アクアリウム
つくる・育てる
照明を点けた瞬間の水槽が、部屋の窓になる
どんな趣味?
水槽に砂を敷き、水草を植え、水を作ってから魚を入れます。日々やるのは餌やりと水換え、ガラス面の掃除で、一回の世話は10分ほどです。面白さは魚より水のほうにあり、目に見えない細菌が働き出すまで数週間かかる前提で、濁りや藻の出方を読んで手を入れます。うまく回った水槽は手がかからなくなり、ただ眺める時間に変わります。
始めるのに要るもの
5,000円〜1万円ほどの30センチ水槽セットに、ライトとフィルターが入っています。砂と水草、水質調整剤、魚を足して1万〜1万5,000円ほどが現実的な最初の一式です。魚は初日に入れず、水を二週間ほど回してから数匹だけにすると失敗が減ります。60センチに上げると器具ごと買い直しで、3万円からかかります。
最初の一歩
今週末は熱帯魚店かホームセンターの生き物売り場へ行き、水槽セットの箱に何が入っているかを確かめてください。店員に何から始めるか聞けば、たいてい魚ではなく水を作る話から返ってきます。買った日は水槽を置いて水を張るだけで終わり、魚を入れるのは二週間後です。置き場所は直射日光の当たらない、床の丈夫なところに決めます。
続けるとどうなるか
半年で水が安定し、水草が伸び始めます。そこから二酸化炭素の添加や照明の強さ、底床の栄養まで踏み込み、水槽の中に景色を作る方向へ進みます。エビや小型魚を殖やす人、海水へ移る人、水草だけの水槽を何本も持つ人に分かれます。ここまで来ると記録をつけることが効いてきて、水換えの日と水質の数値が次の判断材料になります。
向き不向き・注意
生き物なので、旅行も出張も自由には行けません。停電と夏の高温は致命的で、水温が上がればその日のうちに全滅することもあります。電気代とフィルターの交換、餌や調整剤で月2,000円前後の維持費が続きます。60センチ水槽は水を入れると70キロを超えるため、置ける場所が限られます。飽きたときに中の魚をどうするかは、始める前に考えておくべきことです。
解説動画: 小型水槽をゼロから立ち上げて魚を入れるまで/VIVA AQUA / ビバアクア
概要: 20cmほどの小型水槽を何もない状態から立ち上げ、買ってきた熱帯魚をその日のうちに入れて5日目までのようすを追う記録。他の水槽の水も使わず、慣らし役の魚も入れない。バクテリア剤を使う方法で進め、5日目には水質が落ち着いたと結論づけている。pHとアンモニアを試薬で測りながら、水の中で何が起きているかも並行して説明する。
用意するもの: 水槽の機材のほかに、水合わせ用のプラケースとスポイト、カルキ抜き、バクテリア剤、薬剤を量るシリンジ、餌、そしてpHとアンモニアの試薬。餌は買う店でその魚に与えていたものを聞いて同じものを選ぶと安心だという。試薬はなくても進められるが、立ち上げの時期は判断がつくので持っておくとよいとしている。魚は小型水槽なら3匹ほど。
手順: 魚は袋の水ごとプラケースに移し、水槽に浮かべて水温を合わせながら、スポイトで水槽の水を30分から1時間かけて少しずつ足していく。途中でケースの水を半分捨てて繰り返すと水質がそろう。魚を入れたらバクテリア剤を水量に合わせて添加。1日目は餌を与えず、2日目から1〜2分で食べきれる量だけ与え、3日目にコケを食べる生体を追加している。
注意: 魚の排泄物やエラから出るアンモニアは放っておくと魚が死ぬ毒で、バクテリアに分解させるか換水で外に出す必要がある。バクテリア剤を入れた直後に換水すると、せっかくのバクテリアまで流れ出てしまう。水草は農薬付きだとエビが強くダメージを受けるので無農薬か培養カップのものを選ぶ。ショップの水も病原菌の心配があるため水槽に入れない。
続けるには: 立ち上がった後に相手をするのはガラス面や水草に出るコケで、スポンジやスクレーパーで落としていく。あわせて2〜3日に1回、3分の1ほどの換水を続ける。換水は有害な物質を出すだけでなく酸素と二酸化炭素も供給されるので、生体にも水草にもいいと説明。底床の掃除と換水を同時にできる道具も紹介している。