耳栓
集中する
耳栓は、音の量そのものを物理的に減らす栓です。
どこに効くか
図書館やカフェで気が散る原因の多くは、意味のある人の声です。話し声は内容が入ってくるぶん、いま読んでいる文と真正面から競合します。耳栓は電気を使わずに入ってくる音の量を下げます。電源も充電も要らず、入れた瞬間から効き、電池切れもありません。低い機械音より、高い成分の多い話し声のほうがよく減ります。ただし無音にはならず、呼び出しの声や自分の呼吸音は残ります。静かにすれば集中が続くかは人と課題によりますが、音が減ること自体は確実に起きる、というところまでの道具です。持ち歩けるので、席を選べない教室や自習室でも同じ静けさを持っていけます。
選ぶときに見るところ
素材で分かれます。フォーム型は指でつぶして入れると中で膨らんで密着し、よく遮る代わりに出し入れのたびに潰す手間がかかります。フランジ型は洗って繰り返し使え、着け外しが速い。表示されている遮音の等級は実験室の条件で測った数値なので、耳の穴の形と入れ方が浅ければ実際はそこまで下がりません。まず使い捨てのフォーム型を一袋試して、自分の耳に合う太さを知ってからでも遅くありません。呼び出しや放送を聞き逃せない場所では使えません。ノイズキャンセリングを持っている人でも、人の声には耳栓のほうが効く場面があります。
解説動画: 使わないと睡眠の質低下|専門家が睡眠のための耳栓選びと効果、おすすめのものを徹底解説/快眠寝具の加賀ひどら
どれだけ下げられるか: 眠るのに向いた音の環境は40デシベル以下とされる、と動画は始めます。エアコンの音やいびきは50デシベル前後なので、そのままだと少し越えたところで寝ていることになります。耳栓は聞こえてくる音を20から30デシベル下げられるので、越えているぶんを戻せる、という組み立てです。
素材で使い勝手が変わる: ウレタンフォーム型は指でつぶして入れると耳の中で膨らみます。柔らかいので横を向いて枕に押されても気にならず、寝るならこれがいちばんだと話します。ヒレの付いたフランジ型は差し込むだけで済んで洗えますが、外に出た硬い部分が枕に当たるため、夜より移動中の仮眠向きだと分けます。
買う前に自分の耳で: 遮音の度合いはNRRという数値で書かれていて、動画で使っているフォーム型は33。ただし同じメーカーでも硬さと形が何種類もあるので、お試しの詰め合わせから自分の耳に合う一つを選ぶのがすすめられます。洗えるようにしたフォームは水はけを良くしたぶん遮音が落ちる、とも言います。
気をつけること: 注意も並びます。耳あかがたまりやすく、汚れた耳栓は感染の元になること、抜くときはゆっくりひねること、シャワーの水が残ったまま入れないこと、朝のアラームに気づきにくくなること。耳栓で眠りのホルモンが増えるという話には、それはアイマスクの側の効きではないかと留保をつけていました。