革細工(レザークラフト)
つくる・育てる
使うほど色が変わる物を、自分の手で作れる
どんな趣味?
革を型紙どおりに切り、縫う位置に穴を開け、二本の針で交互に縫い、切り口を磨いて仕上げます。ミシンは要らず、手縫いのほうが丈夫という珍しい分野です。作業は静かで、カードケースなら二時間ほどで最後まで行きます。使うほど色が濃くなっていくので、完成した日が終わりではありません。
始めるのに要るもの
3,000円前後の工具付きキットが入り口で、革と型紙、針、糸、菱目打ちまで入っています。単品でそろえるなら菱目打ちと木づち、ゴム板、磨きの道具で8,000円ほど、革は一枚3,000円前後です。最初から切り口を整える道具まで買う必要はなく、処理剤を一本持てば足ります。
最初の一歩
今週末は手芸用品店か、大型店の工作用品のフロアへ行き、キーケースかカードケースのキットを一つ買ってください。革は種類ごとに手触りが違うので、売り場で実物を触ってから選ぶと決め方が変わります。家では床に響かないよう厚い雑誌かゴム板を敷いてから菱目を打ちます。作り方は付属の説明書だけで足ります。最初に買うもの・買わないものの考え方がそのまま当てはまる分野です。
続けるとどうなるか
半年で縫い目が揃い、一年で型紙を自分で引けるようになります。そこから財布やバッグに進み、革の種類と厚みを用途で選び分ける段階に入ります。関心は道具より革そのものへ移り、何年も使える物を人に贈れるようになります。売ってみたくなる人も多いのですが、その場合は表示や税の扱いが変わるので、小さく公開するあたりから試すのが現実的です。
向き不向き・注意
菱目打ちの音は集合住宅でよく響きます。夜の作業はまず無理で、敷物と時間帯の工夫が要ります。厚い革を刃物で切るため手を切る事故が起きやすく、力をかける先に自分の手を置かない習慣が要ります。革は一枚単位でしか買えないことが多く、使う量の何倍も残ります。染料や接着剤の工程はにおいが強く、換気なしでは部屋に残ります。
解説動画: レザークラフトを最小限の道具で始めるための6点/べーちゃんねる [なんでもクラフト]
概要: これから革細工を始める人に向けて、最初に揃える数を抑えつつ長く使える道具を6点紹介している(前編)。安いものを闇雲に集めるのではなく、最初から快適に作業できて後々まで使えるものという基準で選んだ、という立て方。自分が始めたころに買って結局使わなくなった道具の話も交えている。
はじめに買うもの: 革を切るときの専用の下敷き板、替刃式の革包丁、ディバイダー、菱錐、丸錐、コルク板の6点。ディバイダーはコンパスのように脚の開きを決められ、ステッチラインのけがきと縫い穴の印つけを1本で兼ねられるので、菱目打ちを買わずに始められる。菱錐で穴を開ければ木槌もいらず、叩かないので音がほとんど出ないのも利点だという。
選び方: 下敷きを市販のカッターマットで代用しようとすると、薄くて軽いぶん革包丁の引っかかりで動いてしまい、刃が意図しない方向へ流れて失敗しやすい。専用の板は刃の滑りがよく切りやすいと比べて見せる。革包丁は替刃式にすれば切れ味が落ちたら刃を交換するだけで、砥石も研ぐ手間もいらない。ディバイダーは測定工具メーカーのもので問題なく使えるとしている。
仕上がりの違い: 縫い終わりの穴だけを丸錐で開けると、菱錐のまま開けたときのように穴が広がらず見た目が整うと、両方を並べて比べている。菱目打ちで開けた穴は形がはっきり出て、菱錐の穴は控えめになる。どちらが良いかは好みの範囲としたうえで、扱いやすさから菱錐を選んでいるという結論。穴あけの下にはコルク板を敷いて刃を突き抜けさせない。
費用: 紹介した6点の合計は6,805円。丸錐は500円ほど、コルク板は520円ほどと、単価の安いものも混じっている。替刃は30枚セットより少ない枚数で売っているものを探したほうがいいとも触れる。激安ではないが、最初から気持ちよく作業できてずっと使い続けられる道具立てなので、結果としてコスパは高いと結んでいる。