洋裁・ソーイング

つくる・育てる

既製服が合わない体でも、寸法から作れる

どんな趣味?

型紙を布に写して裁ち、印を合わせて待ち針で留め、ミシンで縫い、アイロンで押さえます。縫っている時間は案外短く、裁つ前の準備とアイロンの工程で仕上がりが決まります。簡単なものなら一日で一枚仕上がり、袖丈も着丈も自分に合わせられるので、買っても見つからなかった一枚が手に入ります。

始めるのに要るもの

要るのはミシンで、入門機が1万5,000〜3万円ほど、長く使う機種で5万円前後です。布は一メートル1,000円前後、実物大の型紙が付いた本と裁ちばさみを足して5,000円ほどです。買う前に、続くかどうかを試せる場所を探すほうが安全で、ミシンを備えた施設や時間貸しの店があります。

最初の一歩

今週末は手芸用品店へ行き、型紙が実物大で付いた入門書を一冊と、1メートルほどの中厚の綿布を買ってください。薄すぎる布は滑って縫いにくいので、最初は中厚を選びます。ミシンを持っていないなら、公共施設を使う方法として、ミシンを置いた市民施設や時間貸しの手芸店を探してみてください。半日で袋物が一つできます。

続けるとどうなるか

三着も縫うと、直線を縫う腕より、布を裁つ精度のほうが仕上がりに効くと分かってきます。半年で袖付けやファスナーに進み、一年経つ頃には自分の体の寸法を数字で把握している状態になります。そこから既製の型紙を自分用に補正し始め、生地屋を巡るようになります。頼まれて縫う場面も出てきますが、小さく公開するくらいから様子を見るほうが無理がありません。

向き不向き・注意

ミシンと裁断のための場所が要ります。畳一枚ぶんの平らな面がないと大きな布は裁てず、出し入れが面倒だと使わなくなります。布は安いと思って買い集めると必ず余り、収納を圧迫します。夜のミシンは振動が階下に伝わるため、時間帯を選びます。手間と材料費を考えると既製服より高く付くことも多く、節約が目的では続きません。

解説動画: はじめの1台に選ぶミシンの条件と価格の目安/「のんの」のビギナーズ手芸部!

概要: 手元にある3台のミシンを並べ、これから始める人が最初に選ぶならどれかという形で条件を挙げていく。プロ用、機能の多い家庭用、シンプルな家庭用を比べ、機能の多さで選ばないことを軸にしている。なぜそれを選ぶのかという理由まで一つずつ説明する短い解説。

選び方: 職業用・工業用と書かれたものは直線縫い専用で高速に走るため、初めて触ると事故につながるとして除外する。家庭用でもボタンや模様がたくさん付いたものはつい選びたくなるが、かえってミシンから遠ざかる原因になるという。生活の中の縫い物は直線縫いとジグザグ縫いの2つでほとんど仕上がるので、この2つに特化したものを勧めている。

見落としがちな点: 機械が苦手な人はミシンが勢いよく走り出すのが怖いので、手元で速さを切り替えられることを条件に挙げる。足で速さを加減するフットコントローラーが別売りで用意されているかどうかも見ておくとよいという。手元で調節したい人と足で踏みたい人、どちらのやり方にも対応できる機種を選んでおくという考え方。

費用: 数千円台のものは部品もそれなりで、すぐ故障したり傷んだりする、どちらかといえばおもちゃに近いとして勧めていない。目安として3万円前後の価格帯を挙げる。あわせて重さも判断材料になり、片手で軽々と持ち上がるものは中の部品もそれなりだと思って選んだほうがいい、と締めている。