ワンポールテント
テント・タープ
ワンポールテントは、ポール1本で立つ三角形のテント。
どんな道具?
中央に1本のポールを立て、裾をペグで留めて立ち上げる円錐形のテントです。天井が高く中で立ち上がれる開放感が魅力で、先にペグを打ってからポールで立てるため設営も簡単です。弱点の1つは設営後に位置を動かせないことで、区画サイトや大きなテントでは張る前に配置を決めておく必要があります。もう1つは雨の日の出入りで、横から見ると三角形なので入口を全開にすると上から雨が入り、耐水圧が高くても寝袋や荷物が濡れかねません。入口の内側に濡れてもよいタオルを置くか、前室付きの型を選ぶと出入りが楽になります(スギキャンプギア紹介)。
選び方
底面が円形か多角形かで居住感が変わります。上へ行くほど狭くなり使える広さは表記サイズより小さいため、底面の寸法だけでなく収容人数も見ると失敗しにくくなります(スギキャンプギア紹介)。中央のポールをなくす二又化も可能です。FIELDOORのアタッチメントなら、高さ2m90のテントを全長3m40のポール2本で立てられます。足元は滑り止めのストラップで留めます(チキューギ.)。一人でも立てられますが、押し上げる力作業があるので、2人での設営が想定されています(FIELDOOR)。
使い方のコツ
先に裾をペグで正確な形に留めてからポールを立てるのがコツで、向かい合う位置を交互に打っていくと歪みません。中心のポール際で火を使うのは厳禁。テント内のストーブや焚き火は一酸化炭素が問題で、換気の不十分な場所でのたき火や調理は中毒のおそれがあります(NITE)。3シーズン用テント内でカートリッジ式ストーブ3種で湯を沸かして15分測った実験でも、危険な濃度に達しました(Thurmanら2023年)。換気口は、火を完全に消してから閉じます(Tentipi)。
手入れ・注意
裾が地面に近く泥が付きやすいので、撤収前にブラシで乾いた土を落とすと長持ちします。ポリコットンは濡れたまま畳むとカビが出やすいため、帰宅後は室内でもいいので必ず広げて完全に乾かしてください。
出典
- 動画 スギキャンプギア紹介 【ワンポールテントの欠点】初心者要注意です
- 動画 チキューギ. 誰でも簡単にワンポールテントを二又化させられる画期的なアイテムが出た!一人でティピーテントを二又化してみた|FIELDOOR フィールドア
- 公的機関 製品評価技術基盤機構(NITE) テント「1. 一酸化炭素中毒に注意」
- 論文・英語 Thurman JT, Leavitt R, Buchanan JT, Shreffler J, Huecker MR, Early T(2023) Carbon Monoxide Levels Produced by Propane/Isobutane Canister Stoves inside a Tent
- 資料・英語 Tentipi AB(2024) How to avoid carbon monoxide poisoning in the tent?
解説動画: ワンポールテントをピンと張るペグ打ちと撤収の手順/TENT MONSTER
概要: DODのワンポールテントSを、開封から設営、撤収まで通しで解説している。重さは約3kgで収納も小さく、価格は1万3千円ほどと手が届きやすく、歩きでもバイクや自転車でも運べるサイズ。ただし立てること自体は簡単でも、シワなくピンと張るにはコツがいるというのが動画全体の主張になっている。
付属のペグでは張れない: 付属のペグは細いフックにループを引っ掛けるだけの形状で、設営の途中で外れやすく、インナーだけでなくフライまで抜けてしまう。そのため動画では使わず、ループがしっかり掛かる形の丈夫なペグを6本用意している。高価なものである必要はなく、掛かりの深い形状なら何でもよいという。ここを替えるだけで仕上がりがまるで変わる。
裾のペグ打ちが仕上がりを決める: インナーは五角形で大人3人ほどが横になれる広さ。まず入口の位置を確かめてから裾のループを留めていく。対角線の順番にこだわる必要はなく、辺がまっすぐになる位置に打つほうが大事で、1箇所でも内や外にずれると全体が歪み、ふにゃふにゃのワンポールテントになる。ここが一番難しく一番重要な工程だと繰り返している。
フライの掛け方とポールの立て方: フライはインナーのファスナーの線に、フライのファスナーの黒いテープが重なるように広げると、あとは自然に形が合っていく。ループは上の2つではなく下側を掛け、後ろ側を一番広くとっておく。ポールを差す部分のベルトは緩めたまま5箇所を留め、ポールを立ててから最後に締めて調整するとパツパツに張れる。ストームロープを全部張ればさらに風に強い。
撤収の流れ: 撤収は逆の作業で、張ったロープを緩めるところから始める。ベンチレーションと入口のファスナーを閉じておくと畳みやすい。フライは頂点を持って引き抜き、正方形になるよう内側へ折り込むが、設営と違って畳みは大雑把でよく、最後に巻けば袋に収まる。ポールの長さは収納袋の長さとほぼ同じなので、幕を巻く幅の目安になる。