er / ir / ur
r付き母音
er・ir・urは、つづりが3通りあっても聞こえる音は同じ/ɜːr/という、r付き母音のグループです。読むときはどれも同じに読めばよいのですが、書くときはどの綴りを選ぶかが悩ましく、erは語末に多いという目安があります。強勢の無い位置では/ər/と弱くなり、クライマーの1963年の調査ではこの規則が95%当てはまりました。
どう読む?
3つとも/ɜːr/で、同じ音です。アメリカ英語を教える Rachel's English は、唇の両端を内側に寄せて少し前へ出し、舌の真ん中を上あごへ向けて上げ、舌先は少し垂らして歯にも上あごにも触れさせないと説明します。Yumi's English Boot Camp は、舌先が付くとラ行のような日本語の r になると注意しています。イギリス英語では r を読まず、舌を丸めない中性的な母音です。
ルール
つづりが3通りあるのに音は1つなので、聞いただけではどれか分かりません。読むときは3つとも同じに読めば済みますが、難しいのは書くときです。Growing Primary はer は語末に多い(after, dinner)と教え、fern のような例外があるので、3つを当てはめて見慣れた形を選ぶよう勧めています。
例外
強勢が無い位置の er は /ər/ と弱くなります(teacher, water, under)。Yumi's English Boot Camp は、強い形と弱い形は基本的に同じ音で、強勢があると長め、無いと短めになると説明します。クライマーの1963年の調査では、最後の音節が r の音なら強く読まない規則が188語に当てはまり、例外は9語(appear など)で、当てはまる割合は95%でした。
例語
her, term, serve / bird, girl, first / turn, burn, hurt
出典
- 資料・英語 Rachel's English English: How to Pronounce [ɜ] UR Vowel
- 資料・英語 Rachel's English American vs. British English – Vowel Sounds – Pronunciation differences
- 動画 Yumi's English Boot Camp [ər]の発音のコツ-earn, bird, fur
- 動画・英語 Growing Primary Let's Learn Blending R Controlled: ER, IR, and UR
- 論文・英語 Theodore Clymer(1963) The Utility of Phonic Generalizations in the Primary Grades
解説動画: heart の明るいアーと hurt の暗いアーを分ける/『あいうえおフォニックス』英語発音
明るいアーと暗いアー: heart の「アー」と hurt の「アー」を並べて比べる回。heart 側を明るいアー、hurt 側を暗いアーと呼び分けていて、つづりが紛らわしいだけで音は別物だとしている。暗いアーのほうはいろいろなつづりがあっても音は全部同じと言い切っていて、読むときに迷わなくていい側だと分かる。
口の大きさで決まる: 暗いアーは口を小さく開けて出す音。対する明るいアーは口を縦に開けて言い、r に移るところで顎がリラックスして上に戻り、小さな口になる。カタカナの長い「アー」のように顎を固定して口を開けたまま通す音は英語には無いと指摘し、開けたまま伸ばすと苦しくなることを実演している。
コツ: r のところの舌は巻いても巻かなくても、持ち上げてもどちらでもいいという立場で、そこは細かく気にしなくていいとしている。むしろ口を小さくすることに気をつけると英語らしくなる。仕上げに、どちらの語を言っているか聞き取ってから続けて言う、ペアでの練習が入る。