有線イヤホン(カナル型)

聞く

有線イヤホン(カナル型)は、音を電波に載せ替える工程が無いため、ワイヤレスで起きる0.1〜0.2秒ほどの遅れを作らない、シャドーイングの練習に向く一本です。耳の穴に栓をするカナル型は、語尾の子音や文の終わりで消えかける弱い音まで拾え、/s/と/θ/の違いや語末のtのように日本語話者が聞き飛ばしがちな音の差が出やすくなります。練習の基準として最初に選ぶ一本になります。イヤーピースのサイズが合っているかも、聞き取りの精度を左右します。

どこに効くか

シャドーイングは、聞こえた音を追いかけて自分の口を動かす練習です。ワイヤレスのイヤホンは音を圧縮して電波で飛ばすため、機種によっては0.1〜0.2秒ほど遅れて耳に届きます。この遅れは音楽なら気づきませんが、お手本と自分の声を重ねる練習では致命的で、どこがずれているのかを判断できなくなります。有線は音を電波に載せ替える工程が無いので、この遅れがそもそも起きません。もうひとつは耳をふさぐ形です。カナル型は耳の穴に栓をするので、語尾の子音や、文の終わりで消えかける弱い音まで拾えます。/s/ と /θ/ の違いや、語末の t のように、日本語話者が聞き飛ばしがちな音ほど、この差が出ます。

選ぶときに見るところ

見るのは端子の形とケーブルの長さです。スマホにイヤホンジャックが無い場合は、USB-C に直接挿さる型を選ぶか、変換アダプタが要ります。マイク付きを選んでおくと、録音や発音判定のアプリでそのまま話せます。ケーブルは長すぎると机の上でからまり、短すぎると姿勢が固定されます。机で使うぶんには1.2メートル前後が扱いやすい長さです。イヤーピースは耳に合わないと密閉できず、低い音がすかすかになるので、サイズ違いが同梱されているものだと試せます。なお、いま持っているワイヤレスで聞き取れているなら、買い替えより先に、同じ音源を10回聞き直すほうが効きます。道具で変わるのは条件だけで、回数の代わりにはなりません。