プラモデル
つくる・育てる
説明書どおりに手を動かせば、必ず形になる
どんな趣味?
枠から部品を切り離し、断面を削り、番号順に組み上げます。考える要素がほとんどなく、手順が全部決まっているぶん、作っている間は頭の中が静かになります。塗装まで行くと話は変わり、色を作り、汚しを入れ、実物の写真を見ながら質感を追うようになります。一日30分ずつでも一週間で一つ終わるのは、他のものづくりにない速さです。
始めるのに要るもの
要るのはキットと薄刃ニッパー、やすりだけで、キットが1,500〜3,000円前後、ニッパーが1,500円ほどです。合わせて5,000円以内で最初の一つは完成します。接着剤の要らないキットも多いので、最初は塗料を買わず、組むところまでで一度終えるほうが失敗しません。塗装に進むと、塗料や道具で金額の桁が変わります。
最初の一歩
今週末は量販店の模型売り場へ行き、部品数の少ない小さいキットを一つ選んでください。箱の側面に対象年齢と難易度が書かれています。薄刃ニッパーも一緒に買い、家では机に新聞紙を敷いて、その日のうちに部品を一つ切り出してみます。全部を一度に作ろうとせず、今日は片脚だけ、と決めると続き、ハードルを下げるのがそのまま効く分野です。
続けるとどうなるか
五個も作ると、切り離した跡をどう消すかで仕上がりが変わると分かってきます。そこから塗装に入り、下地、影、汚しと工程が増え、一つに数か月かける作り方に変わっていきます。完成品を撮って小さく公開する人も多く、感想が次の一つにつながります。飛行機や戦車に進むと資料を調べる時間のほうが長くなり、実質は歴史の趣味に近づきます。
向き不向き・注意
完成品が確実に増え、置き場所のほうが先に尽きます。飾ればほこりもかぶるので、ケース代も見ておく必要があります。塗装に進むと溶剤のにおいが部屋に残り、換気と、家族がいる家では作業時間の相談が要ります。細かい部品が続くので手元が見えにくい人にはつらく、途中で止まったキットが積み上がるのもこの趣味の定番です。
解説動画: プラモの道具を買う順番と基本工作の効き目/オンドレヤス
概要: これから作り始める人に向けて、道具を買う順番と、その道具でできる基本工作をキット1体を仕上げながら通しで見せている。一気に全部揃える必要はなく、安くて効果が高いものから順に足していくという考え方。手間の割に見た目が変わりにくい工程は後回しにするなど、優先順位まで示しているのが特徴。
キット選び: 大きいキットは単純に時間がかかり途中で嫌になりやすいので、箱が大きすぎない標準的なサイズを勧めている。古いキットは色の塗り分けがされておらず接着剤も要るため最初の1個には向かない。同じ規格でも新しいものほど作りがよく、箱絵のデザインでおおよそ見分けられるという。そのうえで自分が好きな機体を選ぶのが一番だとまとめる。
買う順番: 最初はニッパー。爪切りでも組めることは実演で示すが、跡が残って作業効率も悪く、ニッパーにするだけで一気に楽になる。次が墨入れの道具で、シャーペン式やマーカーよりもエナメル塗料と溶剤、けがき針の組み合わせを勧める。はみ出しても溶剤で拭き取れ、細い線にも入るからだという。3番目がつや消しのスプレー。
効果の大きい作業: 墨入れは彫られた線がはっきりするだけで全体が引き締まり、つや消しはプラスチック特有の安っぽい艶が消えて質感が変わると、加工の前後を並べて見せる。合わせ目消しや彫り足し、デカール貼りも扱うが、短時間で効くのは墨入れとつや消しだと位置づける。ヤスリがけは手間の割に見た目の差が小さいとして優先度を下げている。
注意: つや消しスプレーは湿度の高い日に吹くと白くかぶるので、乾燥機がないなら湿度の低いときに作業する。においが出て体にもよくないため、塗装ブースがなければ屋外で使う。同居人や近隣に気を使う環境なら水性、においを出せる環境ならラッカーと使い分けを説明。透明パーツにかかると曇る失敗も自分の例として挙げている。