アルコールストーブ

焚き火・火器

静かに燃える手のひらの炎

どんな道具?

燃料用アルコールを注いで火をつけるだけの、小さなストーブです。可動部がなく壊れる場所がないのが強みで、湯を沸かす程度の用途なら十分に働きます。音がほとんどしないので、静かな時間を大事にしたい人によく選ばれます。

選び方

本体重量は40〜100g程度と非常に軽く、五徳と風防を足してもガス一式より軽く収まります。ただし燃料のアルコールと漏れないボトルが別途必要なので、そこまで含めた重さと手間で判断すると後悔しません。

使い方のコツ

湯500mlを沸かすならアルコール30ml前後が目安で、入れすぎると使い切るまで消えません。炎が昼間はほとんど見えないため、燃えている最中の給油は絶対にしないでください。消すときは専用の蓋をかぶせて酸素を断ちます。

手入れ・注意

使用後は残った燃料を戻さず、燃やし切るか拭き取ると煤が混じらずに済みます。アルコールは密閉できる金属製かアルコール対応のボトルで保管してください。薄いペットボトルは劣化するので使わないほうが安全です。

解説動画: アルコールストーブの火力を落とす方法と燃焼時間の比較/Tシマ

概要: エバニューのチタン製アルコールストーブは火力が強い反面、つまみのような調整機構がない。そこで五徳やスタンドの使い方だけで火力を落とす方法を試し、沸騰までの時間と燃え尽きるまでの時間を実測している。使ったのはストーブ34g、専用スタンド52g、十字ゴトク13g、500mlのチタンポットで、燃料30mlに水200mlという共通条件で比べている。

火力を下げる二つの方法: このストーブは炎の噴出孔が上下2段に並んでいる。五徳を使わずクッカーをストーブへ直に載せると上段の穴が塞がれて下段だけが燃えるので、火力が抑えられる。もう一つは専用スタンドを分解し、上半分だけをかぶせてストーブを載せる方法で、こちらは周囲を囲んだ形になるため風防の効果も残しながら火力を落とせる。

沸騰時間と燃焼時間の実測: 外での使用に近づけて弱い風を当てた条件では、スタンドや十字ゴトクを通常どおり使うと200mlの水が3分40秒から4分半で沸く代わりに、30mlの燃料は6分台で燃え尽きる。直置きやスタンド上半分では沸騰までが7分半ほどとほぼ倍かかるが、燃焼時間は13分前後まで伸びる。無風で試しても傾向は同じだった。

注意点と使い分け: 直置きはメーカーが想定していない使い方で、しっかり燃焼させてから載せないと置いた瞬間に火が消えるため注意がいる。また上を完全に塞いでしまうと燃えたものの逃げ場がなくなり、クッカーの底がびしょびしょに濡れて滴が落ち、沸くのにも時間がかかる。隙間は残した方がよい。 湯を早く沸かしたいときは普通に五徳やスタンドを使い、炊飯や煮込みなど強火で焦げやすい調理は火力を落として弱火から中火で長く使うという使い分けに落ち着いている。