ドームテント
テント・タープ
最初の1張りに選ばれる定番
どんな道具?
2本のポールをクロスさせて自立させる、いちばん基本的な形のテントです。風を受け流す丸い形で設営の手順も分かりやすく、初めての1張りとして選んで失敗の少ないタイプです。2〜4人用が主流で、ソロから家族まで幅広く使えます。
選び方
表記されている人数は「大人が肩を並べて寝られる数」なので、実際に使う人数にプラス1人分を選ぶとゆとりが出ます。フライの耐水圧は1,500mm前後あれば通常の雨をしのげ、床は2,000mm以上あると安心です。前室の広さも合わせて確認しましょう。
使い方のコツ
風上に入口が向かないよう向きを決め、インナーを広げてから対角線の順に軽くペグを打つと一人でも形が崩れません。ポールを通して立ち上げ、フライをかけたらガイロープを張り、最後に全体のテンションを整えます。
手入れ・注意
撤収前に結露した内側をタオルで拭き取り、帰宅後は必ず陰干しして完全に乾かします。湿ったまま袋に入れると数日でカビと加水分解が進み、生地のベタつきや防水層の剥離につながります。
解説動画: ドームテントを一人で立てる手順とペグ・フライの固定/コールマン ジャパン 公式
概要: タフドームを例に、部品の確認から立ち上げ、ペグ打ち、フライシートと張り綱までを一人で設営する流れを通しで見せている。ポールの端をコーナーのアシストクリップに預けながら順に立てていくので、支えてくれる人がいなくても形が崩れない。作業に入る前に、まず部品に不足がないかを確かめておく。
インナーを広げてポールを通す: インナーテントはロゴのある面がフロント側になる。空気が入って立てやすくなるよう、前後のドアのファスナーをあらかじめ一部開けておく。シルバーのメインポール2本を伸ばしてスリーブへ通すが、引っ張らず必ず押し入れる。通したポールのリア側の端を、コーナーのアシストクリップにそれぞれ差し込む。
一人で立ち上げる: フロント側のコーナーのループを足で押さえ、スリーブの端を持って片手で引きながらポールをゆっくり押し入れていく。端をクリップに差して立ち上げたら反対側へ回り、ポールがクロスしている中心を片手で持ち上げながら、クリップで留まっている3箇所を立たせる。完全に立ったらベージュのテープのフックをメインポールに掛けて固定する。
前室のポールとペグの打ち方: フロントポールをインナー横のアシストクリップに差し、グレーのテープのフックを掛ける。ここがフライを被せたときの前室になる部分で、リアバイザーポールは両端をグロメットに差し込む。ファスナーを開けたままペグで固定するとドアが閉まらなくなるので先に閉め、6箇所のループを風上から1から6の順で対角線に打っていく。ペグは60度から90度の角度で打つと風に強くなる。
フライシートと張り綱: 四隅はプラスチックペグ、残りはスチールでもよい。フロアのシワが消えるようループを少し引きながら留めたら、リッジポールをフライのベンチレーション横から通し、両端をグロメットに差してフライを被せる。端のフックをインナー四隅のDリングに掛け、内側の面ファスナーをそれぞれポールに留める。最後に自在ロープをストームガードのループに結んで締め上げる。
解説動画(海外・英語): Step - By - Step | How To Set Up a Tent/NC State Parks
出発前に中身をそろえて、一度練習で立てておく: 米ノースカロライナ州立公園(NC State Parks)による設営解説。案内役は現地に着く前にやることを三つ挙げる。ひとつは州の公式サイト(ncparks.gov)でのキャンプ場予約で、これは州の運用の話なので日本にはそのまま当てはまらない。残る二つは共通で、袋の中身が全部そろっているか出発前に確かめることと、本番の前に一度立てて練習しておくこと。理由もはっきり述べていて、着いたら雷雨で、そこから初めての設営にかかると全身ずぶ濡れになるから、という。袋から出てきたのはテントポール、フライシート、本体、ペグ、グランドシートの五点。グランドシート(フットプリント)が付属しない製品もあるので、入っていなければ別に買い足しておくよう念を押している。
シートは光沢面を上に、入口の向きは寝かせる前に決める: 手順の一つ目はグランドシートを広げること。このとき光沢のある面を上に向けて敷くと説明している。二つ目がその上にテント本体を重ねる工程で、ここで入口を向けたい方角に合わせて本体の向きを決めてしまう。動画のテントは前後の両側に入口があるので、寝かせるこの段階で向きが決まってしまう。本体とグランドシートに色分けのタブが付いている製品もあり、その場合は同じ色どうしを合わせれば正しい面で重ねられる。
ポールはスリーブかクリップ、先端はハトメに差し込む: 三つ目の工程がポールの連結で、多くは節どうしを差し込むだけでつながる。次にそれを本体へ取り付けるが、ここは製品によって二通りある。動画のテントは布の筒(スリーブ)にポールを押し通していく方式で、フックで留めるクリップ式のテントもあると断りを入れている。通し終えたら先端を、本体側の小さな輪(グロメット=ハトメ)に差し込む。ポールが大きくしなって折れそうに感じる場面だが、折れそうに見えても実際には折れないので怖がらずに差し込んでよいと言い切っている。さらに室内を広げるための追加ポールを持つテントもあり、その場合も同じように両端のハトメへ落とし込む。
フライをかけ、ペグを45度で打ってから最後に張り上げる: フライシートも色タブを本体の同じ色に合わせてかぶせると、フライの出入口と本体の出入口が重なる。フライの角のハトメは立ち上げたポールの先端に左右とも通すが、この段階ではまだフライを張り上げない。ペグを打ってからにする、というのが理由だ。ペグ打ちは、中で動いても本体が一緒にずれないため、そして風で飛ばされないための工程。まず四隅から始め、本体側とフライ側のループを両方まとめて1本のペグで留める。角度は地面に対して45度で、硬くて入らないときはペグハンマーを使うか足で踏み込む。一つ打ったら向かい側へ回って引きながら留めるとしっかり張れる。四隅の次は側面で、このとき入口は閉じた状態で打つ。側面のタブは雨をテントの外へ流して中に入れないための仕掛けだと説明している。最後が張り上げで、各隅のタブを引いてフライを締める。
フライとの隙間は前室、入口は巻き上げて留められる: 立て終わったあと、フライシートと本体のあいだにできる隙間を vestibule(前室)と呼ぶと紹介している。泥のついた靴を、濡らさずに置いておける場所だという。入口については、扉を端まで巻き取って上のループに留め具を通すと、開けたまま固定できる。同じように下側を巻き上げることもできる。フライを締めるタブも含めて、最近のテントにはたいてい付いている装備だが、古い製品には無い場合もあると添えている。