家庭菜園
つくる・育てる
収穫より、毎朝ようすを見に行く時間が増える
どんな趣味?
土を入れたプランターに苗を植え、朝と夕に水をやり、葉の裏をめくって虫を取り、伸びすぎた枝を落とします。手を動かすのは一日5分ほどで、あとは待つ時間です。それでも毎朝見に行ってしまうのは、昨日と今日で形が違うからで、こちらの都合では早まらない相手を一つ持つことになります。育てたものを最後に食べられるのも、他のものづくりにはない後味です。
始めるのに要るもの
最初に要るのはプランターと培養土、苗で、ミニトマトやバジルなら3,000円ほどで一式そろいます。土は使い回しが利かない前提で買い足すので、二年目以降も年に2,000〜3,000円は要ります。支柱やじょうろは家にあるもので代用でき、苗は種からではなく、園芸店の苗で始めるほうが失敗しません。
最初の一歩
今週末、ホームセンターか園芸店の園芸売り場へ行き、季節の野菜苗の棚を見てください。値札に育てやすさが書かれたものが必ずあります。苗を一つと、ミニトマトなら直径も深さも30センチほどの鉢、野菜用の培養土を一袋買い、買ったその日のうちに植えます。置くのは日が半日以上あたるところで、置き場所を先に決めると買ってから迷いません。
続けるとどうなるか
一年やると、同じ野菜でも植えた時期の数週間のずれが、そのまま出来の差になると分かってきます。二年目は苗の数を減らして品種を選び始め、三年目には土を自分で配合したり、近所の貸し農園を一区画借りて根菜まで手を広げる人もいます。ベランダで完結させたい人は盆栽や観葉植物のほうへ寄っていき、どちらにしても季節の感じ方が変わります。
向き不向き・注意
旅行と出張に弱いのが最大の弱点で、真夏は二日水をやらないだけで枯れます。虫は必ず来ますし、アブラムシや青虫を自分の手で取れない人には向きません。ベランダなら水と土がこぼれて階下に迷惑がかかるため、受け皿は欠かせません。使い終わった土の処分も自治体で扱いが違い、燃えるごみに出せない地域があるので、捨て方は事前に自治体の案内を確認してください。
解説動画: プランターでも収穫が続く夏野菜と鉢の選び方/「カーメン君」ガーデンチャンネル
概要: プランターでもしっかり収穫できる夏野菜を、鉢のサイズや仕立て方まで含めて紹介している。畑に比べて土の量が限られるぶん収穫量は落ちると前置きしたうえで、それでも十分に採れる品目を挙げ、それぞれに合う鉢の形と大きさ、支柱の立て方、収穫が終わる時期まで説明する。中玉や大玉のトマトのようにプランターでは量が採れない野菜も名指ししている。
はじめに押さえること: 土の量が少ないほど水やりの間隔が変わるので、その植物に合った鉢のサイズと形を選ぶことを最初の条件に挙げる。肥料は畑と違って土から得られる養分が少ないため必須で、初心者には効きが早く調整しやすい化成肥料、有機なら発酵を済ませたぼかし肥料を勧めている。日当たりは強ければいいわけではなく、鉢を置ける場所の条件から育てる野菜を選ぶ順序を提案している。
鉢のサイズと仕立て: ミニトマトは1株に10〜15L、直径も高さも30cmほどの丸鉢が目安。脇芽を取って1本仕立てにし、支柱に螺旋状に巻きつけていくと長さを稼げて実も長く付く。上手に作れば100個ほど採れる一方、収穫は7月いっぱいで終わると言う。ピーマンやシシトウ、唐辛子は20Lの鉢で3本仕立てにすると、秋が深まるまで採り続けられる。
半日陰でも育つ薬味: 薬味は使う量が少なく買うと割高なので、家で作ると満足度が高いという考え方を示す。ミョウガは日当たりが悪くても育ち、根株を横に並べられる長方形の鉢が効率がいい。葉ねぎは浅めの鉢でも十分で、切ればまた伸びて毎年株が大きくなる。ニラは生長が緩やかなので大きな鉢に一気に植えず鉢増しで育てる。生姜は直射日光と乾燥を嫌うので夏は半日陰へ移す。
気をつけること: バジルは欲張って何ポットも植えると使い切れずに終わるので、まず1株から始めるよう勧めている。花が咲くと葉が硬くなるため、咲きそうになったら切り戻して新芽を食べる。真夏は猛暑の間だけ肥料を止め、直射で葉が焼けないよう日陰に避難させる。ネギやニラは植えっぱなしだと生育が落ちるので、2年に1回は掘り起こして土を入れ替える。
もっと深く
作物59件の育て方と、病害虫・肥料・道具の図鑑。栽培ガイドと、畑ごとの作業記録まで付いています。
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