攻略 | オトモドリンク&イーツ

失敗しにくく、早く結果が出るものの選び方。

発酵食品は数が多く、最初の1つに何を選ぶかで続けられるかが決まります。選ぶ軸は、材料の数・待つ日数・途中で様子を確かめやすいかの3つです。野菜の発酵に凝った設備や複雑な手順は要らず、材料が少なく手順が単純なものほど、失敗した原因を絞り込みやすくなります(バージニア工科大学の発酵資料)。

米麹・塩・水の3つだけで仕込めるのが塩麹、麹と醤油の2つだけで仕込めるのが醤油麹です。どちらも容器に入れて1日1回かき混ぜるだけで進み、仕込みの目安は夏が1週間前後、冬が2週間前後です(麹調味料を常備するゆもんちの動画)。麹の粒が指でつぶれる柔らかさになり、香りが甘くやさしく変わったら完成の合図で、毎日かき混ぜるたびに変化を確かめられるので、発酵の進み方を覚える練習にもなります。

塩麹
塩麹写真: Forrest O. / CC BY-SA 2.0
醤油麹
醤油麹図: オトモシリーズ

野菜を漬ける側で最初に向くのは、ザワークラウト(乳酸キャベツ)です。キャベツと塩だけで仕込め、乳酸発酵の中でもいちばん基本の形とされています(LifebyMikeGの発酵の動画)。常温で5日〜5週間ほど置き、数日おきに表面を確かめ、白っぽい膜は取り除いてよいが、色の付いたカビが出たら作り直すという判断を練習できます。キムチも室温で1〜2日ほどで発酵が進み結果が早く出ますが、基本の白菜キムチでもにんにく・しょうが・唐辛子粉・魚醤など材料が7種類前後になり(オレゴン州立大学のキムチの資料)、ザワークラウトより選ぶものと手順が増えます。

キムチ
キムチ写真: Nagyman, a flickr user / CC BY-SA 2.0

最初の1つには向かないのは、仕込んだあとも世話が続くものと、季節に縛られるものです。糠床は、育て始めるまでに1〜4週間かかり、立ち上げたあとも毎日かき混ぜる世話が終わりなく続きます。梅干しやらっきょう漬けは、材料が出回る時期が決まっているうえ、塩抜きや天日干しなど工程が多段になります。浅漬けは数時間で食べられますが、乳酸発酵がほとんど進まないので、発酵の見分け方を覚える練習にはなりません。

糠床
糠床写真: DoWhile / CC BY-SA 3.0
梅干し
梅干し写真: Batholith (talk) / Public domain
らっきょう漬け
らっきょう漬け写真: RuinDig/Yuki Uchida / CC BY 4.0
浅漬け
浅漬け写真: wilbanks from Nishiki-ichiba, Kyoto / CC BY-SA 2.0

まずは塩麹かザワークラウト(乳酸キャベツ)のどちらかを選び、毎日の変化を見る習慣をつけてから、材料が増えるキムチや玉ねぎ麹、世話の続く糠床へ進むと、途中で判断に迷う場面を減らせます。

玉ねぎ麹
玉ねぎ麹図: オトモシリーズ

出典

  1. 公的機関・英語 Eifert JA, Boyer RR, Williams RC(Virginia Tech) Vegetable Fermentation
  2. 公的機関・英語 Nellie Oehler(Oregon State University Extension)(2020) Kimchi basics
  3. 動画・英語 LifebyMikeG The Complete Beginner's Guide to Fermenting Foods at Home
  4. 動画 ゆもんち 【麹ライフ】無添加の麹調味料5選!!初心者でも簡単にしっかり使いこなせるように、作り方〜置き換えルール・活用方法などのポイントを詳しくご紹介。