作物図鑑 | オトモアグリ

作物図鑑・いも

やまのいも

ヤマノイモ科のいも。旬は10〜12月、育てやすさは「ふつう」。

やまのいも
写真: ‘Uncle Carl’ (カールおじさん). / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

科

ヤマノイモ科

旬

10〜12月

育てやすさ

ふつう

向く栽培環境

露地

区分

特定野菜

種まき

種いも(切り芋)や葉の付け根にできるむかごから育て、植え付けは4月中旬〜5月上旬が目安。切り芋は切り口を数日乾かして腐敗を防いでから植える。

植え付け

気温が13〜14℃を超える4月中旬〜5月上旬に、深く耕して高畝を立て、芽を上向きに5〜6cm覆土する。株間は30〜40cmを目安にする。

収穫

つるや葉が黄色く枯れ上がる10〜12月が収穫適期。長芋は深く伸びるので折らないよう周囲を広く深く掘り上げる。畑で越冬させ翌春に掘ることもできる。

日当たり

日当たりと水はけの良い露地が向き、生育適温はおおむね20〜25℃で高温期によく茂る。

水やり

つるが茂る夏の乾燥期は水切れさせないよう適度に潅水し、過湿は根腐れを招くため水はけを保つ。

肥料

植え付け前に完熟堆肥と元肥を深めに施し、つるが伸びる6〜7月に追肥を1〜2回行う。

出やすい病害虫

炭疽病:連作を避け、繁りすぎを整枝して風通しを良くし、発病株は早めに除去する 葉渋病(褐色の斑点):多湿で発生しやすいので水はけと通風を確保し、登録薬剤で予防する ネコブセンチュウ・根腐病:連作や根菜類の後作を避け、健全な種いもを用いる アブラムシ・ヤマノイモハムシ:発生初期に捕殺するか登録薬剤で防除する

連作

ヤマノイモ科で連作を嫌うため、同じ場所での作付けは4〜5年あける。

品種

まっすぐで作りやすいナガイモ、粘りの強いジネンジョ・イチョウイモ・ツクネイモ(大和芋・伊勢芋等)があり、初心者は種いもの入手しやすいナガイモ系が育てやすい。

主産地

ナガイモは青森県と北海道の二大産地で全国のおよそ8割を占め、長野県・千葉県が続く。

育て方のコツ

つるがよく伸びるので1〜2mの支柱やネットを立てて誘引すると光合成が進み、いもの肥大が良くなる。長芋をまっすぐ育てるには波板やパイプを使う栽培法も有効。

資料

奈良県ヤマノイモづくりのポイント/JA各県栽培情報/農水省・e-Stat作物統計/農畜産業振興機構(alic)

解説動画

視聴済み

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Tips for cultivating yam from a Japanese farmer !

概要

横浜で家庭菜園を営む投稿者が、山芋栽培の始め方と植え付け前の準備を解説する回。ネバネバで栄養価が高く、収穫した芋を翌年の種芋に回せば栽培を繰り返せるコスパの良い野菜だと紹介している。

前年の芋を土中で保存している場合は、気温上昇で腐敗したり芽が出たりする前に掘り起こしておくよう促している。

品種と栽培スケジュール

スケジュールは3月に土作り、4月に植え付け。品種は大きく長芋系と山の芋系に分かれる。

長芋は長く太く育つ馴染みのある品種だが、長くなる分だけ家庭菜園では難易度が高い。山の芋は粘りが強く丸く育つため、種芋の入手はやや難しいものの家庭菜園でも比較的作りやすい。

つくね芋は家庭菜園向けのおすすめ品種で、長芋より作りやすく粘りも強い。山の芋系には自然薯もあるが、栽培スペースを広く要し難易度が高いので上級者向けとしている。種芋はホームセンターに出回る時期が限られ4月に手に入らないこともあるため、早めに購入し新聞紙に包んで日の当たらない場所で乾燥させないよう保管するのがよい。

種芋の管理と場所選び

種芋は低温に弱く、寒い場所や冷気に当てるとしぼんで腐ることがあるため、直射日光の当たらない暖かい場所で管理する。

植え付け場所は日光が豊富で水はけの良い所を選び、つる誘引用の園芸ネットを張る分も含めて広めのスペースを確保する。水はけが悪い場合は深く耕し、腐葉土を入れて改善しておく。

土作り・施肥・畝立て

肥料は1平方メートルあたり化成肥料3リットルと鶏ふん100ccを混ぜたものを用意し、畝面全体にまんべんなくまぶしてから深く耕し込む。片側だけでなく反対側からも耕して仕込むとムラが減る。

山芋は肥料焼けしやすいので、肥料の固まりやムラを作らないよう均一に混ぜることが重要。土壌pHは6.0〜6.5を好むので苦土石灰でのpH調整は早めに行う。

畝は水はけを考えて高さ約20cmと通常より高めに立てる。肥料を入れて畝を作ったら3〜4週間寝かせて肥料をなじませ、この間にマルチ(特に透明マルチ)を張ると分解が促進される。透明マルチがなければビニールトンネル用の資材でも代用でき、雑草対策も兼ねられる。

植え付け時期

山芋は寒さに弱いため、平均気温が15℃以上になってから植え付ける。植え付け直後に遅霜の恐れがある場合は不織布を掛けて防寒する。

プランター栽培も可能だが、軒先など冷気が当たる場所では植え付け初期にしっかり防寒しておく。

出典: 農家直伝!家庭菜園らいふ(YouTube)で動画を見る ▶