ダウ工業株30種平均
米国
対象: 米国株 / 銘柄数: 30銘柄
ダウ工業株30種平均は、米国を代表する30社の株価平均から算出される、1896年から続く世界最古級の株価指数で、歴史はいちばん長く設計はいちばん古い指数です。時価総額ではなく株価で重み付けされるため、巨大企業より株価の高い中堅企業のほうが指数への影響が大きいという逆転が起きます。
何を集めた指数?
米国を代表する30社の株価平均から算出される指数です。1896年から続く世界最古級の株価指数で、ニュースでの露出は最も多い部類に入ります。名付け親は記者チャールズ・ダウで、名前には事業パートナーのエドワード・ジョーンズも入っています。当初は12銘柄で、30銘柄になったのは1928年からです。現在は単純な合計ではなく、ダウ除数という調整用の数値で割って求めます。
算出のクセ・中身の偏り
日経平均株価と同じ株価平均型です。時価総額ではなく株価で重み付けされるため、巨大企業より、株価の高い中堅企業のほうが指数への影響が大きいという逆転が起きます。銘柄数もわずか30です。スタンフォード大学などの研究者が2021年に行った試算では、この指数は配当を計算に反映しません。1928年からの配当を織り込み直すと、2019年末の値は実際の28,538ではなく約111万だったと推計されています。
これを買うと何を買っていることになるか
米国市場全体を表しているとは言えません。30社の、しかも株価で重み付けされた集合です。米国株を持ちたいならS&P500のほうが実態に近くなります。
連動する商品と注意
連動するETFはありますが、あえてこの設計を選ぶ積極的な理由は多くありません。歴史の長さと知名度は、投資判断の根拠にはなりません。
出典
- 論文・英語 Jacky Lin, Genevieve C. Selden, John B. Shoven, Clemens Sialm(NBER Working Paper)(2021) Replicating the Dow Jones Industrial Average
- 動画・英語 The Motley Fool What's a Point? How the Dow Keeps Score
- 動画・英語 Whyze What Are Stock Market Indicies? (S&P 500, Dow Jones, & NASDAQ Explained)
解説動画: 【アニメで解説】日経平均・NYダウ平均とはどんなもの?/コアラ先生の時事ネタ祭り
当たり前すぎて説明されない言葉: 日経平均株価やNYダウはニュースで当たり前のように使われるが、当たり前すぎて詳細があえて説明されることはない——その空白を埋める回。株価とは1株いくらかという話にすぎない、というところから始まる。
株価と時価総額を分けて考える: 株価は市場が開いている間ずっと変動し、買いたい人が多ければ上がり、売りたい人が多ければ下がる。そのうえで、指数がこの株価をどう束ねているのかという話に入っていく。
市場再編を踏まえた版: 東証の市場再編など仕組みそのものに変化があったため作り直された版で、日経平均とNYダウの成り立ちを、株価と時価総額の基本から並べて説明している。