木工

つくる・育てる

刃物が木に入る音が、うまく削れた合図になる

どんな趣味?

板や角材を切り、削り、接いで、器やスツール、小箱を作ります。DIY・日曜大工が家の不便を直すほうだとすれば、木工は形と表面そのものを追う側です。かんなを一枚かけると木肌が変わり、同じ樹種でも一本ごとに固さと目が違うことが手に伝わります。最後は紙やすりと油で仕上げ、触っていたくなる面が残ります。

始めるのに要るもの

手工具から入るなら、のこぎりとのみ、かんな、木づち、クランプで2万円ほどです。材料の板は一枚1,000円台から手に入ります。ただし大きな機械は買わず、設備を時間貸しする工房を使うほうが安く付きます。そうした工房は一日3,000〜5,000円ほどや月会費制が多く、大型の機械と集じん機まで込みで使えます。

最初の一歩

今週末は、レンタル工房か木工教室の体験に申し込んでください。半日で豆皿やカッティングボードを一枚仕上げる内容が多く、3,000〜6,000円ほどで道具も材料も込みです。行ったら、機械の使い方より木目の向きと、削ってよい方向を聞いてください。ホームセンターの端材コーナーで木を触ってみるだけでも、樹種ごとの差は分かります。

続けるとどうなるか

半年で切り口が直角になり、一年で接合部の隙間が消えていきます。すると、ほぞや留めといった釘を使わない接ぎ方に興味が移り、道具は増えないのに研ぎの技術だけが上がっていきます。刃物を自分で研げるようになると仕上がりが一段変わり、家じゅうの家具を自分の寸法で作り替える人もいます。器の方向へ進むと、使う人の手を想像するという点で陶芸と同じ作業になります。

向き不向き・注意

自宅でやるには音と粉じんが厳しく、ベランダでの作業は隣家の洗濯物に木くずが飛びます。手工具でものみとかんなは刃が滑れば深く切れますし、電動工具は一瞬で指を失う事故が実際に起きています。材料代と工房代で月に1万円前後の維持費になることも多く、完成品はかさばります。置き場所のあてがないなら、先に置き場所を先に決めるほうが安全です。

解説動画: 大工が勧める電動工具を揃える順番とその理由/寿チャンネルDIY

概要: 大工歴20年の投稿者が、これがあれば木工はできるという電動工具を5つに絞り、買う順番まで込みで紹介している。5つ一度に揃えられる人ばかりではないという前提で、先に買うほど使い道が広いものから並べた構成。すでに持っている道具と見比べて、抜けている1つを次に買うという使い方を想定している。

揃える順番: 1番目はインパクトドライバー。下穴あけ、ビス止め、大きな穴あけと先端を替えて使い回せるので、まずこれを勧める。2番目が丸ノコで、手ノコで真っすぐ切るには経験が要るのに対し丸ノコなら機械で切った直線が出せる。3番目に角度と幅を正確に切れるスライド丸ノコ、4番目にランダムサンダー、5番目にトリマーという並び。

使い分けのコツ: 丸ノコは本体だけでは真っすぐ切れないので、丸ノコ用の定規を一緒に買うよう勧めている。ランダムサンダーは回転しながら揺れるぶん削りが早く、番手を替えれば仕上げまで一台で通る。組み立てる前の板の状態でかけておくと、同じ本棚でも見た目も手触りも変わるという。トリマーは溝を作るだけでなく面取りをすると一段高級感が出る点を推している。

やりがちなミス: ネジがうまく入らないのを本体のせいにして「安物を買ったから」と考える人がいるが、多くはビットの番手が合っていないだけだと指摘する。ネジのプラス穴には大きさの規格があり、2番のネジに1番のビットを当てるとぐらついて食い込まない。合うビットに替えるとぴたりと止まると実演し、店頭に並んでいる製品なら安価でも使えるという見方を示している。