武道

体を動かす

型を繰り返すうちに、姿勢と呼吸が変わる

どんな趣味?

礼をして、決まった形を繰り返します。柔道、剣道、空手、合気道と種目は違っても、同じ動作を何百回もなぞる時間が中心にあることは共通しています。週1回か2回の稽古でも、強くなるより先に立ち方と呼吸が変わります。相手と組む稽古では、力任せがまるで通用しないことが体で分かってきます。

始めるのに要るもの

道着が1万円前後、入会金と最初の月謝を足しても3万円に収まる道場が多く、続けられるかを見てから先へ進めます。防具や高価な用具は、種目と道場を決めてからでかまいません。剣道の防具のように後から大きな出費が来る種目もあるので、入門前に一通りの総額を聞いておいてください。

最初の一歩

自治体の広報や体育館の掲示で、公共施設を使う形の教室や、地域の道場の見学日を探します。まず稽古を最後まで見学すること。大人の会員が何人いるか、子ども中心の雰囲気か、指導の言葉づかいが自分に合うか。ここが続くかどうかを決めます。体験稽古は無料か千円程度の道場が多く、道着も借りられます。

続けるとどうなるか

一年ほどで、姿勢と体幹が変わります。日常の立ち方や歩き方が先に変わり、年齢に関係なく続けられる土台ができます。段位の審査という区切りがあるので、半年から一年ごとに目標を置きやすいのも特徴です。上達するほど、力の強い相手より崩し方を知っている相手のほうが怖いと分かってきます。

向き不向き・注意

道場との相性がすべてです。子ども中心の道場に大人が一人で入ると、稽古の組み立てが合わず、居場所がありません。見学は必ずしてください。組み技や打ち込みがある以上、打撲、突き指、腰や膝の故障は避けられません。剣道なら防具一式で10万円を超えることもあり、審査料や連盟の登録費も別に要ります。防具と道着のにおいと洗濯は、家族のいる家では現実的な問題になります。段位や指導者資格の要件は流派・団体ごとに違うため、入門先の最新情報を確認してください。

解説動画: 【ゆっくり解説】空手の道場選びでこれだけは知っていて欲しい!空手の3つのジャンルについて。【ざっくり解説】/ざっくりゆっくり解説・武道武芸

概要: 空手を習いたい人と、子どもに習わせたい保護者に向けて、道場を選ぶ前に知ってほしいことを整理した回です。空手は沖縄で生まれた武術がルールを整えて広まったもので、大陸から伝わったという説もあるが諸説ある、と断ります。もとは武器を扱う技術も含む総合武術でしたが、いまは立って突きや蹴りで攻防する打撃系の武道として浸透していると説明します。

3つの系統: 流派は非常に多いものの、大きくは伝統派・フルコン・諸派の3つに分かれ、この3つは別のスポーツと言っていいほど違うと言います。種目は決められた動作の完成度を採点する形と、1対1で自由に攻防する組手の二つで、違いがはっきり出るのは組手のルール。ここを知らずに入門すると、思っていたのと違うという悲劇が起こると話します。

組手の違い: 伝統派の組手は寸止め・ポイント制・顔面パンチ有効の3点が特徴で、攻撃は当てる寸前で止め、良い技が入るたびに試合が止まって得点になります。学校の部活に伝統派が多い理由の一つは安全性だと言います。フルコンはフルコンタクトの略で、顔面へのパンチは無しでも顔面への蹴りは有効で、上のレベルになると防具も一切着けません。

見分け方: 諸派は独自の路線を掲げる小さな団体が多数あり、グラウンドで関節技を使うところまで含めて、その団体が空手を名乗るから空手だと言います。見分けたいなら、見学のときに伝統派ですかフルコンですかと聞く。どちらかならはっきり答えが返り、諸派に諸派ですかと聞くのは失礼になる。

続くかどうか: どれが一番強いかは愚問で、人にもルールにも状況にもよるし、指導者の人柄や道場の雰囲気が自分に合うかでも変わると答えます。強さは腕っ節だけでなく、危険に近寄らないことや、きつい稽古を越えて得た自己肯定感も強さだと言う。組手をやりたいのに形中心の道場に入り、3年通って一度も組手をせずに辞めた少年の例を挙げて結びます。