レクタタープ
テント・タープ
レクタタープは、四角形で日陰をいちばん広く作れるタープ。
どんな道具?
長方形の布を使うタープで、張り方の型が多いのが持ち味です。チキューギ.(チャンネル名)は3×4mの1枚で、ポール2本の基本形から後ろを壁にする形、パップテント風まで8通りを実際に張って紹介しています。サブポールで高低を付けると基本形より日陰が広がり、屋根を低くすると日陰が足元に落ちる、と説明しています。いちばんのお気に入りは、開口が広く生活空間を取りやすいパップテント風だそうです。ただし本人は、ポリエステルの幕は熱がこもり、夏に低く閉じた形は暑いとも話しています。
選び方
3×4mなら長辺が4mあり、チキューギ.の動画ではテーブルと椅子、コットまで置けていました。ポールは形ごとに本数と長さが違うので、基本形は約2m40、サブポールを足す形はメイン1m80とサブ1m50など、張りたい形を決めてから揃えます。同じ動画は、重いポリコットンやコットンの生地には綱を太さ5mm以上にするよう勧めています。綱の取り付け点が多いと張り方の幅が広がります。David Canterbury(Pathfinder School)は、ハトメが裂けやすい作業用シートに、玉を布ごと綱でくくる取り付け点を計20か所自作しています。
使い方のコツ
屋根が平らだと雨がたまります。チキューギ.は、真ん中を1本の綱で引き上げて水を流す張り方を見せ、雨の日は屋根を低くすると横からの吹き込みも減ると説明しています。風向きが分かるなら、REI の動画のように風上側を閉じる形にします。後ろを壁にする形は風を受け、ペグが甘いと飛ぶ、と本人は注意しています。綱はタープの上を通します。逆にして強風で下から持っていかれたことがある、とも語っています。David Canterbury(Pathfinder School)は、布を垂らして扉にする形では、扉なしの3人用の広さが2人分ほどに狭まると述べています。
手入れ・注意
面積が広いので、乾燥は分けて行うと確実です。一辺をロープに掛け、表裏を返しながら干すと早く乾きます。金属のループ周りは塩分や泥が残ると腐食しやすいため、拭き取ってからしまいましょう。
出典
- 動画 チキューギ. レクタタープの色んな張り方8選!3×4m長方形タープのアレンジ術を紹介
- 動画 チキューギ. 【140万回再生!】誰でも完璧にタープを張るテクニックとコツを余すことなく大紹介!これで張れない訳がない!
- 動画・英語 REI 4 Ways to Set Up an Ultralight Tarp Shelter || REI
- 動画・英語 David Canterbury Shelter Using a Rectangle Tarp
解説動画: 3×4mレクタタープの張り方8種と使い分け/チキューギ.
概要: 3×4mの長方形タープ1枚で、基本形からテント代わりになる形まで8通りを実際に張り、それぞれの居住感まで見せている。ポールの本数と高さ、ロープを引く向きを変えるだけで、日陰の広さも風雨への強さも変わるのがよく分かる。使っているタープは裏地が銀色で、遮光と遮熱がよく効いて下は涼しいという。
基本形とポールの高さ: 基本形はポール2本を立てて四隅を4本のガイロープで引く形で、一番使いやすく、風にも強いうえ雨が降っても問題が出にくい。動画では240cmのポールで張っているが、高さを下げるほど影が手前に落ち、椅子に座ったときに涼しくなる。ガイロープは太さ5mmあればTCやコットンのタープでも十分耐えられる。
日陰を広げる十字型とゴール型: 十字型はメインポール180cm、サブポール150cmを四辺の途中に立て、残りをすべてロープで引く形。高低差ができるぶん日陰が基本形よりかなり広くなる。ゴール型は前だけにサブポールを立て、後ろを下ろして壁にする張り方で広い空間ができるが、壁が風をまともに受けるのでペグの効きが甘いと飛ばされる。
雨をためない工夫: 平らに張ると天井に水がたまるため、中央のループをロープ1本で引き上げて傾斜をつけると、そこから水が流れ落ちる。雨の日は屋根を低くすると横からの吹き込みも減って快適だという。ロープの取り回しにカラビナを使うと調整が楽になるが、耐荷重のない100円ショップのおもちゃのようなカラビナは絶対に使わない。
テント代わりにする張り方: 後ろを地面まで下ろす三角型やムササビ型、ステルス張りは入口側180cm、奥は120cm前後まで下げて張る形で、ソロならコットとテーブルを入れて寝られる。中でも生活空間が広いのがメインポール120cmのパップテント型で、開口部が大きく風もよく通る。ポリエステル製なので閉め切ると熱がこもり、夏はかなり暑くなる。
解説動画(海外・英語): Fully Enclosed Tarp Configuration • Camping Solo in Rain + Cook Steak on Fire/WildBeare
四角いタープ1枚を、床まで含んだ密閉シェルターにする: 3.5m×3.5mの四角いタープと木1本、ペグと細引きだけで、背面と床が一体になった完全密閉のシェルターを張る回。イギリスのソロキャンプ系チャンネルが実際に一晩泊まって検証している。手順はまず平らな場所を整地して、タープを裏返しに正方形へ広げる。次に手前の2つの角と、中央の1点をペグで留める。そして背面中央のループに細引き(動画では伸びのあるバンジーコード)を付け、後ろの木へ引き上げる。これだけで立ち上がった面の脇が自然に「側壁」になり、その垂れた部分をさっきのペグに留めれば片側が塞がる。もう一方の垂れた部分も同じペグに掛ければ密閉になる。あとは残りのペグで各所を留め、背面の張り出しをガイロープで引いて内部を広げる。
実際に泊まってみて分かること: 内部は一人には広すぎるほどで、胴が長い人でも背筋を伸ばして座れる頭上高がある。ただし奥へ向かって細くなる形なので、マット2枚を並べる二人用にはならない。重要な注意として、床の縁が側壁の外にはみ出していると、そこを伝って雨が中に入るので、側面を床の縁より少し外へ引き出しておく。出入り口は手前の一辺をペグ1本で留めておき、外して開ける「扉」として使う。クリップで留めて開けたままにもできる。
雨の中で焚き火をする、その場での変形: この張り方の利点として挙げているのが、側面の一辺を地面から外して外側へ引き出すと、そこが焚き火用のひさしになること。雨が降っていても濡れずに小さな焚き火ができ、調理が終わったらまた下ろして密閉に戻せる。実際に雨の中でステーキを焼き、そのあと閉じて一晩を過ごしている。
一晩の結果:浸水なし、結露は思ったより軽い: 夜通し雨が降ったが雨の侵入はまったく無し。気温は焚き火をしていた時間帯で13度、夜間は8度まで下がり、ぎりぎり暖かい程度だったので、そろそろ冬装備に替えると述べている(=この張り方は防水と防風には強いが、保温は寝袋とマット側の仕事)。密閉なので結露を心配していたが、朝は壁がわずかに湿っている程度で、想像よりずっと軽かった。内部は乾いたまま。密閉していても下から虫は入ってくるので、この人は頭に虫よけネットを被って寝ている。換気のため扉のクリップ部分にわずかな隙間を残す。