ツールームテント

テント・タープ

ツールームテントは、寝室とリビングがひと続きになったテント。

どんな道具?

寝室になるインナーと、前室にあたる大きなリビング空間がひとつながりになったテントです。雨の日でも靴を脱がずに移動できるのが最大の利点で、小さな子ども連れやグループの拠点として選ばれます。荷物も食事も1張りの中に収まります。2ルームは主流になっていて、かまぼこテントとできることはあまり変わりません(TENT MONSTER/製品紹介とレンタルの宣伝を含む)。標準的な大型は横幅5〜6m(7m近いものもある)で、重さは18〜20kg前後に達します。

選び方

重いぶん、車を横づけできるサイトで使う前提かどうかでも選び方が変わります。安価な型との違いは、天井の遮光加工、補強フレームを足して風に強くできること、前を跳ね上げて庇にできることに出ます(TENT MONSTER)。補強フレームは後から足せるので、風の強いサイトを使うなら対応の有無を見ます。リビング面のメッシュ窓の数と、雨天時に開けられる出入口の位置も確認しましょう。張る場所は、根や石のない平らな面を選び、水が流れ込みやすい斜面と、たき火の場所の近くを避けます(Parks Canada)。

使い方のコツ

二人で立てるなら、同じ側から同じ部分を触ります。立ち上がると反対側の相手が見えず、声も届きにくくなります(メガスポーツ)。横は骨組みで張れていて縦がたるむので、ペグは対角ではなく前後の向きに引きます。換気の不十分な場所でのたき火や調理は一酸化炭素中毒のおそれがあり、屋外の換気のよい場所で行います(NITE)。テント内でカートリッジ式ストーブ3種を使って一酸化炭素を15分測った実験では、密閉空間で使うべきでないと結論されました(Thurmanら2023年)。

手入れ・注意

面積が大きいぶん乾燥もひと仕事です。帰宅後は物干し竿を二本使い、屋根とインナーを別々に干すと早く乾きます。ファスナーに砂を噛んだまま無理に引くと閉じなくなるので、撤収前に必ず払っておきましょう。

出典

  1. 動画 TENT MONSTER ツールームテントってどれも同じじゃないの? サバティカル アルニカは頭ひとつ抜けています。
  2. 動画 メガスポーツ 【テント設営】夫婦・友達と効率的に!『2ルームテントを楽に立てるコツ』~プロが詳しく解説します!~【初心者必見】
  3. 動画・英語 Parks Canada How to Set Up a Tent
  4. 公的機関 製品評価技術基盤機構(NITE) テント「1. 一酸化炭素中毒に注意」
  5. 論文・英語 Thurman JT, Leavitt R, Buchanan JT, Shreffler J, Huecker MR, Early T(2023) Carbon Monoxide Levels Produced by Propane/Isobutane Canister Stoves inside a Tent

解説動画: エントリー2ルーム エルフィールドの設営手順を最初から通しで/Snow Peak

概要: スノーピークのツールームテント、エントリー2ルーム エルフィールドを袋から出した状態から完成まで通しで組み立てる手順動画。付属の取扱説明書と併せて見ることを前提にしており、最初にセット内容と付属品をひと通り確認してから作業に入る。本体は出入り口が来る向きを頭に合わせて広げ、そこからフレーム、ルーフシート、ロープ、インナールームの順で組み上げる。要所で二人が声を掛け合う場面が出てくるとおり、一人ではなく複数人での設営を想定した流れになっている。

フレームをスリーブに通す: フレームは伸ばしたあと接続部に隙間ができないよう確実に連結し、4本を前側から順番にスリーブへ通していく。スリーブとフレームの末端には色が振られているので、色を合わせてから末端をピンに差し入れるのが基本の進め方になる。差し込むときは一気に押し込まず、アーチを描かせるようにゆっくりしならせる。強引に押し込んだり急いで入れるとフレームが歪んで破損する恐れがあると繰り返し注意している。

本体を起こしてリッジポールを入れる: フレームを差し終えたら二人で声を掛け合いながらゆっくり本体を起こし、フレームを持って引っかかりに注意しながら伸ばす。リッジポールは後ろ側からゆっくり差し入れ、先端をまず前側のグロメットへ、そのあと後ろ側のグロメット付きテープへ入れる。前後2か所ずつ計4か所をペグで仮止めしてから本体のプラスチックフックをフレームに掛け、リング付きベルトを巻き付ける。各コーナーのループはアルファベット順にペグダウンする。 反対側のピンへ差し込む場面は指の挟み込みとフレームの跳ね返りが起きやすいため、フックを掛けるときも含めて指の位置に気を配る。

ルーフシートとロープの取り付け: ルーフシートは幅の広い側をシェルター方向に向け、裏返しのままベルクロでフレームに巻き付ける。二人で端を持ってひっくり返しながらフックの引っかかりに注意して後ろ側まで覆い被せ、コーナー裏面のベルクロを巻くときにリッジポールの両端をルーフシートの穴へ通すよう調整する。ロープは2.5mと1.5mの2種類で、各フレームに2か所あるリング付きベルトの上部へ2.5m、下部へ1.5mを取り付け、矢印の方向に従ってペグダウンする。最後に左右を見比べながら自在を調整し、フレームへ均等に力がかかる状態にする。

インナールームの吊り下げ: インナールームはロゴのある面を前側にして、シェルター本体の後ろ側に広げる。まず後ろ側のループをシェルター設営時に打ったペグへ掛け、そこから後ろ側の中心を起点にトグルで順に吊り下げていく。後ろ側をすべて吊り終えたら前側のループを引っ張りながらペグダウンし、最後に前側のトグルを吊り下げて完成となる。後ろから前へという順番が手順として決められており、途中で前後を飛ばさずに進める。