指数図鑑

日経平均株価(日本)

日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場から選ばれた225銘柄の株価をもとに算出され、ニュースで毎日読み上げられる日本経済の体温計のような指数です。時価総額ではなく株価そのものを平均する株価平均型のため、1株の値段が高い銘柄の影響が極端に大きくなり、上位数銘柄で値動きの大部分が説明できる年もあります。…

TOPIX(日本)

TOPIXは、東京証券取引所の上場株を対象にした浮動株調整の時価総額加重指数で、日本市場の平均にいちばん近い指数です。1968年1月4日の時価総額を100として算出が始まり、従来は市場第一部の全普通株が構成銘柄で、2022年の市場再編を機に、JPX総研が投資対象としての使いやすさを高める見直しを進めています。…

JPX日経インデックス400(日本)

JPX日経インデックス400は、3年平均のROEや営業利益、時価総額を点数化して400社を選ぶ、稼ぐ力で絞り込むと決めた指数です。年1回・8月に見直され、独立取締役の過半数や女性役員の比率といった定性評価の加点もありますが、指数入り自体が株価の恒久的な利益につながるとは報告されていません。…

東証グロース市場250指数(日本)

東証グロース市場250指数は、東証グロース市場の時価総額上位250銘柄で構成される、新興企業のかたまりで振れ幅が非常に大きい指数です。個々の企業の規模が小さく業績の振れも大きいため、TOPIXの何倍も動くことがあり、本則市場へ卒業する企業と退出する企業の両方で構成銘柄が入れ替わり続けます。…

S&P500(米国)

S&P500は、米国を代表する500社で構成される浮動株調整の時価総額加重指数で、世界中の運用成績がこの指数と比べられる事実上の世界標準です。構成銘柄はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの指数委員会が選定・維持し、米国企業であることや4四半期連続の黒字といった基準を満たす必要があります。…

NASDAQ100(米国)

NASDAQ100は、米国のナスダック系の取引所を主な上場先とする金融業を除く時価総額上位100社の指数で、技術系の大企業に寄せた分、値動きの荒い指数です。REITとSPACは入れず、外国企業は預託証券(ADR)の形でも入れ、金利が上がる局面では遠い将来の利益に価値を置く企業ほど売られやすいという性質もあります。…

ダウ工業株30種平均(米国)

ダウ工業株30種平均は、米国を代表する30社の株価平均から算出される、1896年から続く世界最古級の株価指数で、歴史はいちばん長く設計はいちばん古い指数です。時価総額ではなく株価で重み付けされるため、巨大企業より株価の高い中堅企業のほうが指数への影響が大きいという逆転が起きます。…

ラッセル2000(米国)

ラッセル2000は、米国の上場株を時価総額の順に並べ、上位1,000社を除いた下位約2,000社で構成される、景気に敏感な米国の小型株指数です。1984年に始まり、提供元のFTSE Russellは時価総額でおおむね米国株全体の5〜10%ほどと説明しており、金利上昇の影響も大きく受けます。…

米国株式市場全体型の指数(米国)

米国株式市場全体型の指数は、米国の上場企業を大型から小型までほぼすべて含む設計で、大型から小型まで米国を丸ごと持つ考え方の指数群です。S&P500の500社に対し3,000〜4,000社規模を対象にしますが、時価総額加重なので中身の値動きはS&P500とほとんど変わらず、長期のリターン差もわずかです。…

MSCI ACWI(全世界株式)(世界・新興国)

MSCI ACWI(全世界株式)は、日本を含む23の先進国と24の新興国の大型・中型株を、先進国も新興国も時価総額の比でまとめて持つ指数です。世界の投資できる株式の約85%を対象にするとMSCIは説明していますが、時価総額加重のため米国の比率が6割を超え、上位10銘柄だけで4分の1近くを占めます。MSCIが算出する…

MSCIコクサイ(先進国株)(世界・新興国)

MSCIコクサイ(先進国株)は、日本を含む23か国のMSCIワールドから日本を引いた、日本を除いた先進国22か国だけの大型・中型株指数です。日本株を別に持つ人がそれ以外の先進国を足す組み方に合いますが、米国の比率が7割を超えるため、日本を除くことで米国への集中はさらに強まります。MSCIが算出する…

FTSEグローバル・オールキャップ(世界・新興国)

FTSEグローバル・オールキャップは、先進国・新興国の大型・中型に加えて小型株まで含む、小型株まで含めたいちばん広い網の指数です。マイクロ株(超小型)は含まず、銘柄数は大型・中型だけの指数の2.4倍に増えますが、時価総額は約1割しか増えないため、値動きの性格はほとんど変わりません。…

MSCIエマージング(新興国株)(世界・新興国)

MSCIエマージング(新興国株)は、新興国24か国の大型・中型株を捉える指数で、成長期待と、新興国特有の制度リスクの両方を買うことになる指数です。各国の浮動株調整後の時価総額の約85%をカバーし、比重は少数の会社に偏り、台湾・韓国・中国の上位銘柄だけで約3割を占める点にも注意が必要です。MSCIによると…

世界国債インデックス(債券・REIT・商品)

世界国債インデックスは、各国の現地通貨建て・固定利付きの国債でできた、先進国の国債をまとめて持つ指数です。1986年にソロモン・ブラザーズが作り、いまはFTSE Russellが運営します。比重は国債の時価総額で決まるため、借金が多い国ほど比重が大きくなり、「債券だから安全」とは言えません。…

米国総合債券インデックス(債券・REIT・商品)

米国総合債券インデックスは、米ドル建て・固定利付き・課税の投資適格債券をまとめた、米国債・社債・住宅ローン債券のかたまりのような指数です。ブルームバーグが算出し、1986年に作られました。金利が動いたときの価格の動きやすさはデュレーションという数字で表され、長いほど金利上昇の影響を強く受けます。…

東証REIT指数(債券・REIT・商品)

東証REIT指数は、東京証券取引所に上場するJ-REIT全体の値動きを示す時価総額加重型の指数で、日本の上場不動産ファンド全体を1つにまとめた指数です。銘柄数が60前後と少なく上位数銘柄の比重が大きいため、物件購入の中心であるノンリコースローンの金利の動きに指数全体が強く反応します。…

商品指数(コモディティ指数)(債券・REIT・商品)

商品指数(コモディティ指数)は、原油・天然ガス・金属・穀物などの先物価格をまとめた、エネルギーの比重が思ったより高い指数です。S&P GSCIは1991年に生まれ、中身は現物ではなく先物のため期限が来るたびに乗り換える必要があり、先の限月が高い状態が続けば成績が弱まることがあります。…

時価総額加重(指数のしくみ)

時価総額加重は、各銘柄の時価総額に比例して組入比率を決める、大きい会社ほど多く持つという決め方です。TOPIXやS&P500をはじめ世界の主要な指数はほぼこの方式で、内部者が持ち続ける株を除く浮動株調整を加えるのが現在の標準で、割高になった銘柄の比重がそのまま増えていく傾向があります。…

株価平均型(指数のしくみ)

株価平均型は、構成銘柄の株価を足して、調整用の除数で割って求める、計算が簡単だった時代の名残のような決め方です。日経平均株価とダウ工業株30種平均がこれにあたり、1株の株価が高い銘柄ほど指数への影響が大きくなるため、会社の価値ではなく株価の高さだけがそのまま重みを決めてしまいます。構成銘柄の株価を足して…

銘柄入れ替えとリバランス(指数のしくみ)

銘柄入れ替えとリバランスは、指数が固定ではなく定期的に構成銘柄と比率を見直す、静かに中身を入れ替えている仕組みです。基準を満たさなくなった銘柄が外れて新しい銘柄が入るこの作業自体が指数の成績に影響し、入れ替えの日には連動する運用資金が一斉に売買して値動きに影響することもあります。指数は固定ではなく…