米国株式市場全体型の指数

米国

対象: 米国株 / 銘柄数: 約3,500銘柄

米国株式市場全体型の指数は、米国の上場企業を大型から小型までほぼすべて含む設計で、大型から小型まで米国を丸ごと持つ考え方の指数群です。S&P500の500社に対し3,000〜4,000社規模を対象にしますが、時価総額加重なので中身の値動きはS&P500とほとんど変わらず、長期のリターン差もわずかです。

何を集めた指数?

米国の上場企業を大型から小型までほぼすべて含む設計の指数群です(CRSP US Total Market など)。S&P500の500社に対し、3,000〜4,000社規模を対象にします。CRSP の方法書(2018年1月版)は、銘柄数の上限を置かず、対象を米国企業の普通株と REIT に絞り、ETF などは入れないと定めています。

算出のクセ・中身の偏り

銘柄数は何倍にもなりますが、時価総額加重なので中身の値動きはS&P500とほとんど変わりません。FTSE Russell の資料では、上位3,000社を集めたラッセル3000のうち、下位2,000社は時価総額の約6%です(2023年4月末)。Rob Berger(チャンネル名)は、1972年からの試算で、1万ドルが全体型は約150万ドル、大型株は約144万ドルになり差は小さいと説明しています。

これを買うと何を買っていることになるか

米国の株式市場をまるごと持つことになります。「500社に選ばれなかった会社も含めたい」という考え方に納得できるなら合理的です。S&P500と両方持つ意味はほぼありません——中身が大きく重複します。Rob Berger(チャンネル名)が示した収録時点の比較では、両方のETFの上位10銘柄は同じ顔ぶれで、合計は全体型が約21.5%、S&P500型が約26%でした。

連動する商品と注意

連動する投資信託・ETFがあります。S&P500型とはコストで比べるのが実用的です。

出典

  1. 資料・英語 CRSP(シカゴ大学ブース経営大学院の Center for Research in Security Prices)(2018) CRSP Indexes Methodology Guide(January 2018)
  2. 資料・英語 FTSE Russell(LSEG)(2024) Four Decades of Russell US Indexes Reconstitution
  3. 動画・英語 Rob Berger VOO vs. VTI: S&P 500 Index versus Total Stock Market Index Fund