卓上ミラー
見る(口と音)
卓上ミラーは、/θ/の舌先や/f/の歯と唇の位置のように、正しくできているかどうかが外から見て分かる口の動きを、その場で確認するための道具です。自分の口の中は見えないため「やっているつもり」で日本語の発音に戻っていても気づけませんが、机に立てておけば両手が空いたままテキストをめくりながら確認できます。置きっぱなしにできるので練習のたびに準備する必要もありません。拡大鏡が付いていると、舌先の位置までよく見えます。
どこに効くか
/θ/ は舌先を歯で挟む音、/f/ は上の歯を下唇に当てる音、/r/ はどこにも触れない音です。どれも正しくできているかどうかが、外から見て分かるたぐいの動きです。ところが自分の口の中は見えないので、「やっているつもり」で日本語のサ行やハ行に戻っていても気づけません。鏡を机に立てておけば、音を出すたびに舌先と唇を確認できます。手鏡と違うのは、両手が空くことです。片手で鏡を持っているとテキストをめくれず、口の横に指を当てて確かめることもできません。立てて置ける、という一点がこの道具の中身です。置きっぱなしにできるので、練習の前に「見る準備」をしなくて済むのも効きます。
選ぶときに見るところ
大きさは顔の下半分が入れば十分で、全身用や大きな化粧鏡は机を占領するだけです。角度を変えられるスタンド式だと、座高に合わせて口元を正面へ持ってこられます。拡大鏡(2倍・3倍)の面が付いていると、舌先の位置まで見えますが、拡大面だけの製品は距離がシビアなので、等倍と両面になっている型が扱いやすいです。折りたたんで倒せるものは、使わないときに机が広く戻ります。スマホの内側カメラを鏡として使えば同じことができますので、まずそれで足りるかを試してから買って構いません。ただし通知が来ると練習が切れるので、続かなかった人ほど専用の鏡が効きます。