JPX日経インデックス400

日本

対象: 日本株 / 銘柄数: 400銘柄

JPX日経インデックス400は、3年平均のROEや営業利益、時価総額を点数化して400社を選ぶ、稼ぐ力で絞り込むと決めた指数です。年1回・8月に見直され、独立取締役の過半数や女性役員の比率といった定性評価の加点もありますが、指数入り自体が株価の恒久的な利益につながるとは報告されていません。

何を集めた指数?

東証の上場会社から3年間の売買代金と時価総額で1,000社に絞り、3年平均ROE(自己資本利益率)・3年累計の営業利益・時価総額の順位を40%・40%・20%の配点で点数にして400社を選ぶ指数です。2014年に算出が始まり、浮動株調整後の時価総額で重みをつけ、見直しの時点で1銘柄が最大1.5%になるよう調整します。

算出のクセ・中身の偏り

年1回・8月に見直され、基準日は6月末です。すでに入っている銘柄は総合順位が440位以内なら残れ、新規は400位以内で、3年平均か直近のROEが候補の上位半分に入ることも条件です。独立取締役の過半数・女性役員30%以上・IFRS・英文開示に基づく定性評価の加点もありますが、定量だけの選定との差は最大10社前後になるよう設計されています。

これを買うと何を買っていることになるか

「稼ぐ力のある日本企業」というふるいを一枚かけた日本株を買うことになります。ハーバード大学などの研究者は、公開情報から再現した順位で、2014〜16年の選定の境目(301〜500位)にいた会社が、501〜800位の会社より自己資本利益率を2.4ポイント多く改善した一方、指数入りそのものによる株式市場や取引面の利益は見つからなかったと報告しました(2018年の原稿)。指数の運用成績を測った研究ではなく、勝てる保証はありません。

連動する商品と注意

連動するETF・投資信託があります。TOPIXとの成績差は年によってまちまちで、一貫して上回っているわけではありません。

出典

  1. 資料・英語 JPX総研・日本経済新聞社(JPX日経インデックス400を算出・公表する事業者)(2026) JPX-Nikkei Index 400 Guidebook(2026年8月3日)
  2. 論文・英語 Akash Chattopadhyay, Matthew D. Shaffer, Charles C. Y. Wang(Journal of Financial Economics 135。本文の数字は2018年5月の原稿版で読んだ)(2020) Governance through Shame and Aspiration: Index Creation and Corporate Behavior