骨伝導ヘッドホン
聞く
骨伝導ヘッドホンは、耳の穴を空けたままこめかみの骨を振動させる道具で、お手本は骨から、自分の声は耳からという別々の道で同時に受け取れます。シャドーイングでいちばん難しい、お手本を聞きながら同時に自分の声も聞くという作業を、どこが違うのかその場で気づける形にします。ただし低い音が弱く細かい子音の差は出にくいため、聞き分けの練習には密閉イヤホンのほうが向きます。耳をふさがないぶん、家族の呼びかけにも気づけます。
どこに効くか
シャドーイングでいちばん難しいのは、お手本を聞きながら、同時に自分の声も聞くことです。耳をふさぐイヤホンだと、自分の声は骨を通った内側の音しか聞こえず、実際に口から出ている音とは違って聞こえます。骨伝導は耳の穴を空けたままこめかみの骨を振動させるので、お手本は骨から、自分の声は耳からと、二つを別々の道で受け取れます。どこが違うのかを、言っているその場で気づける形です。ただし低い音が弱く、細かい子音の差は出にくいつくりなので、聞き分けそのものの練習には向きません。まず密閉したイヤホンで違いを聞き取り、それを真似して声に出す段階でこちらに持ち替える、という使い分けになります。耳をふさがないぶん、家族の呼びかけが聞こえるのも実際的です。
選ぶときに見るところ
有線と無線があります。お手本と自分の声を同時に受け取る使い方なら有線で、無線だと遅れが出て、自分の声とお手本が二重に聞こえます。締め付けは首の後ろで支える形なので、頭のサイズが合わないとこめかみで浮いて、振動が伝わりません。音量を上げると本体が震えてこめかみがくすぐったくなるため、静かな部屋で小さめに鳴らす前提で選びます。眼鏡のつるとぶつかる位置に来ることがありますが、そこは実際に着けるまで分かりません。まずは片耳だけイヤホンを外し、もう片方でお手本を聞くやり方で同じことができます。それで困っていないなら、この道具は要りません。
解説動画: 13万回視聴ありがとう【ゆっくり解説】骨伝導イヤホンの危険性とは?実際に使ってもみたよ/ゆっくり危険回避
音の通り道が違う: ふだん聞いている音は、空気の振動が外耳道を通って鼓膜を震わせ、耳小骨で増幅されて蝸牛へ届き、そこで電気信号に変わって脳へ送られる。骨伝導はこめかみあたりの骨を直接振動させ、その振動を蝸牛へ届ける。耳に入れなくても聞こえるのは、経路がひとつ違うから。
自分の声も骨から届いている: 骨が震えるのは、この機器を着けたときだけの特別なことではない。自分の話し声は、耳をふさいでいても骨を通って聞こえている。録音した自分の声が別人のように聞こえるのは、骨から伝わる分が混ざっているかどうかの違いだと説明している。
耳をふさがない利点: 耳に差し込むイヤホンは、音を受け取る器官のすぐそばで鳴らすことになる。長時間・大音量が続くと蝸牛にある有毛細胞が傷つく危険がある。骨伝導は騒がしい場所でも聞き取りやすく音量を上げずに済むため、難聴の予防になるとされている。耳をふさがない分、蒸れの心配も減る。
実際に使ってみると: 買って使ってみると、有線タイプでも振動させるための電源が要り、線を挿すだけでは鳴らなかった。音量を上げるとこめかみがぴくぴくする程度の震えを感じる。音漏れは普通のイヤホンより多い程度。同じ場所に当て続けて痛むなら、休むか当てる位置を変える。