商品指数(コモディティ指数)

債券・REIT・商品

対象: 商品 / 銘柄数: 20数銘柄

商品指数(コモディティ指数)は、原油・天然ガス・金属・穀物などの先物価格をまとめた、エネルギーの比重が思ったより高い指数です。S&P GSCIは1991年に生まれ、中身は現物ではなく先物のため期限が来るたびに乗り換える必要があり、先の限月が高い状態が続けば成績が弱まることがあります。

何を集めた指数?

原油・天然ガス・金属・穀物などの先物価格をまとめた指数です。S&P GSCI は1991年に生まれ、生産量や流動性などを重みの目安にします。2010年の業界誌の解説ではエネルギーがしばしば6〜7割を占め、24銘柄のうち小さい8つの合計は5%未満でした。ダウ・ジョーンズ UBS 商品指数は1つのセクターを3分の1までに抑える規則でした。

算出のクセ・中身の偏り

中身は現物ではなく先物なので、期限が来るたびに乗り換えます。業界誌の解説(2010年)は、先の限月が高い(コンタンゴ)状態が続けば現物価格が変わらなくても成績は弱まる、と述べます(コモディティ(商品)のロールコスト)。ただし米国の研究者らの2018年の論文は、単一商品のETFの低迷の原因はコンタンゴではないとし、個別の先物の期待超過リターンは費用を引く前でほぼゼロと述べました。

これを買うと何を買っていることになるか

現物の資源価格そのものではなく、先物の値動きに投資することになります。1959〜2004年の、全額を担保で裏づけた先物を均等加重した指数を調べた研究では、米国株と同じ水準のリターンで、株・債券とは負の相関、インフレとは正の相関でした。2015年の追試は同じ結論でしたが、金融危機の時は他の資産との相関が一時高まりました。研究の指数は、S&P GSCI のようにエネルギーの比重が大きい作りではありません。

連動する商品と注意

連動するETFがあります。2018年の論文によると、5年の記録がある先物型の単一商品ETF・ETN 23本のうち、5年間でプラスは3本、5年間の平均は37%の損失(2018年5月時点)。多くの商品価格がほぼ横ばいの期間でした。ETFの成績は現物価格と食い違うのが普通で、経費率も年0.75〜1.25%(商品指数連動の4本、2008〜12年の平均)かかります。

出典

  1. 資料・英語 Adam Dunsby, Kurt Nelson(Journal of Indexes 2010年5・6月号。掲載元は指数会社 SummerHaven のサイトで、同社の指数の紹介も含む)(2010) A Brief History of Commodities Indexes
  2. 論文・英語 Scott H. Irwin, Dwight R. Sanders, Aaron Smith, Scott Main(ワーキングペーパー)(2018) What Went Wrong? The Puzzle of Disappointing Commodity ETF Returns
  3. 論文・英語 Gary B. Gorton, K. Geert Rouwenhorst(2006) Facts and Fantasies about Commodity Futures
  4. 論文・英語 Geetesh Bhardwaj, Gary B. Gorton, Geert Rouwenhorst(NBER Working Paper)(2015) Facts and Fantasies about Commodity Futures Ten Years Later