ea
母音ペア
eaは、/iː/(eat, sea)・/e/(bread, head)・/eɪ/(great, break, steak)の3通りの読み方を持つ、母音ペアの中でもとくに例外の多い綴りです。16世紀にはlong aの音を書き分けるために作られた綴りでした。クライマーの1963年の調査では、/iː/で読む語が101語中66%を占め、残りはheadのような別の読みでした。
どう読む?
基本は/iː/(イー)で、e が名前を言う形です。ただしこのペアだけは読み方が3つあり、母音ペアの中でも例外がとりわけ多いつづりです。語源辞典 Etymonline によると、ea は16世紀初めに導入された綴りで、当初はeeと同じ長い e ではなく、long a の音(break, great)を書き分けるために作られました。今いちばん耳にする/iː/の読みは、むしろあとから広がった側です。
ルール
まず /iː/ を試すのが基本です—— eat, sea, teach, please はこれです。合わなければ/e/(エ)を試します。bread, head, ready, weather がこちら。教育学者クライマーが1963年に、初級読本4種と基礎語彙から集めた約2600語で調べた結果では、ea を含む語101語(bead型)が /iː/ どおりで、当てはまる割合は66%でした(残り51語は head のように別の読みでした)。
例外
さらに /eɪ/(エイ)もあります—— great, break, steak の3語がほぼそれです。語源辞典 Etymonline によると、ea はもともとこの long a の音を表すために16世紀に作られた綴りで、1700年ごろから一部の語で /iː/ や /e/ へ音がずれたのに綴りだけ残ったのが、いまの3通りの読みの理由です。read は現在形が /iː/、過去形が /e/ という、つづりが同じで読みが違う例もあります。
例語
eat, sea, teach / bread, head, ready / great, break, steak
出典
- 論文・英語 Theodore Clymer(1963) The Utility of Phonic Generalizations in the Primary Grades
- 資料・英語 Etymonline(Douglas Harper) -ea-
解説動画: 同じeaが3通りの音に分かれる仕組みと語例/Amanda Joy
同じつづりで3つの音: 見た目が同じでも音は同じとは限らないという導入から始まり、thread の e、leaf の e、steak の a という3つの型に分けて示す。読み方は3通りあるのに、つづりはどれも e と a のままだという点を繰り返し確認させている。
3つのグループの語: 短い e になるのは thread、bread、breath、spread、heavy、feather。長い e になるのは eat、beat、beach、breathe、grease、peanut。steak と同じ長い a(エイ)になるのが great と breakで、動画はこの3組を順に読み上げていく。
read が両方に出てくる: 短い e のグループにも長い e のグループにも read が入ることに注意を向けている。色の red と同じ短い e で読む read と、leaf と同じ長い e で読む read があり、つづりが同じでも音が違う。動画は両方を並べて読み比べさせている。