世界国債インデックス

債券・REIT・商品

対象: 債券 / 銘柄数: 20数か国

世界国債インデックスは、各国の現地通貨建て・固定利付きの国債でできた、先進国の国債をまとめて持つ指数です。1986年にソロモン・ブラザーズが作り、いまはFTSE Russellが運営します。比重は国債の時価総額で決まるため、借金が多い国ほど比重が大きくなり、「債券だから安全」とは言えません。

何を集めた指数?

各国の現地通貨建て・固定利付きの国債でできた指数で、1986年にソロモン・ブラザーズが作り、いまはFTSE Russell(指数の提供元)が運営します。2026年3月末は1,423銘柄・時価総額約34兆米ドルです。同社は、日本で外債の標準的な指標として広く使われていると述べます。入るには、格付けがS&PでA-かつムーディーズでA3以上で、市場規模と残存期間(1年以上)の条件もあります。

算出のクセ・中身の偏り

借金が多い国ほど比重が大きくなります。比重は国債の時価総額(米ドル換算)で決まり、FTSE Russellの報告書では2026年3月末に米国42.1%・中国11.3%・日本8.5%でした。日本は以前は指数の3分の1を占めましたが、2024年7月には10%を下回り、同社は背景に円がドルに対し10年で約50%下がったことを挙げます。

これを買うと何を買っていることになるか

各国の金利水準に投資していることになります。金利が上がれば債券価格は下がり、「債券だから安全」ではありません。2022年 インフレと金利上昇は、株と債券が同時に下がった年でした。FTSE Russellの報告書では、日本国債(FTSE日本国債インデックス)の2025年度(2025年4月〜2026年3月)が-7.63%で、デュレーションの長い20年超の部分は-19.34%でした。

連動する商品と注意

為替ヘッジの有無で、同じ指数でも性格がまったく変わります。FTSE Russellは報告書で、日本を除く指数の2025年度(2025年4月〜2026年3月)を現地通貨建て+2.44%・円ベース+12.39%・円ヘッジ付き-0.48%と示し、円安が円ベースを支え、ヘッジ付きは為替ヘッジコストの重さでマイナスになったと説明します。

出典

  1. 資料・英語 FTSE Russell(LSEG。指数の提供元) FTSE World Government Bond Index
  2. 資料・英語 Nelson Huang(FTSE Russell, LSEG。指数の提供元)(2024) Eight things you probably didn't know about the FTSE World Government Bond Index
  3. 資料・英語 Ryuichi Urino, Robin Marshall(FTSE Russell, LSEG。指数の提供元)(2026) FTSE World Government Bond Index FY2025 Annual Performance Report