USBマイク(単一指向性)

録る・話す

USBマイク(単一指向性)は、正面から来る音だけを強く拾い横と後ろを切り捨てる性質を持つ道具で、スマホの内蔵マイクでは部屋の反響に埋もれてしまう/s/と/ʃ/の違いや語末のtの有無を、ごまかしのない音で録れます。自分の発音を直すには「言ったつもり」と「実際に出た音」の差を耳で確かめられる状態が要り、はっきり録れる環境で初めて消えていた子音に気づけます。置き方は口の正面を避け、斜め下か横へ少しずらすと息の音を防げます。

どこに効くか

スマホの内蔵マイクは、周りの音をまんべんなく拾うように作られています。そのため録った自分の声は部屋の反響が混ざって輪郭がぼやけ、/s/ と /ʃ/ の違いや、語末の t が出ているかどうかを判定できません。単一指向性のマイクは正面から来る音だけを強く拾い、横と後ろを切り捨てる性質があるので、口から出た音がそのまま残ります。自分の発音を直すには、まず「言ったつもり」と「実際に出た音」の差を、耳で確かめられる状態が要ります。その差が見えないうちは、何回やっても同じところで止まります。とくに自分では出しているつもりの語末の子音は、はっきり録れる環境で初めて「消えていた」と分かります。

選ぶときに見るところ

指向性を切り替えられる型では、単一指向性(カーディオイド)に合わせて使います。全方向にすると部屋の音まで入ります。置き方は口の正面ではなく、口元から斜め下か横へ15度ほどずらすと息が直接当たりません。机に直接置くとキーボードや貧乏ゆすりの振動を拾うので、脚にゴムが付いた型か、あとで台を足すことになります。USB接続なら別の機材は要りませんが、ポップガードやスタンドは別に用意することが多いので、何がいくつ要るかを先に数えます。なお、録って聞き返すこと自体はスマホの内蔵マイクでも始められます。その習慣がついてから買うほうが、置き場所で後悔しません。

解説動画: コンデンサーマイクとダイナミックマイクどっちが音がいいの?解説します!/コローンゲーミング

電源が要るほう: コンデンサーとダイナミックのいちばん大きな違いは電源。コンデンサーは電気を送ってやらないと音を拾えず、ダイナミックは電源なしで拾える。細かい構造の話をする前に、この一点から感度もノイズも枝分かれしていく、という組み立てで説明している。

感度が高い=いい音ではない: 感度とは、同じ音を同じ場所で録ったときにどれだけ大きく拾うか。コンデンサーは高く、ダイナミックは低い傾向にある。ただし高ければいいというものではない。繊細な響きまで残したいなら高いほうが向くが、周りの雑音を入れず声だけに絞りたいなら、低いほうが向く場面もある。

指向性と切り替え: ダイナミックは正面からの音だけを拾う単一指向性が基本で、コンデンサーは全方向を拾う設定などに切り替えられるものが多い。ほかにも感度を下げるスイッチや、低いほうをどれだけ削るか選べるスイッチが付くことがあり、こうした多機能さもコンデンサー側の特徴だとしている。

必ず乗るノイズ: コンデンサーは電気を使う構造上、ごくわずかでもノイズが乗るものだと思っておく。ほとんどの製品では気にならない大きさだが、小さな音を拾おうとして増幅を上げすぎると、そのノイズが前に出てきて邪魔になる。どこまで抑えられているかは機種によってまちまち。