ペグ
テント・タープ
ペグは、テントを地面につなぎとめる杭。
どんな道具?
テントやタープを地面に固定する杭で、ここを省くと風で幕ごと飛びます。素材と形で用途が分かれ、鍛造の鋼製は硬い地面や石混じりに強く、アルミのV字やY字は軽さと保持力のバランスに優れます。
選び方
用品店のメガスポーツは、テント付属のプラスチックのペグは雨や日光で劣化して使える回数が限られ、細い鉄のピンペグは曲がりやすいと説明しています。張り綱用は30cmの鍛造ペグを勧め、ポールの根元は25cmのアルミやピンペグで足りるとも話しています。The Cargo Cult Café(英語)は、長さと表面積が大きいほど保持力が出ると述べ、断面がY字のペグは石混じりの土や強風でも保持しやすい一方、付属品に多いJ字は柔らかい土・砂・強風に弱く、石で曲がると話しています。
使い方のコツ
打つ角度は資料で分かれます。コメリ(ホームセンター)の動画は、本体のペグは地面に対して45度ほど外へ傾け、張り綱のペグは綱と90度としています。一方 The Cargo Cult Café(英語)は、垂直から10〜15度以内のほうが効くという検証があると話しますが、出典は示していません。メガスポーツ(用品店)は、張り綱のペグをテントから約1m、強風ならさらに約1m外へ離し、綱は根元寄りに掛けるほうが強度が出ると説明しています。同じ動画は、強風の日にはペグをもう1本、起き上がる側へ噛ませて2本で止める方法も示しています。
手入れ・注意
抜くときにロープを引っ張ると変形し、地面にも傷が残ります。ペグ抜きかハンマーのフックを使ってください。泥を落として乾かし、鋼製は水気を残すとすぐ錆びるので拭いてから収納します。
出典
- 動画 コメリ公式チャンネル 【テント・タープの設営】ペグ打ちのやり方 ~テント・タープの固定方法~ 【コメリHowtoなび】
- 動画 メガスポーツ 【テント設営】今さら聞けない!?ペグの打ち方・ガイロープの張り方のコツ【初心者必見】
- 動画・英語 The Cargo Cult Café Tent Stakes & How to Use Them
解説動画: テント・タープを固定するペグ打ちの基本/コメリ公式チャンネル
概要: テントやタープは持ち運びやすいよう軽い素材で作られており、そのぶん風の影響を受けやすい。立てたまま放っておけば飛ばされ、強風下では中に置いた荷物ごと飛ばされたり、テントが倒壊したりして危険になる。これを地面につなぎ止める作業がペグ打ちで、小型テントを例に手順が示される。
立てる場所と入り口の向き: 場所を自分で決められるなら、まず風の影響を受けにくい所を選ぶ。そのうえでテントの出入り口は風下側に向ける。出入り口から風が入り込むと、テントごと巻き上げられやすくなってしまう。ペグを打つ前の位置決めから設営は始まっている、という順序で解説している。
地面に合わせたペグ選び: アウトドア用のペグにはいくつか種類があり、打ち込む地面によっては適さないものもある。硬い地面には硬くて頑丈なもの、柔らかい地面には長いものや幅の広いものを使うのがよいとされる。打ち込むためのハンマーと、打ち込んだペグを引き抜く道具もあると作業がはかどる。
本体は45度、張り綱は90度: テント本体を留めるペグは、地面に対して45度ほど、テントから外側へ傾けて打ち込む。このとき頭が完全に埋まってしまわないよう少し残しておく。一方、外側の上部から伸ばす張り綱に打つペグは、張り綱に対して90度になる角度で打ち込む。留める場所によって角度を使い分けるのが要点になる。
張り綱の張り方と強風時の順番: 張り綱はできるだけ長く伸ばし、テントのフレームと平行の向きにして、力が均等にかかるようにする。長さは自在金具で調整でき、自在結びを覚えれば金具がなくても調整できる。すべて打ち終えたら綱がぴんと張るよう整える。 設営時にすでに強い風が吹いているなら、テントを立てる前にペグを打ってしまう。テントに荷物を入れて仮の重しにしてから、順にペグを打ち込んでいく。
解説動画(海外・英語): Should you upgrade your tent pegs? Tent stakes explained./Backpacking UK
高いテントに付いてくるペグが一番ひどい、という話: イギリスのバックパッキング系チャンネルが、7種類のペグを実際に地面へ打ち込んで比べた回。導入が身も蓋もなく、友人が買った50万円クラスのテントに、驚くほど頼りないペグが付いてきた。一方で中国ブランドの安いテントのほうが、よほどしっかりしたペグを同梱していることがある。ただしペグに大金を払う必要はないとも言っていて、同型の高級版が1万円超なのに対し、比較したものはどれも2000円前後の10本セットで、しかも十分に強かった。
重さの実測: 比較した7種の実測値。V字(ダックペグ)12g/三角(3枚羽)9g/サイクロン型(ねじれた3枚羽)9g/十字(4枚羽)12g/伝統的な丸ピン(ヘビーデューティ)16g/デルタ型グラウンドアンカー46g/砂雪用51g。10本持つと考えると、グラウンドアンカーはそれだけで約0.5kgになり、かさも増える。
打ってみた結果は予想と逆だった: 本人の事前予想は「伝統的な丸ピンとV字が最弱、サイクロン型とグラウンドアンカーが最強」だったが、結果は逆になった。V字のダックペグは打ち込みやすく、入ってしまえばまったく動かない。頭に返しがあるのでしっかり沈めればガイロープが上から抜けない。伝統的な丸ピン(ヘビーデューティ版)も、打ちやすく、入ってからの保持は非常に強い。頭に踏める部分があるのも良い。逆にサイクロン型はねじりながらでないと入らず、打つのも抜くのも非常に難しいうえ、入っても安定感が無かった。デルタ型グラウンドアンカーは、地面が柔らかいのに入れるのが極端に大変で、抜くのも大変、しかも入ってなお少し動いた。三角・十字型は打ちやすかったが、少しぐらつく。
結論と、捨てるべきペグ: 強かった2本はどちらもヒルバーグが自社テントに採用しているタイプで、単純な形なのに非常に効くのは相応の検証の結果だろう、としている。予想が外れたことを踏まえて自分の使う地面で一度テストしておけというのがこの回の教訓。買い替えの推奨は明確で、輪っかの付いた細い伝統的な針金ペグは捨てたほうがいい。簡単に曲がり、曲がったら終わり。地面からも抜けやすい。数千円で十分なものに替えられる。