DIY・日曜大工
つくる・育てる
家の不満を、自分の手で寸法から直せる
どんな趣味?
棚が足りない、配線が邪魔、数センチの隙間が余っている、といった家の不満に対して、採寸し、木を切り、ねじで留めて、その場に合うものを作ります。作業の半分は測ることと考えることで、実際に切って組むのは一時間ほどです。既製品では埋まらない寸法がぴたりと収まったとき、部屋が自分の側に寄ってきます。
始めるのに要るもの
先に買うべきは充電式のドライバードリルで、入門機なら5,000円前後から選べます。のこぎりと差し金、紙やすりを足しても1万円ほどで、材料の木材は一枚1,000円前後です。ホームセンターの木材カットサービスを使えば、のこぎりを買わずに済みます。丸のこや作業台は、必要になってからで遅くありません。
最初の一歩
今週末はホームセンターの木材売り場へ行き、厚み18ミリほどの板を一枚買ってください。行く前に、家で直したい場所を一か所だけ決め、幅と高さを測ってメモしていきます。売り場でその寸法どおりにカットを頼めば、持ち帰った日に組むだけです。工具を貸し出す店も多いので、初回は中古とレンタルで試すほうが無駄になりません。
続けるとどうなるか
半年もすると、直角と水平が出ているかどうかで仕上がりが決まると分かってきます。そこから塗装や角の処理まで手が伸び、既製の家具を見て「これは何で留めているのか」を先に見るようになります。精度を求める方向へ寄れば木工に、家そのものへ寄れば壁や床、洗面台の交換まで進む人もいます。ただし電気工事や給排水は資格や届出が関わる領域なので、種別と要件は所管の最新情報を確認してください。
向き不向き・注意
音と粉じんが最大の制約で、集合住宅で電動工具を使える時間帯は、実質的に休日の昼間だけになります。切りくずは思った三倍出ますし、丸のこなどの刃物系は、油断した一瞬で大きな怪我になります。道具は一つ買うと次が欲しくなる典型で、道具沼にはまる手前で止める判断が要ります。材料と作りかけを置く場所がない家では、そもそも続きません。
解説動画: プロの道具から見たDIYで本当に要る電動工具/むらたかずREホームチャンネル
概要: 大工がトイレの全面リフォームに持ち込む道具を一つずつ並べ、DIYでも本当に必要か、他のもので代用できるかを仕分けしていく。最後には現場道具を「これだけあれば仕事ができる」ところまで絞り込んで見せる。数年前の職人はここまで工具を持っていなかったが仕事が遅かったわけではない、として道具がないからできないとは考えなくていいと話す。
まず買うもの: インパクトドライバーは絶対に要ると言い切る。14Vでもビス止めはできるが、他の機械が18V以上で主流になっているため最初から18Vを選ぶほうがいいという。使用頻度が一番高い道具に安いものを選ぶ必要はないとも。丸ノコは165mmを1台あれば足り、きれいな材を切る刃と釘が入っているかもしれない解体用の刃を使い分ければいいとしている。
代わりが利くもの: 石膏ボード用の集塵丸ノコは、カッターで切り目を入れて割り裏から切れば済む。レシプロソーは相手が固定されていないとぶれるため初心者には使いこなしが難しいとし、のこぎりで足りるという。釘打ち機やコンプレッサーはビスで代用でき、ボード用のビス打ち機も10〜20枚程度ならドライバーで十分。レーザー墨出し器は水平器と真っすぐな定規でも基準を出せる。
絞り込んだ最低限: 最後に道具を絞ると、丸ノコ、インパクトドライバー、下地に穴を開けるハンマードリル、鉄を切るサンダー、定規類とレーザー、腰回りの手道具だけが残った。これでも仕事は成立し、多少遅くなるとしても実際は大きく変わらないという。道具はあればあるほど管理が大変になるとも話し、必要なものだけを持つ考え方を示している。