノイモづくりのポイント/JA各県栽培情報/農水省・e-Stat作物統計/農畜産業振興機構(alic)
解説動画
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の解説動画
Tips for cultivating yam from a Japanese farmer !
概要
横浜で家庭菜園を営む投稿者が、山芋栽培の始め方と植え付け前の準備を解説する回。ネバネバで栄養価が高く、収穫した芋を翌年の種芋に回せば栽培を繰り返せるコスパの良い野菜だと紹介している。
前年の芋を土中で保存している場合は、気温上昇で腐敗したり芽が出たりする前に掘り起こしておくよう促している。
品種と栽培スケジュール
スケジュールは3月に土作り、4月に植え付け。品種は大きく長芋系と山の芋系に分かれる。
長芋は長く太く育つ馴染みのある品種だが、長くなる分だけ家庭菜園では難易度が高い。山の芋は粘りが強く丸く育つため、種芋の入手はやや難しいものの家庭菜園でも比較的作りやすい。
つくね芋は家庭菜園向けのおすすめ品種で、長芋より作りやすく粘りも強い。山の芋系には自然薯もあるが、栽培スペースを広く要し難易度が高いので上級者向けとしている。種芋はホームセンターに出回る時期が限られ4月に手に入らないこともあるため、早めに購入し新聞紙に包んで日の当たらない場所で乾燥させないよう保管するのがよい。
種芋の管理と場所選び
種芋は低温に弱く、寒い場所や冷気に当てるとしぼんで腐ることがあるため、直射日光の当たらない暖かい場所で管理する。
植え付け場所は日光が豊富で水はけの良い所を選び、つる誘引用の園芸ネットを張る分も含めて広めのスペースを確保する。水はけが悪い場合は深く耕し、腐葉土を入れて改善しておく。
土作り・施肥・畝立て
植え付け時期
山芋は寒さに弱いため、平均気温が15℃以上になってから植え付ける。植え付け直後に遅霜の恐れがある場合は不織布を掛けて防寒する。
プランター栽培も可能だが、軒先など冷気が当たる場所では植え付け初期にしっかり防寒しておく。
【家庭用】山芋(つくね芋)栽培(植え方)4月中~5月中ポット植え芽だし
概要
つくね芋の種芋の切り分けから、消石灰処理、ポットへの芽出し植えまでを短く実演した回。用意するものははかり、消石灰、包丁、まな板。
種芋の切り分けと消石灰処理
切った芋の重さが50〜80gになるよう、あらかじめ芋を量って見当をつけておく。芋の「おへそ」のような部分の下側からカットしていく。
いびつな形の芋は種芋に向かないので避ける。切り分けたら手袋をして切り口に消石灰をまぶし、雨の当たらない日陰で3〜7日ほど置いて、腐らないように切り口を乾燥させる。
ポットへの植え付け
種まき用の土の上に種芋を置いて土をかぶせる。おへその部分を上に向けて植え付け、雨や肥料に負けないようポットで育てる。芽が出たら畑へ植え替える。
丹波篠山の特産品 「山の芋」植え付け始まる
概要
兵庫県丹波篠山市で、地域の特産品である「山の芋」の植え付け作業が始まったことを伝えるニュース。栽培農家では農家の人たちが種芋を一つ一つ手作業で植えていった。
産地の特徴と現状
丹波篠山の山の芋は昼夜の寒暖差が大きい気候と粘土質の土壌によって育まれ、上質で粘り気が強いのが特徴。市内の栽培面積はおよそ18ヘクタールで、ピーク時の10分の1以下に減少しており、市は補助金を出すなどの対策に乗り出している。
植えられた芋は6月頃に発芽し、11月上旬頃に収穫される。今シーズンはおよそ150トンの収穫を見込み、地元の直売所のほか関西のスーパーや百貨店に出荷される予定。生産者からは、全て手作業で労力はかかるが愛情がこもって美味しいので一度食べてほしいという声が紹介された。
【家庭菜園】紫山芋 種芋保存は低温注意 おまかせ菜園フクダ流
概要
農業新聞の読者から偶然もらった紫山芋を毎年種芋を維持しながら作り続けているという投稿者が、その収穫の様子を紹介する回。
栽培方法と収穫の実演
地上約4mの包丁支柱を立て、1株植えるとつるが天辺までぐるぐる巻き上がり、天辺までいくとむかごが大量につく。むかごのほかに地下にも芋ができ、ずんぐりした形で深くは入らないため掘るのは比較的簡単。
掘り上げると1株で重さ5kgに達する巨大な芋が採れ、これまでで最高だったと語る。中まで紫色で美味しいのが特徴。種芋の保存では低温に注意する点も要点として挙げている。
長芋が発芽した後の状況説明とお世話~追肥・消毒・誘引作業等について:2025年版長芋栽培
概要
6月上旬に種芋を植えた長芋が、7月中旬に発芽して1か月以上経った状態のお世話を紹介する回。追肥・消毒・つるの誘引を扱う。
種芋の状態によって成長速度が全く違い、よく伸びた株もあれば芽が出たばかりの株もある。芽が出なかった箇所には後から種芋を追加で植えており、それが遅れて出てきている。10月下旬以降には株が揃って出来上がる。
葉の健康チェック
黒く色艶のある葉が元気な証拠。葉に模様が出てくるのは病気になりそうな兆候で、この段階で消毒をかける。葉に穴が開いていれば虫食いのサインなので、殺菌剤と殺虫剤の両方を散布する。
追肥の考え方
追肥には市販の888(チッソ・リン酸・カリが各8の化成肥料)を使う。雨が降れば土に染みて効いてくる。
追肥は毎年8月15日のお盆までに3〜4回行い、お盆を過ぎたら追肥はしない。9〜10月は肥料を与えなくても芋が伸びるので、葉を丈夫に保ち10月に自然に枯れてくる状態が理想。
消毒剤の使い分け
消毒は10L入りの充電式散布機を使い、10月まで5〜6回ほど続ける。殺菌剤は予防目的で初期にダコニールを使い、症状が出てきたら治療効果のあるベルクートフロアブルやアミスターフロアブルを使う。
殺虫剤は初期にアディオンを使い、モスピランも併用する。今回はダコニールとアディオンを混用。1つの畝に対し両面から往復して念入りに散布する。
つるの誘引と草管理
長芋のつるは自分でネットを探して時計回り(右回り)に巻き上がっていく。誘引する際も必ず右回りに沿わせないと折れてしまう。
ネットの上まで伸びて垂れてきたつるや、ネットから外れたつるは気付いたら誘引し直す。畝の上部はできるだけ草を取り、畝の間は水はけを保つため、根から抜かず草刈り機で刈る程度にとどめる。
[Yam Nevaristor] 5 tips for growing in a planter
概要
山芋の品種「ネバリスター」の種芋を大きめのプランターに定植する様子を、育て方の5つのコツとともに解説する回。ネバリスターは山芋と長芋を人工交配した品種で、従来の長芋に比べ粘りが2倍、甘みが強く、長さは1〜2割短く作りやすい。
栽培地域も全国各地に対応する。プランターでどこまで作れるかの検証も兼ねている。
5つの栽培のコツ
1つ目は土。柔らかく水はけの良い場所が適し、形の良い芋を作るにはあらかじめ深さ約100cmまで耕す。
2つ目は植え付け方。時期は4月〜5月で、桜が散りボタンや藤の花が咲く頃が目安。植え付けの深さは5〜10cm、株間は20〜25cm。
3つ目は肥料。芽が出た後、株元から30cmほど離れた所に化成肥料を60g、プランターの場合は半分の30g与える。
4つ目は管理。支柱を立てた方が病気が出にくく大きな芋が採れる。1株から芽が2本以上出たら大きい方を残して他は間引く。乾燥に弱くないわけではないので夏場は土の表面が乾いたら水やりし、わらやもみ殻でマルチングするとよい。
5つ目は収穫。葉茎が完全に枯れてから収穫し、つるを手で引っ張って簡単に抜ければ収穫の目安。早採りすると食べる時に変色することがある。
用意するものと用土作り
プランターは幅40cm・深さ40cm、容量約35Lの大型を使用。用土はプランター栽培後の古土と畑の土をふるいにかけて混ぜたベースに、苦土石灰と化成肥料を混ぜて作る。
本来は1週間ほど置いてなじませるが、今回はそのまま使う。種芋は3月中旬に購入し室内保存したところ芽がかなり伸びており、この芽を目安に植える。
定植の手順
用土を鉢の2/3ほど入れ、種芋は縦ではなく横に寝かせて置く。芽ができるだけプランターの中央にくるようにする。
最初は用土を5cmほど被せて芽が見える状態にし、つるがある程度伸びたらさらに5cmほど足す。落ち着かせるため1回目はたっぷり潅水し、2回目以降は表面が乾いたら与える。
品種名の札と育て方の札を挿しておく。芽の伸びが小さいもう1本も同様にもう一つのプランターに定植した。つるは脇の梅の木に直接巻き付けて誘引する予定で、11月頃に収穫を見込む。
R2-015-ヤマノイモの機械定植技術と専用種芋『小丸種芋』の育成方法03
概要
ヤマノイモの定植は手作業で足腰に大きな負担がかかるため、機械定植とそのための専用種芋「小丸種芋」の育成技術を紹介する県の技術センターの動画。機械定植は体の負担が少なく、手植えの4倍のスピードで作業効率が上がる。
小丸種芋の増殖方法
慣行栽培は切り芋を春に定植して秋に収穫するのに対し、小丸種芋を用いる栽培は1年かけて小丸種芋を増殖し、翌年の春に定植して秋に収穫する。裁断種芋は輪切りにした種芋を1cm角・表皮付き・重さ約5gのくさび状に裁断して作る。
裁断した種芋は4月下旬〜5月中旬に植え付け、乾燥に注意して管理すると約1か月で発芽が始まる。その後は慣行の山の芋栽培と同じで、10月下旬〜11月中旬に収穫する。植え付け時にコルゲート管などを利用すると収穫作業が楽になる。
効果
ここで収穫した小丸種芋を翌年春に定植する。小丸種芋による栽培は定植作業の軽減が図られ、慣行栽培と変わらない収量・品質の山の芋が収穫できる。
さらに30g以上の小丸種芋を育成して用いると収量が約1.4倍になる。詳細は北部農業技術センターへの問い合わせを案内している。
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