ガイロープ

テント・タープ

幕を四方へ引いて支える張り綱

どんな道具?

テントやタープを外側へ引いて支える張り綱です。これを張っていない幕は、少しの風でも形が崩れて倒れます。自在金具と組み合わせて張力を調整し、幕全体をぴんと保つ役目を担っています。

選び方

太さ3〜4mmが扱いやすく、細すぎると引くときに手が痛みます。反射材が編み込まれたものは夜にライトで光り、つまずく事故を防げます。長さは一本4m前後を数本用意しておくと張り方の幅が広がります。

使い方のコツ

幕から地面へポールの延長線上へまっすぐ引くのが基本で、方向がずれると力が逃げます。金具を使わず結ぶなら自在結びで長さを調整でき、ループへの取り付けはもやい結びなら緩まず、ほどくのも簡単です。

手入れ・注意

使用後は泥を払い、絡まないよう束ねてから収納します。ほつれた端はそのままにすると裂けが奥まで進むため、ライターで軽くあぶるか熱収縮チューブで留めます。カビが出たら中性洗剤で洗って日陰で乾かします。

解説動画: キャンプで使うロープワーク3種と、ロープのまとめ方/KENJI PERM CAMP

概要: テントやタープを張るときに必要になるロープワークは、もやい結び・自在結び・一重継ぎの3つを覚えておけば足りると説明している。結び方は頭で覚えるより実際に手を動かして覚えるほうが早く、雨で外に出られない日に部屋でロープを使って練習するのがよいと勧めている。

もやい結び:大きさの変わらない輪をつくる: タープのハトメやペグにロープをかけ、元側で小さな輪をつくる。先端を下から通し、元のロープの下を回してから、できた穴に戻して両端を引くと輪が完成する。引っ張っても輪の大きさが変わらないのが特徴で、人命救助にも使われるほど信頼される基本の結びだと紹介している。ほどきやすい点も利点に挙げている。

自在結び:金具がない場所でテンションをかける: テントやタープのロープには自在金具が付いていることが多いが、金具がない場合や、木と木の間にロープを渡す場合に使うのが自在結びである。ペグに通したロープを30センチほど長めに取り、先端を下から通して上から入れる動作を繰り返して3つのコブをつくる。張るときはコブを手前へスライドさせ、緩めるときはペグ側へ押し戻す。

一重継ぎ:ロープ同士をつないで長さを足す: 木と木の間にロープを渡すときなど、長さが足りない場面で2本をつなぐ結び方として一重継ぎを挙げている。片方のロープを折り返し、もう1本をその下から上へ通し、折り返しの裏側を回してから、自身が交差した部分に先端を差し込む。最後に長い元側どうしを左右に引くだけで締まるので手順が少なく覚えやすい。

収納:束ねて先端を結んでおく: 使い終わったロープをそのまま重ねておくと絡んで解くのに苦労するため、先端を一結びしてまとめておくと次に使うときが楽になると説明している。指にロープをかけて手の甲へぐるぐる巻き、余らせておいた先端を巻き付けて輪に通す方法と、小指も使って八の字に巻き、余りでつくった輪をカラビナに掛けられるようにする方法を紹介している。

解説動画(海外・英語): A Guide to Tarp and Tent Guy Lines/The Cargo Cult Café

ガイロープは何を使うか: リッジラインが背骨なら、ガイラインは手足——自立しない構造物に安定を足す張り線、という位置づけから始まる。素材の好みは分かれていて、伝統派・再現派は天然繊維、サバイバル系はパラコード、ウルトラライトの登山者は メイソンライン(左官用の糸)、ハンモック界隈は Lash-it や Zing-itを使う。作者の好みはZing-itで、理由は軽くて強い滑りにくいので摩擦ヒッチがよく効く張っても伸びが少ないの3つ。

タープ側への留め方: 最も一般的なのはもやい結びでタープのループ(タイアウト)やハトメに直接留める方法。もう一つはガイラインの端にあらかじめ輪を作っておき、ひばり結びで掛けるか、小さなカラビナで付け外しする方法で、着脱が速い。ペグ側の留め方はラウンドターン+スリッパリーハーフヒッチ2回マーリンスパイクヒッチ巻き結びの3つが挙げられている。

張りを作る3つのやり方: 1つ目は南京結び(トラッカーズヒッチ)で、線のどこにでも作れるのが利点。8の字結びで輪を作り、動く側をペグや対象に回して輪へ通し、引いて張ってから、ハーフヒッチ2回で固定する。作者は8の字の代わりにマーリンスパイクヒッチの変化形を使っていて、多少ずれるが軽い荷重なら十分で、軽く引くだけで解ける。線に余裕があるなら輪すら作らず、ハトメへ折り返してスリッパリーハーフヒッチ2回で終わらせてもよい。2つ目が自在結び(taut line hitch)で、動く端を元ロープに2回、輪の内側へ巻き、交差させてハーフヒッチで留める(あとで解きやすくしたいならスリッパリーハーフヒッチで終える)。3つ目がファリモンド・フリクションヒッチで、輪をプルージックのように元ロープへ2〜3回巻き付け、動く端から作ったバイトを輪へ通す。張りを調節でき、外すときは動く端を引くだけ。

テントの中から張りを直す小技と、金具という選択肢: 作者の裏技として、プルージックをガイラインに付けて、それをタープの角にひばり結びで留めておくと、シェルターの中に居ながらガイラインの張りを調節できる。金具についても現実的で、テントに付属するプラスチックの自在金具は、3つの穴に線を通して使う調節式の摩擦ヒッチと同じ働き。Nite Ize の Figure 9 のような金具は、南京結びと同じくテコの支点と固定点を与えてくれる(ただしクライミングには使わない)。担げる重さには限りがあるので、金具が無いときのために結びを覚えておく価値がある、というまとめ方をしている。