電子工作
つくる・育てる
自分が書いたとおりに、目の前のものが動く
どんな趣味?
小さな基板に部品をつなぎ、簡単なプログラムを書き込んで、光らせたり動かしたり測ったりします。画面の中で終わらず、物が実際に動くのが他と違うところで、温度や人の動きを拾って家の何かを自動にできます。最初のランプが光るまでは30分ほど、その先はうまくいかない時間のほうが長いのですが、配線を一本直しただけで動き出す瞬間があるので、原因探しそのものが面白くなります。
始めるのに要るもの
入門用のマイコンボードが1,500〜3,000円ほど、ブレッドボードとジャンパー線、ランプや抵抗の詰め合わせを足しても5,000円以内に収まります。はんだ付けは最初は要らず、差すだけで動く組み合わせから始められます。はんだごてのセットは必要になってから3,000円前後で足せて、パソコンは家にあるもので十分です。
最初の一歩
今週末は電子部品を扱う量販店か通販で、マイコンボードの入門セットを一つ買ってください。届いたらパソコンにつなぎ、ランプを一秒おきに点滅させるところまでをやります。ここが第一関門で、公式の手引きどおりに写して動かすだけで足ります。プログラミングの経験がなくても、意味は動かしてから後で分かります。
続けるとどうなるか
半年で、センサーの値を読んで表示するところまで一人で組めるようになります。そこから基板を自分で設計して発注したり、三次元プリンタで入れ物まで作る方向へ進み、家の中の小さな不便を自分で自動化し始めます。作ったものを公開する人が多い分野なので、部品の入手先や回路の情報はSNS・オンラインの使い方次第で集まりかたが変わります。
向き不向き・注意
はんだごての先端は数百度になり、やけどと、倒したときの火災に注意が要ります。作業中の換気も必要です。家庭用のコンセントにつなぐ回路の自作や、電波を出す機器の製作は、法令や資格が関わる領域なので、何が必要かは所管の最新情報を確認し、市販の電源と認証済みの部品を使う範囲から出ないのが安全です。電池、とくにリチウム系は扱いを誤ると発火します。部品は少量では買いにくく、使わない在庫が溜まります。
解説動画: 電子工作を始めるのに要る3点と後から足すもの/イチケン / ICHIKEN
概要: 普段使っている道具を机に並べ、これから電子工作を始める人に要るものと、後から足せばいいものを仕分けして紹介している。全部を揃える必要はなく、ブレッドボードとマルチメーター、マイコンボードがあればすぐ始められるという結論。高価な測定器は本格的にやりたくなってからでいいとしている。
はじめに買うもの: ブレッドボードは部品を挿すだけで回路が作れる板で、横の列が内部でつながっている。これに配線用のジャンプワイヤー、電圧や抵抗値を測るマルチメーター、そして電源を加える。電源は5VのACアダプタで十分で、ICもマイコンボードも5Vで動くように作られているから。ACアダプタはそのままでは挿せないので変換用のジャックが要る。
選び方: ジャンプワイヤーは単線式を勧めている。柔らかい複線式は中のワイヤーが断線しやすく、気づかないまま回路を組んで原因探しに何時間もかけた経験があるという。マイコンボードは小型のものと標準のものでできることは同じでサイズが違うだけだが、ブレッドボードに直接挿せる小型のほうが試作しやすいと話す。部品は種類が多いのでスターターキットから始めるとよい。
費用: マイコンボードは純正品が2000円ほど、互換品が500円ほどで、基本的には純正を買っておけば間違いがないとしている。直流電源やオシロスコープはオークションで中古が安く出回っているものの、動作の保証がないので完璧なものが欲しいなら新品を買うよう勧める。自分が使っているオシロスコープは新品で5万円ほどだったと明かしている。
本格的にやるなら: 部品が増えてきたら似たものをまとめて部品箱に収納する。基板に部品を固定するはんだごてと、付きをよくするフラックス、失敗した半田を吸い取る道具。小規模な回路ならユニバーサル基板とスズメッキ線で自由に配線できる。さらに進むと、手元ですぐ計算できる関数電卓、任意の電圧を出せる直流電源、波形を目で見られるオシロスコープ、波形を作る発振器が挙がる。