ch
二重字(2文字で1つの音)
chは、日本語の「チ」に近い/tʃ/を表す二重字で、語頭・語中・語末のどこでも同じ音になります。クライマーの1963年の調査では、cとhが並ぶと1つの音になる規則が103語で当てはまり例外は0語でした。ただしギリシャ語由来の語では/k/(school, character)、フランス語由来の語では/ʃ/(machine, chef)になります。
どう読む?
/tʃ/。日本語の「チ」に近く、舌の前の平らな部分を上あごにいったん付けてから離す音です。アメリカ英語の発音を教える Rachel's English は、t の音と sh の音を組み合わせた無声音(息だけで声は出さない)で、歯を合わせ、唇は sh と同じ形にすると説明しています。例語は語頭の chase、語中の teacher、語末の attach です。
ルール
c と h が並んで1つの音になります。語頭・語中・語末のどこでも同じです。アメリカの教育学者クライマーが1963年に約2600語で調べた規則では、「c と h が並ぶと1つの音になる」は当てはまる103語(peach)に対し例外0語で100%、「ch は chair などの音で sh ではない」は当てはまる99語に対し例外5語(machine)で95%でした。
例外
ギリシャ語由来の語では/k/(school, stomach, character, Christmas)、フランス語由来の語では/ʃ/(machine, chef, chic)になります。Etymonline によると、古フランス語の ch は /tʃ/ を表し、のちにフランス語で t が落ちたため、あとから入った語では sh の音だけになります。古典語からの語は、元の綴りが保たれたり戻されたりしました。
例語
chair, cheese, child, teach, lunch, watch
出典
- 資料・英語 Rachel's English English: How to Pronounce CH [ʧ] and JJ [ʤ] Sounds
- 論文・英語 Theodore Clymer(1963) The Utility of Phonic Generalizations in the Primary Grades
- 資料・英語 Etymonline(Douglas Harper) ch
解説動画: sh の口のまま「チ」と言う ch の作り方/だいじろー Daijiro
ch の音の作り方: ch の音(/tʃ/)はsh の口の形を作ったまま、日本語の「チ」と言うだけで出せる、非常に簡単な音だと説明している。そのぶん先に sh の作り方へ時間を割き、ch はその口のまま音を変える形で教えている。例として cheese を挙げている。
まず sh の響きをつかむ: 前提になる sh は、日本語の「シ」と音を出している場所が違う。「シ」と言いながら唇をこう突き出すと響きが変わり、アメリカの sh のほうが響きが暗い。口の形をあれこれ考えるより先に、耳でこの響きの違いを聞き取るところから入るよう勧めている。
有声の音とセットで練習: sh と ch には喉が振動する有声のバージョンがあり、この4つをまとめて扱う。練習はまず無声の音から声を出す有声の音へ移り、続けて無声と有声を交互に言い分けるという順番。無声の側は喉がまったく震えないことが目印になる。
大げさに練習する: 発音を変えるのは今まで慣れ親しんだ言い方を変えることなので、どうしても恥ずかしさがあるとし、北海道の人が九州弁をしゃべるときの気恥ずかしさに例えている。そのうえで発音は演技でありパフォーマンスなので、最初は大げさにやったほうがいいと勧めている。