MSCI ACWI(全世界株式)

世界・新興国

対象: 全世界 / 銘柄数: 約2,600銘柄

MSCI ACWI(全世界株式)は、日本を含む23の先進国と24の新興国の大型・中型株を、先進国も新興国も時価総額の比でまとめて持つ指数です。世界の投資できる株式の約85%を対象にするとMSCIは説明していますが、時価総額加重のため米国の比率が6割を超え、上位10銘柄だけで4分の1近くを占めます。

何を集めた指数?

MSCIが算出する、日本を含む23の先進国と24の新興国の大型・中型株の指数です。銘柄数は2,458で、世界の投資できる株式の約85%を対象にするとMSCIは説明しています(2026年8月末)。先進国だけのMSCIワールドとは別の指数で、1本で世界中の株式を持てるという考え方の中心にあります。新興国は資産形成ハンドブックの動画(2021年5月)では27か国でした。

算出のクセ・中身の偏り

時価総額加重なので、米国の比率は63.59%です。次いで日本5.09%・台湾3.25%・英国3.11%・カナダ3.05%で、新興国全体は11%です(MSCI、国別・業種は2026年8月末、新興国は2025年12月)。業種は情報技術が31.2%で最大です。上位10銘柄の合計は24.26%で、2021年5月は約14%だったと資産形成ハンドブックの動画は説明しています。

これを買うと何を買っていることになるか

どの国が伸びるかを当てにいかない立場を買うことになります。比重は時価総額で決まり、他の国より米国の株価が上がれば米国の比率も上がります。Klement(2015)は、先進国と新興国の22か国で、株式リターンと1人当たり実質GDPの成長率との間に正の相関の証拠を見つけられなかったと報告しています。大型・中型が対象なので、小型株は含まれません。

連動する商品と注意

MSCIのファクトシートの値は、費用を引く前の米ドル建てです。1987年末から2026年8月末までの年率は8.94%ですが、指数の開始は1990年5月で、それ以前は後から計算した値です。暦年では2025年が22.87%、2022年が−17.96%でした。最大ドローダウンは約58%(2007年10月末〜2009年3月)で、連動する投資信託は信託報酬などが引かれます。

出典

  1. 資料・英語 MSCI(指数の提供元) MSCI ACWI Index (USD) Factsheet
  2. 資料・英語 MSCI(指数の提供元) MSCI ACWI Index
  3. 資料・英語 MSCI(指数の提供元) MSCI Emerging Markets Indexes
  4. 論文・英語 Joachim Klement(2015) What's Growth Got to Do With It? Equity Returns and Economic Growth
  5. 動画 資産形成ハンドブック(2021) 世界株式インデックス、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスとは?(2021年5月)【資産形成ハンドブック】