ファイヤースターター
焚き火・火器
濡れても擦れば火花が出る棒
どんな道具?
フェロセリウム合金の棒をストライカーで削り、その火花で着火する道具です。濡れても寒くても使えるのが最大の利点で、ライターの予備として一本あると安心できます。火花は出せても、受け止める火口がなければ火は育ちません。
選び方
直径8mm以上の太い棒は火花が大きく初心者向きで、細いものは軽い代わりにコツが要ります。発火温度の低いフェロセリウム製は火花が大きくて着火しやすく、マグネシウム製は安価なぶん慣れが要ります。ストライカーは付属品より角の立った専用スクレーパーのほうが削りやすいので、握りやすさと合わせて確認しておくと後が楽です。
使い方のコツ
麻ひもをほぐしたものや細く裂いた樹皮など、綿毛のようにふわふわした火口を先に用意します。棒の先を火口に近づけて固定し、ストライカーを手前に引くように滑らせると狙いがぶれません。火花は非常に高温なので、服や周囲に飛ばない向きを決めてから擦ります。
手入れ・注意
使用後は削りかすを払っておきます。表面の黒ずみは酸化被膜で、擦れば取れますので気にしなくて構いません。濡れても機能は落ちませんが、ストライカーの鉄は錆びるので拭いて保管します。紐を通しておくと落として見失いません。
解説動画: ファイヤースターターの選び方と着火のコツ/KENJI PERM CAMP
概要: 使っていたロッドが細くなった部分から折れて買い替えたのを機に、選び方と自分なりの使い方をまとめた回。ファイヤースターターとは、ロッド(ファイヤースチール)と、それを削って火花を散らすストライカーの2点セットを指す。着火だけならライターの方が簡単だが、水に濡れてもすぐ使えて何度も繰り返せる点が野外向きで、火花で火をつける原始的な楽しさも魅力だと語る。
ロッドは太く長いほど扱いやすい: 買い替えたのは長さ9.8cm・直径1cmの極太タイプ。商品説明では一般的な7mm径が約1万回、1cm径は約1万5000回使えるとされている。太くて長いとストロークを長く取れて大きな火花が飛び、空中で火花を飛ばすときも姿勢が安定したという。ロッドの素材はフェロセリウムとマグネシウムがあり、前者は火花が大きく着火しやすい、後者は火花は小さいが安価で手に入れやすいと説明している。
火口は身近なもので足りる: 火口はティッシュペーパーや麻ひもをほぐして鳥の巣状にしたもの、枯れて繊維質になった植物、ススキの枯れた穂、杉の枯れ葉、白樺の皮、フェザースティックなど、火がつくものなら何でもよいとしている。使い始めに新品のロッドは黒い被膜で覆われているのでまず削って金属面を出す。火花はかなり熱く火傷しやすいため、ストライカーを持つ手にはできれば耐熱グローブを着ける。
削り方は垂直、つかないときは粉を落とす: 地面や安定した台の上で着火するときは、火口に対してロッドをなるべく垂直に立て、ロッドの根元にストライカーを押し当てて素早く振り下ろす。斜めでもよいが、垂直の方が力を入れやすい。台がぐらついて安定しない場面では、ストライカーをほぼ固定してロッドの方を引き抜くやり方に切り替える。火がつきにくいときは先にロッドを削って粉を火口に落としておくと成功率が上がる。背に角が立っていればナイフでも削れる。
フェザースティックへの着火: フェザースティックに火をつけるときは、厚みのある部分ではなく薄く細く削れているあたりを狙って火花を飛ばす。それでもつきにくい場合は、ゆっくりしたストロークを何度も連続で繰り返すと熱がこもって着火しやすくなる。細かいフェザーは10〜20秒ほどで燃え尽きてしまうので、焚き付けは5〜6本用意し、厚めのフェザーを上側に作っておくと火持ちがよい。