学びの道具図鑑

方眼ノート(書く・記録)

方眼ノートは、図も表もまっすぐ書けるノートです。勉強の書き物は文章だけでは済みません。関係を線でつないだ図、条件を並べた表、桁をそろえる筆算。横罫のノートでこれをやると線が曲がり、書き直すたびに時間が消えていきます。方眼は縦横の目印が最初から入っているので、定規を出さずに直線と枠が引けます。…

単語カード(書く・記録)

単語カードは、表と裏に分けて思い出す練習をする札です。覚えたかどうかは、教材を眺めているあいだは分かりません。表に問い、裏に答えを分けて置くと、めくる前に必ず思い出す一手が挟まります。答えが目に入らないというこの形が札の本体で、教科書を読み返す勉強との違いはそこにあります。紙の札は順番を入れ替えられるので…

付箋(書く・記録)

付箋は、貼って動かせる書き足しの紙です。本や借りた資料には直接書き込めませんし、紙に書いた考えはその場所に固定されて動かせなくなります。付箋は内容と置き場所を切り離せる紙で、書いてから貼る先を決められます。分からなかった場所に貼っておけば、次に開いたときにそこを探す時間が要りません。机や壁に並べて順番を入れ替えれば…

卓上ホワイトボード(書く・記録)

卓上ホワイトボードは、消して書き直せる机の上の小さな板です。ノートに書くと、消したくないという気持ちが働いて、途中の考えまでページに残ります。ホワイトボードは一拭きで消えるので、書きかけの式や図をためらわずに書き換えられます。覚えたかを試すときにも使えて、白紙に書き出す、答え合わせをする、すぐ消してもう一度書く…

耳栓(集中する)

耳栓は、音の量そのものを物理的に減らす栓です。図書館やカフェで気が散る原因の多くは、意味のある人の声です。話し声は内容が入ってくるぶん、いま読んでいる文と真正面から競合します。耳栓は電気を使わずに入ってくる音の量を下げます。電源も充電も要らず、入れた瞬間から効き、電池切れもありません。低い機械音より…

ノイズキャンセリングヘッドホン(集中する)

ノイズキャンセリングヘッドホンは、低く続く音を打ち消す装置です。空調、電車、換気扇のような低くて変化の少ない音は、逆の波を出して打ち消せます。得意なのはまさにそこで、隣の会話のように変化の速い音はかなり残ります。効き目として大きいのは音が消えることより、音量を上げずに済むことのほうです。…

学習タイマー(集中する)

学習タイマーは、残り時間が見える勉強専用の時計です。時間を計るだけならスマホで足りますが、スマホを手に取ると別の画面が一緒についてきます。専用のタイマーは、時間を計る以外に何もできないところが本体です。もう一つは残り時間の見え方で、数字を読ませる型より面積が減っていく型のほうが、視界の端に置いたまま残りが分かります。…

スマホ用ロックボックス(集中する)

スマホ用ロックボックスは、手に取るまでに一手はさむ蓋つきの箱です。机の上のスマホを裏返すだけなら、手を伸ばして数秒で元に戻せます。箱に入れて蓋を閉めると、触るまでに蓋を開ける一手が挟まります。この道具が変えるのはそこだけです。見えないところに置けば頭が冴えるという説明のほうは、後の研究で支持されていません。…

書見台(読む)

書見台は、本を開いたまま立てておく台です。机に平らに置いた本を読むと、首が前に落ちて背中が丸まります。長く読むほどこの姿勢が効いてきて、首と肩の疲れのほうが先に、読み続けられる時間を決めてしまいます。書見台は本を30度前後起こし、目線と紙面の角度を近づけます。もう一つ効くのが手で…

デスクライト(読む)

デスクライトは、手元だけを明るくする照明です。部屋の照明だけだと、机の上は自分の頭と体で影になります。紙の上が暗いと、目は明るい周りと暗い手元のあいだで調節を繰り返すことになり、読み続けるほど疲れます。手元の照明は紙面だけを持ち上げてこの差を埋めます。もう一つは影の向きで、右利きの人が右から光を当てると…

リーディングルーラー(読む)

リーディングルーラーは、読む行だけを残して他を隠す定規です。行が詰まった参考書や資料では、同じ行を二度読むことや、次の行の頭を見失うことが起きます。上下の行が視界に入っているぶん、行末から次の行頭へ戻る目の動きが狂うためです。この定規は読む行だけを窓から見せ、周りを隠します。追う場所が固定されるので…

電子書籍リーダー(読む)

電子書籍リーダーは、読むことしかできない軽い読書用の板です。参考書は持ち歩ける冊数が限られますし、増えるほど鞄が重くなります。電子ペーパーの画面は文字を出したままではほとんど電気を使わず、自分では光らず外の光を返して見せるので、明るい場所でも白く飛びません。何十冊ぶんを一枚で持てるのはタブレットと同じでも…

ノートパソコンスタンド(体を整える)

ノートパソコンスタンドは、画面の高さを目線まで上げる台です。ノートパソコンは画面とキーボードがつながっているので、手を置きやすい高さに合わせると画面が下がり、首が前に倒れます。この姿勢が続くと、首の後ろと肩が先に音を上げて、机に向かえる時間そのものを短くします。台で画面を持ち上げると目線が上がり、背中が起きます。…

姿勢用クッション(体を整える)

姿勢用クッションは、座面に敷いて骨盤の角度を変える道具です。長く座っていると腰が後ろに倒れ、背中が丸まります。丸まると胸が閉じて呼吸が浅くなり、同じ姿勢でいられる時間が短くなります。本筋は椅子と机の高さを直すことですが、座面のクッションは今日から挟める手当てです。前が低く後ろが高い形は骨盤をわずかに前へ起こすので…

目薬(人工涙液)(体を整える)

目薬(人工涙液)は、画面を見続けて乾いた目に水分を足すものです。画面や本に集中していると、まばたきの回数が減ります。目の表面の水の膜が薄くなると文字の輪郭がにじみ、力を入れて見ようとします。この力みが「目が疲れた」と感じているものの正体の一つです。人工涙液は涙に近い成分で水分を足すもので…

フットレスト(体を整える)

フットレストは、浮いた足の裏に床の代わりを置く台です。椅子の高さを机に合わせると、背の低い人ほど足が床から浮きます。浮いた足は太ももの裏で体重を受けることになり、同じ姿勢でいられる時間がそこで決まってしまいます。足台を入れて足の裏が着くと、体重が足のほうへ分かれ、骨盤を立てたままでいるのが楽になります。…

タブレットとスタイラスペン(デジタル)

タブレットとスタイラスペンは、手書きと資料を一枚にまとめる板です。紙のノートは科目ごとに冊数が増え、あとで探す時間が積み上がります。タブレットに手書きすると、書いたものが検索と並べ替えの対象になります。配られた資料に直接書き込めるので、印刷して書いて挟むという往復も消えます。手を動かして書く点は紙と同じですが…

ドキュメントスキャナ(デジタル)

ドキュメントスキャナは、紙の資料をまとめて画像に変える機械です。配られた資料やコピーは、増えるほど目当ての1枚を探す時間が伸びます。1枚ずつスマホで撮る方法もありますが、束になると途中で手が止まります。紙を自動で送る型は数十枚を続けて読み取り、両面も一度で済みます。取り込んだあと文字を認識させれば…

モバイルモニター(デジタル)

モバイルモニターは、資料と作業を並べて置ける2枚目の画面です。1枚の画面で資料を見ながら書くと、窓を切り替えるたびに読んでいた場所を探し直します。切り替えのたびの数秒は短くても、回数が多いので積み上がります。2枚目を置けば、片側に資料、片側に書くものを固定でき、探し直しがなくなります。…

外付けキーボード(デジタル)

外付けキーボードは、画面と手の位置を切り離すための入力機です。ノートパソコンは画面とキーボードがつながっているので、片方を良い位置に置くともう片方が崩れます。外付けのキーボードを足すと、画面と手の位置を別々に決められるようになります。画面は目の高さへ、手は肘が直角に近くなる高さへと分けられるので…