カンガルースタイル用インナー

テント・タープ

シェルターの中に入れる小さな寝室

どんな道具?

大きなシェルターやタープの下に入れて使う、床付きの小型テントです。外幕と二重になるため風と冷気を二段で防げ、雨の日でも濡れずに寝室を出入りできるのが最大の利点です。

選び方

先に外幕の内寸を測り、四隅に余白が残るサイズを選ぶのが基本です。高さ100cm前後の低いものなら、シェルターの傾斜した壁ぎわにも収まります。自立式ならペグの打てない床の上でもそのまま置けます。

使い方のコツ

外幕を立ててから中に入れ、出入口を外幕の出入口と違う向きにすると行き来が楽になります。外幕の中でストーブを使う場合、インナーが空気の流れをふさぐと一酸化炭素が溜まります。換気口をふさがない配置にしてください。

手入れ・注意

二重になるぶん結露は外幕側に集まるので、朝は外幕を先に乾かすと全体が早く片づきます。インナーの床には砂が入りやすく、砂を残したまま畳むと生地がこすれて薄くなるため、裏返して払ってから収納します。

解説動画: カンガルースタイル用インナーテント5種を広さ・重さ・設営時間で比べる/CAMP HACK

概要: カンガルースタイルは、大きな幕やタープの下に小さなテントや蚊帳を入れてそこで寝るやり方。テントとタープを別々に立てる従来のやり方に比べ、幕を張ったあとに小さなインナーを足すだけなので設営も撤収も短く済む。サイトの下で寝室まで完結するため、狭いキャンプ場でも成立する。設営・プライバシー・機能性・携帯性の4点で5種類を比べている。

軽くて涼しいメッシュ系: ワンポール型のメッシュインナーは収納51cm・1.14kgで、ポール4本を組んでフックで留めるだけの1〜2分設営。長さ210cmでマット1枚ぶんの一人用になる。ポールを内蔵しない三角形のメッシュテントは28cm・680gと最軽量で、タープ用ポールやトレッキングポールを立てる代わりに設営は6分ほどかかる。床が立ち上がったバスタブ型で砂が入りにくい。

一瞬で立つポップアップ型: ポップアップ式のメッシュシェルターは直径60cm・厚さ4cmと薄く、車の隙間に差し込める。広げれば設営は一瞬で、撤収も10秒かからない。ただし頭側に圧迫感があり、身長175cmを超えると窮屈に感じる。フレームが柔らかいので強風だとしなって変形するため、幕の外で単体では使わないほうがいい。バックルでコットに固定できる。

広さと快適さで選ぶTC・コットン系: TC素材のソロテントは収納45cm・4.2kgと重いものの、マット2枚ぶんの広さで思いきり寝返りが打て、設営は約5分。1万2499円と価格も抑えめ。コットン100%のモデルは70cm・4.3kgで、傘を開くようにフレームを広げて30秒から1分で立つ。遮光性が高くて幕内の温度が上がりにくく、通気がいいので湿度も安定して結露が少ない。

選び分けと注意点: メッシュ系は安くて軽く涼しい代わりに外から丸見えで、オープンタープの下で使うなら、就寝時は貴重品や高価な道具を車にしまうなどの防犯対策がいる。布やコットンのモデルは完全に閉め切れるのでその心配がない。時短を最優先するならポップアップ、寝心地と広さを取るならコットンやTCと、手持ちの幕の大きさに合わせて選ぶ形になる。