編み物

つくる・育てる

手が覚えたあとは、考えずに進む時間が続く

どんな趣味?

針と糸で目を作り、同じ動作を何百回も繰り返して面を広げていきます。最初の数時間は手が覚えるまで苦しいのですが、覚えてしまえば目を落とさない限り、考えなくても手が進む状態になります。テレビを見ながらでも編んだぶんが数センチずつ目に見えて残り、ほどけばやり直せるので、失敗しても材料は減りません。

始めるのに要るもの

数百円のかぎ針一本と500円前後の毛糸一玉から始められます。棒針で始める場合も、はさみととじ針まで足して2,000円以内に収まります。最初は細い糸を避け、太めの糸と太い針を選ぶと、目がはっきり見えて進みも早く、途中で投げ出しにくくなります。

最初の一歩

今週末は手芸用品店か、大きめの雑貨店の手芸コーナーへ行き、太めの毛糸を一玉と、その糸に合う太さのかぎ針を買ってください。糸の帯には、適した針の号数が必ず書かれています。家に帰ったら作品を作ろうとせず、10センチ角の四角を一枚編むだけにします。作り方は本より動画が分かりやすく、独学の順番としては、四角が編めてから作品に進みます。

続けるとどうなるか

三か月で編み地が揃い、半年ほどで編み図が読めるようになり、本一冊が作れるものの束に変わります。そこからは着るものを自分の寸法で作れる段階です。関心は道具ではなく糸そのものへ向かい、素材や産地で選び始めます。秋が来ると自然に手が動き出すので、曜日と時間を固定するまでもなく季節が呼び戻してくれる、めずらしい趣味です。

向き不向き・注意

同じ姿勢で長く続くので、肩と首、手首に来ます。腱鞘炎で休むことになる人は珍しくありません。毛糸は作るものを決めずに買うと必ず余り、収納を圧迫します。セーターのような大物は数十時間かかるため、飽きると未完成のまま残ります。ウールは虫の被害と洗い方の制約があり、しまい方にも気を遣います。

解説動画: かぎ針編みの基本、くさり編みと細編みの手順/mikkelの手芸教室

概要: かぎ針編みの土台になる2つの編み方を、手元を写しながら順に見せている。糸のかけ方から始まり、くさり編み、続けて細編みへ。この2つを覚えればいろいろな作品が作れるという位置づけで、作り目から2段目に移るところまでを一続きで扱う短い解説になっている。

手順: 糸は薬指と小指に挟んで人差し指にかけ、中指と親指で押さえる。糸端は10cmほど余らせておく。針を糸の後ろに置いて手前へ1周引っ掛け、交差した部分を押さえて糸を引き抜く。以降は同じ動きの繰り返しでくさり編みが伸びていく。細編みは作り目がないと編めないので、必要な目数のくさり編みを編んでから入る。

コツ: 糸を引っ掛けるときは針の背中で押すようにして1周かける。最初にできた輪はくさり1目には数えず、次から数え始める。作り目から目を拾う方法は3種類あるが、この動画では裏山を拾うやり方で通している。1目めは立ち上がりぶんなので2目めの裏山から拾う。段の端まで来たらくさり1目で立ち上げ、編み地を返して前段の細編みの頭2本を拾う。