耐熱グローブ
焚き火・火器
耐熱グローブは、熱と刺さり傷から手を守る一組の手袋。
どんな道具?
焚き火や熱くなった調理器具を扱うための厚手の手袋です。米国の単一施設が2012〜2016年に扱った、子どもの焚き火(レクリエーション火災)によるやけど66人を調べた研究では、65%が熱い炭や灰への直接接触で受傷していました。薪をくべる・炭をかき出す場面で、手の甲と手のひらを守る道具になります。熱への強さは素材で大きく違うので、表示と使う場面で選びます。手袋メーカーの解説によると、耐熱は欧州の規格 EN 407 で測り、接触熱は100・250・350・500°Cの各段階で15秒以上耐えるかで等級が付きます。
選び方
米国のバーベキュー解説「The Barbecue Lab」は、綿の内張り・革(スエード)・アラミド・PVC・シリコーンの手袋を比べました(同チャンネルは商品リンクで収入を得ると断っています)。燃える炭を10秒つかむ試験では革・アラミド・PVCが熱を感じず損傷もなかったと報告しています。ワッシャー積みでは綿の内張りが最も良く、熱い焼き網を移すと綿は途中で持てませんでした。耐熱と指先の動きは両立しにくいので、用途で選びます。KENJI PERM CAMP は溶接用の手袋を勧めています。甲側だけに断熱の裏地があり、手のひら側は指先の感覚を残す作りです。
使い方のコツ
マグネットで着脱するタイプは、磁石を外して使うのが安全です。えいCAMPちゃんねる(7分)は、強い磁石で鉄の鍋やフライパンが引き寄せられて倒れることや、メモリーカードを近づけてデータが壊れることに注意しています。KENJI PERM CAMP(12分)は、手のひら側に裏地が無くても、熱くなったスキレットを移す作業は問題なかったと話しています。えいCAMPちゃんねるは、着脱が速いぶん熱い鍋や刃物に手袋を使う機会が増えた一方、指先が余る大きめの手袋ではマッチの取り出しに手こずったと話しています。
手入れ・注意
洗い方は素材で分かれます。綿の内張り・PVC・シリコーン・Pitmaster は石けんで手洗いできると、The Barbecue Lab は説明しています。アラミドは手洗いや洗濯機で洗えるものの、完全に乾くまで使えず、乾燥に長い時間がかかるとしています。革(スエード)は汚れを部分的に落とすだけが基本で、一度汚れると元に戻りにくいと話しています。乾かすときは、焚き火や火器の近くを避けて陰干しにします。洗うなら、乾く時間を見込んで予備を一組持つと安心です。
出典
- 論文・英語 Perinjelil V ほか(Journal of Burn Care & Research)(2021) A Single Center Review of the Dangers of Recreational Fires in the Pediatric Population
- 資料・英語 Ejendals AB(手袋メーカー) EN 407 Standard – Thermal Risks (Heat and/or Fire) in Safety Gloves
- 動画・英語 The Barbecue Lab I Tested Every Type of BBQ Glove So You Don't Have To
- 動画 KENJI PERM CAMP 【キャンプ道具】焚き火耐熱グローブは「溶接手袋」がおすすめな理由【比較検証】
- 動画 えいCAMPちゃんねる 【2秒で着脱可能】クイック焚き火グローブ【良い所と悪い所】ブッシュクラフト
解説動画: 手に馴染む牛革のキャンプグローブを選ぶ/chill kuro out doors
概要: テントの設営や焚き火など、安全のために革手袋を使う場面はキャンプに多い。それまで使っていたワークマンの革手袋は問題なく使えて使い込むほど柔らかくなるものの、ブカブカで手に密着しない点が気になっていたとして、ホームセンターで見つけた東和コーポレーションのエクストラガードという牛革手袋を代わりに紹介している。
フィット感:細かい作業ができるかどうか: 手にはめると自分の手の形がそのまま出るほど密着し、ランタンのボタンを押す、バッグを開けて中身を取り出すといった細かい動作が容易にできると評価している。ゴワつく手袋では細かい動きができないため、フィットするかどうかが使い勝手を大きく左右する。サイズはSとLの2展開で、女性向けとされるSでも指が長くなければ合う場合がある。
黒とイエローの違い: カラーは黒とイエローの2種類で、仕様も少し異なる。黒は手のひら側に革がもう1枚重ねて補強されており、熱いものを持つ場面に強い。イエローは二重になっていないぶん素手に近い感覚で扱えるため、ゴワつきが気になるならこちらが向くとしている。
価格と手入れ: イエローが1500円前後、黒が1800円前後と、4000円前後する他ブランドの革手袋より安く、最初の1双としてコスパがよいとしている。購入時に革の匂いがほとんどなく、そのまま使い始められる点も挙げている。オイルを塗り込めば使い込むほど柔らかくなり、自分の手に馴染むよう育てられる。腕側の穴にカラビナを通して吊るす持ち運び方も紹介している。