つづりと音の図鑑
sh(二重字(2文字で1つの音))
静かに、のシーの音。/ʃ/。日本語の「シ」に近い音ですが、唇を前に丸く突き出すぶんだけ違います。「静かに」の「シーッ」がほぼそのままこの音です。
ch(二重字(2文字で1つの音))
チの音、ただし例外が多い。/tʃ/。日本語の「チ」に近く、舌先を上の歯ぐきにいったん付けてから離す音です。
th(二重字(2文字で1つの音))
日本語に無い、舌を挟む音。2つの読み方があります。/θ/(声を出さない)と/ð/(声を出す)で、どちらも舌先を上下の歯で軽く挟んで、その隙間から息を通すという口の形は同じです。違いはのどを震わせるかどうかだけです。
ph(二重字(2文字で1つの音))
f と同じ音、見た目が違うだけ。/f/。f とまったく同じ音で、上の前歯を下唇に軽く当てて息を通します。
ck(二重字(2文字で1つの音))
短い母音のあと、語の終わりで。/k/。c だけ・k だけと音は同じで、つづりの決まりごとであって、音の違いではありません。
ng(二重字(2文字で1つの音))
鼻に抜ける、日本語の「ン」の一種。/ŋ/。舌の奥を持ち上げてのどをふさぎ、鼻から息を出す音です。日本語の「りんご」の「ん」がまさにこの音なので、日本語話者には出しやすい音です。
ai(母音ペア)
2つ並ぶと、1つ目が名前を言う。/eɪ/。アルファベットの A の名前(エイ)そのままです。
ea(母音ペア)
読み方が3通りある、いちばん厄介なペア。基本は/iː/(イー)で、e が名前を言う形です。ただしこのペアだけは読み方が3つあります。
oa(母音ペア)
例外がほとんど無い、優等生。/oʊ/。O の名前(オウ)です。日本語の「オー」と違って、途中で口が狭くなって「ウ」に向かいます。ここを平らに伸ばすと、いかにもカタカナの発音になります。
ee(母音ペア)
いちばん裏切らないペア。/iː/。E の名前(イー)で、日本語の「イー」より唇を横に引いて、長く伸ばします。
a_e / i_e / o_e / u_e(サイレントE)
語末の e が、前の母音を名前に変える。語末の e 自体は読みません。しかし1つ手前の母音が「自分の名前」を読むようになります。cap(キャップ)が cape(ケイプ)に、kit(キット)が kite(カイト)に変わります。
ar(r付き母音)
r が来ると、母音は名前も基本も言わない。/ɑːr/。口を大きく開けて「アー」と言いながら、途中で舌をどこにも触れさせずに奥へ丸める—— この舌の動きが r です。
or(r付き母音)
オーと言いながら、舌を丸める。/ɔːr/。唇を丸めて「オー」と出し、そのまま舌を奥へ丸めます。
er / ir / ur(r付き母音)
つづりは3つ、音は1つ。3つとも/ɜːr/で、同じ音です。口を半分開けて、舌全体を奥に引きながら丸める音で、日本語のどの音とも重なりません。
-le(語末のきまり)
最後は「ル」だけ、母音は入らない。/l/(正確には音節主音の l)。「ル」ではなく「ゥル」に近く、母音を足しません。table は「テーブル」ではなく「テイボゥ」に近い形です。
-tion / -sion(語末のきまり)
ティオンではなく、ション。/ʃən/。t を「ト」と読んではいけません。-tion 全体で「ション」になり、直前の母音に強勢が来ます(naTIONではなく NAtion)。
c(2つの読み)(1文字の基本)
うしろの文字で読みが決まる。基本は/k/(cat, cup, cold)。ただしうしろに e・i・y が来ると /s/ になります(city, cent, cycle)。
g(2つの読み)(1文字の基本)
c と同じ規則、ただし例外が多い。基本は/g/(go, game, good)。うしろに e・i・y が来ると /dʒ/ になります(gem, giant, gym)。c とまったく同じ仕組みです。