発音練習の道具図鑑

有線イヤホン(カナル型)(聞く)

有線イヤホン(カナル型)は、音を電波に載せ替える工程が無いため、ワイヤレスで起きる0.1〜0.2秒ほどの遅れを作らない、シャドーイングの練習に向く一本です。耳の穴に栓をするカナル型は、語尾の子音や文の終わりで消えかける弱い音まで拾え…

密閉型ヘッドホン(聞く)

密閉型ヘッドホンは、耳をすっぽり覆って圧を耳のまわりに分散させるため、イヤホンより長く着けていても耳が痛くなりにくい道具です。外の音を遮る密閉型(クローズド)の作りは、家族の話し声やエアコンの音に邪魔されず、母音の長さや弱く読まれる音節の弱さまで聞き取れます。シャドーイングに使うなら無線は音が遅れるため有線を選びます。…

イヤホン変換アダプタ(聞く)

イヤホン変換アダプタは、イヤホンジャックの無いスマホに有線イヤホンをつなぐための小さな変換器で、挿すだけでデジタルの音を耳で聞ける信号に戻します。発音の練習では、お手本と自分の声のずれを遅れなしで確かめられることがそのまま練習の質になるため、この数センチの部品が無いだけで練習の形が変わってしまいます。…

骨伝導ヘッドホン(聞く)

骨伝導ヘッドホンは、耳の穴を空けたままこめかみの骨を振動させる道具で、お手本は骨から、自分の声は耳からという別々の道で同時に受け取れます。シャドーイングでいちばん難しい、お手本を聞きながら同時に自分の声も聞くという作業を、どこが違うのかその場で気づける形にします。ただし低い音が弱く細かい子音の差は出にくいため…

USBマイク(単一指向性)(録る・話す)

USBマイク(単一指向性)は、正面から来る音だけを強く拾い横と後ろを切り捨てる性質を持つ道具で、スマホの内蔵マイクでは部屋の反響に埋もれてしまう/s/と/ʃ/の違いや語末のtの有無を、ごまかしのない音で録れます。自分の発音を直すには「言ったつもり」と「実際に出た音」の差を耳で確かめられる状態が要り…

マイク付きヘッドセット(録る・話す)

マイク付きヘッドセットは、マイクが口元に固定されるため姿勢が動いても口との距離が変わらない道具で、オンライン英会話や発音判定アプリで声の大きさや距離のばらつきによる誤判定を減らせます。聞くほうと話すほうが一体なので配線も増えません。ただし録音そのものの質は据え置きのマイクに劣るため…

ICレコーダー(録る・話す)

ICレコーダーは、発音の練習を録りためておくための道具で、一週間後には同じ間違いに戻りがちな癖を、先週の自分と今日の自分を並べて聞くことで「前より近づいた」と確かめられるようにします。専用機はボタン一つで録りはじめられるので、通知やアプリの切り替えに邪魔されません。同じ文を月に一度読み直して並べると…

ポップガード(録る・話す)

ポップガードは、p, b, tのような破裂音で口から飛び出す息の塊がマイクの振動板に直接当たって起こる、ボッという低い雑音を防ぐ道具です。マイクの手前に薄い膜か網を挟んで風だけを散らし音は通すしくみで、語頭のpを息を強く出して言う帯気の練習ほど破裂音が起きるため…

卓上ミラー(見る(口と音))

卓上ミラーは、/θ/の舌先や/f/の歯と唇の位置のように、正しくできているかどうかが外から見て分かる口の動きを、その場で確認するための道具です。自分の口の中は見えないため「やっているつもり」で日本語の発音に戻っていても気づけませんが、机に立てておけば両手が空いたままテキストをめくりながら確認できます。…

スマホスタンド・三脚(見る(口と音))

スマホスタンド・三脚は、口元を撮った動画を音と一緒に何度でも見返すための台で、半分の速さで再生するとどこで唇が閉じきっていないかが見えてきます。片手で持っていると高さが毎回揺れて比較になりませんが、スタンドなら毎回同じ角度・同じ距離で撮れるので、先週と今週を並べて変わったかどうかを判定できます。…

リングライト(見る(口と音))

リングライトは、天井からの光で鼻と上唇の影が口の中に落ち、いちばん見たい舌先が見えなくなる問題を解決する道具です。輪の中心から正面に光を当てることで影が消え、舌が上の歯ぐきに付いているかどこにも触れずに浮いているかという/l/と/r/の違いを、鏡で見るときも動画に撮るときも確認できるようになります。…

発音記号ポスター(見る(口と音))

発音記号ポスターは、舌のどこが口の中のどこに触れているかという、鏡には写らない情報を絵で一度覚えてしまうための道具です。/l/は舌先を上の歯ぐきに付ける音、/r/はどこにも触れずに舌の奥を持ち上げる音というような日本語に無い音の形は、言葉の説明だけでは作れません。壁に貼っておけば…

学習用タイマー(机まわり)

学習用タイマーは、スマホのタイマーだと画面を開いた時点で通知が目に入って練習が終わってしまう問題を避けるための道具で、押した瞬間に数え始めてそれ以外に何もしません。発音は一度に2時間やるより5分を毎日続けるほうが定着するため、始める合図と終わっていい合図を自分の外に置く役目を果たします。…

単語カード(リング式)(机まわり)

単語カード(リング式)は、つまずく音だけを抜き出して束を物理的に小さくしていける道具で、表に単語、裏に舌が付いた・息が足りないといった自分がどう外したかの理由を書いて使います。アプリの履歴では画面をめくって探すうちに練習の勢いが切れますが、紙のカードなら束が薄くなっていくことがそのまま進み具合になり…

吸音パネル(机まわり)

吸音パネルは、何もない部屋で録ると声が壁と床で跳ね返り、語末の子音や弱く読まれる音節が前の音の残りに埋もれて聞き取れなくなる問題を解決する道具です。音を反射させずに繊維の中で熱に変えてしまう素材で、跳ね返る音そのものを減らします。硬い床とカーテンの無い窓がある部屋ほど効果が大きく…

書見台・ブックスタンド(机まわり)

書見台・ブックスタンドは、テキストを平置きするとあごが下がってのどが折れた姿勢になり、英語の長い文を一息で読み切れなくなる問題を避ける道具です。本を60度前後まで起こして顔を上げたまま読めるようにし、ページを押さえる手が要らなくなるので、その手であごや口の横に触れて唇が動いているかを確かめられます。…