風防(ウインドスクリーン)

焚き火・火器

風防(ウインドスクリーン)は、風で逃げる熱を囲い込む板。

どんな道具?

バーナーやこんろの周りを囲って風を遮る、蝶番でつながった数枚の板でできた道具です。わずかな風でも熱はどんどん横へ逃げていきます。ストーブを扱うFire Maple(自社製品を扱う立場からの説明)は、風がないときと比べて秒速2m前後(時速8kmほど)の風があると燃料の消費が3倍近くに増え、沸騰までの時間も2倍ほど延びることがあると述べています。風防を使うとこの目減りを大きく抑えられ、畳めば数ミリの厚さに収まる軽さも魅力で、強風の日ほど効果を実感しやすい道具です。

選び方

高さは鍋の縁と同じくらいあれば十分で、高すぎると熱がこもります。アルミの薄板は軽く、チタンや厚めのアルミは繰り返し曲げても折れにくいです。ハクマンの鋼板製をレビューしたNaaCamp(YouTube)は、重い代わりに丈夫で、分離型バーナーならガスホースを通す切り欠きが便利だったと話しています。缶が本体の真上に付く一体型は、風防で全周を隙間なく囲むと缶が過熱し破裂のおそれがあると、ストーブメーカーのFire Maple(自社製品を扱う立場からの説明)は述べ、C字・U字に開いて風下側を開ける形を勧めています。

使い方のコツ

風上側を厚めに囲い、完全に密閉せず必ず空気の通り道を残します。Fire Maple(自社製品を扱う立場からの説明)は、ストーブ本体から1〜5cm離して立てるとよいと案内しています。使用中はときどき缶の上部に触れて熱くなっていないか確かめると安心だと、Backcountry Banter(YouTube)は話しています。カセットボンベは高温になると内圧が上がって破裂し、破片が飛び散ったり漏れたガスに火が付いたりすると、NITE(製品評価技術基盤機構)は注意を呼びかけています。分離型やアルコールストーブとは相性のよい組み合わせです。

手入れ・注意

使用後は煤を拭き、折り目に沿って畳んで平らに保管します。同じ場所を何度も逆向きに曲げると金属が裂けます。CampGear TV(YouTube)は、鍋に巻きつけた形のまま収納袋に入れると丸まった形が保たれると話しています。薄いのでザックの中で潰れやすく、板や下敷きと一緒に挟んでおくと安心です。濡れたまま袋に入れると内側にサビが移ることがあるので、水気は拭き取ってから収納してください。あいきたび(レビュー動画)は、素材が日差しにも強く長く安心して使えると話しています。

出典

  1. 資料・英語 Fire Maple How to Use a Camping Stove Windscreen the Right Way
  2. 動画・英語 Backcountry Banter Make Your Own Ultralight Windscreen & Heat Reflector - DIY
  3. 動画・英語 CampGear TV DIY Camping Hack: A $1 Wind Screen For Your Camp Stove
  4. 公的機関 製品評価技術基盤機構(NITE) カセットボンベ「2.爆発の威力」
  5. 動画 キャンプマニアックス NaaCamp 【キャンプ道具】 これで強風にも負けない! ウインドスクリーン
  6. 動画 あいきたび logos ロゴス ウインドスクリーン 風よけ レビュー あいきたび

解説動画: ウインドスクリーンあり/なしで沸騰時間を比べてみる/かの地から

概要: ウインドスクリーン(風防)が本当に要るのかを、あり・なしの湯沸かし比較で確かめる動画。投稿者自身もキャンプを始めた頃は存在を知らず買っていなかったが、屋外で完全な無風はほぼ無いと考えたほうがよいという立場から、今は絶対に必要だと結論づけている。風防が無くても火は点くし料理自体はできる。ただし水が沸くまでの時間が風防の有無でまったく変わる、というのがこの動画の中心の主張になる。

安い製品でも役目は果たす: 使っているのはAmazonで350円で買った、細い板をつないだタイプ。近所のスポーツ用品店には1枚の幅が広く背も高いユニフレームの5枚セットが1600円で並んでいたが、幅が広いぶん鍋を使うときに扱いづらそうだと感じ、値段も理由に安いほうを選んだと話す。板が分割されている形なので鍋の大きさに合わせて囲む幅を広げたり狭めたりできるのが使いどころで、素材が似ていれば機能面の差はそれほど無いという見方をしている。

沸騰するかどうかで差が出た比較: シェラカップに200mlの水を入れ、ガスの強弱が変わらないようバーナーの火は点けたまま両方を比べている。風防なしのほうは待っても沸騰せず、途中で諦めるところまでが映される。同じ条件で風防を立てたほうははっきり沸騰まで到達した。湯が沸くまでの時間がここまで違えば料理全体が滞るとして、この実験結果をそのまま必要性の根拠にしている。

見た目で外すことはあっても実用では必須: 普段の料理動画で風防を使っていない回が多いのは、映したときの見た目を優先しているからだと明かしている。撮影を抜きにして実際に料理をするなら絶対にあったほうがよく、風は向きを変えてあちこちから回り込むので毎回使うのがよいとまとめる。高価でもかさばりもせず軽い道具なので、これからキャンプを始める人ほど早い段階でそろえておきたいものだと位置づけている。