ar
r付き母音
arは、母音のうしろにrが来ることで生まれる、短母音でも長母音でもないr音性母音/ɑːr/です。音声学者John Wellsは、rをどの位置でも発音するアクセントをrhotic、母音の前以外では発音しないアクセントをnon-rhoticと呼び分けました。強勢の無い位置のarはdollarやsugarのように弱い/ər/になります。
どう読む?
/ɑːr/。Rachel's English は、「ファーザー」の /ɑː/ から、舌を上あごへ持ち上げながら舌の両側を上の歯の裏に触れさせ、顎も一緒に持ち上げていく動きだと説明しています。『あいうえおフォニックス』も、日本語のカタカナ発音とは違い、口を縦に大きく開けて出す音だと説明しています。
ルール
母音のうしろに r が来ると、その母音は短母音でも長母音でもない、r専用の音になります。これをr音性母音と呼びます。a の基本音(/æ/)も名前(/eɪ/)も出てきません。イギリスの音声学者 John Wells は、r をどの位置でも発音するアクセントをrhotic、母音の前以外では発音しないアクセントをnon-rhoticと呼び分けました。
例外
強勢の無い位置では弱まります。dollar, sugar の -ar は /ɑːr/ ではなく、あいまいな /ər/ になります。イギリスの音声学者 John Wells によると、イギリスの標準的な発音では、car・far のような語の r は母音の前以外では発音されません。アメリカ英語の多くはこの r を発音します。
例語
car, star, park, hard, farm, garden
出典
- 資料・英語 Rachel's English How to Pronounce AR, ORN, etc.
- 動画 『あいうえおフォニックス』英語発音 英語 heartとhurtの発音 (あかるい あー ar とくらいあー ur の発音)[#89]
- 資料・英語 John Wells(2010) rhotic
解説動画: 英語 R の発音③ 母音にくっついた R フォニックス [#47]/『あいうえおフォニックス』英語発音
母音にRがくっつくと: a に r がつけば「アー」、o に r がつけば「オー」。ここまでは想像しやすいが、i・e・u に r がつくと、3つとも同じ「アー」の音になる—— これが覚えてほしいポイントだとしている。
同じ音でつづりが違う: 例としてfir(もみの木)と fur(毛皮)を挙げ、どちらも同じ「アー」なのに、ローマ字に引っ張られて「フィー」「フュー」と読みたくなってしまうと指摘している。
例外もある: ir が並んでいれば必ずこの音、というわけではない。i と r が音節で分かれるとき、後ろに e が付いてサイレントEになるとき、ir- が否定の接頭辞になっているときは別の読み方になる、と例外の型も示している。
口の作り方: 口はあまり開けず「アー」と言う。イギリス式は舌を巻かずにただ伸ばす、アメリカ式は舌先をどこにも触れさせずに少し持ち上げるという違いも説明されている。