魚・釣り物図鑑
マアジ(堤防・漁港)
マアジは、サビキ釣りで堤防から手軽に数釣りできる。体側の後ろ半分から尾の付け根にかけてゼイゴと呼ばれる硬くとがった鱗が一列に並ぶのが最大の目印です。背は青緑、腹は銀白色で、エラぶたの上ふちに小さな黒い斑点があります。よく似たマルアジとは、マルアジは第二背びれと尾びれの間に小さな離れびれを持つ点で見分けられます。
マサバ(青物・回遊魚)
マサバは、釣ったらすぐ血抜きしないと鮮度が急激に落ちる。背中に濃い青の波形模様が走り、腹は白く無地です。よく似たゴマサバは腹側に小さな黒点が散っていて、体の断面がより丸いことで区別できます。マサバは断面が平たい楕円形です。東京都島しょ農林水産総合センターによると、世界の亜熱帯・温帯域に広く分布し…
マイワシ(堤防・漁港)
マイワシは、体側に並ぶ黒い斑点が七つで見分けられる。体側に黒い斑点が7個前後、一列に並ぶのが目印で、「ナナツボシ」とも呼ばれます。ウルメイワシは目が大きく脂瞼に覆われ、カタクチイワシは下あごが極端に短く口が大きく裂けています。ウロコが非常にはがれやすいので、手でつかむと簡単に傷みます。…
メバル(堤防・漁港)
メバルは、常夜灯の光と影の境目を夜に探ると釣れる。名前のとおり目が大きく張り出しているのが特徴です。体色は生息場所で変わり、2008年にアカメバル・クロメバル・シロメバルの3種に整理されました。胸びれの軟条の数などで分けますが、釣り場では体色とヒレの色で呼び分けるのが実際です。…
カサゴ(堤防・漁港)
カサゴは、テトラの隙間を穴釣りで狙うと確実に釣れる。頭と口が大きく、体は褐色に不規則なまだら模様。岩やテトラの陰にじっと張り付いて動かないので、穴に潜んでいることが多い魚です。地方名はガシラ、アラカブなど多数。釣りって、学べる。の動画は、浅場の個体は黒っぽく深場ほど赤っぽく…
シロギス(サーフ・砂浜)
シロギスは、投げ釣りでエサをゆっくり引くと食ってくる。細長い体に淡いピンクがかった銀色で、砂地に群れています。口は小さく下向きで、砂の中のゴカイ類を吸い込むように食べます。TSURIHACK TV は、臆病な魚で、危険を感じると砂に潜ると話し、泥っぽい底より目の細かいさらさらの砂で釣れた経験が多く…
ヒラメ(サーフ・砂浜)
ヒラメは、目が体の左側にあるかどうかでカレイと見分けがつく。「左ヒラメに右カレイ」—— 腹を手前、背を向こうにして置いたとき、目が体の左側にあればヒラメです。生まれたときは両側にある目が、体長15mm前後で左側に移ります。カレイと比べて口が大きく、鋭い歯が並ぶのは、小魚を捕食する魚だからです。…
スズキ(シーバス)(河口・汽水)
スズキは、体長によってセイゴ・フッコ・スズキと呼び名が変わる。銀色の体に大きな口。出世魚で、関東ではセイゴ(〜30cm)→フッコ(〜60cm)→スズキ(60cm〜)と呼び名が変わります。東京都島しょ農林水産総合センターの資料では、体長は生後1年で20〜25cm、2年で30〜35cm、3年で40〜45cmになり…
クロダイ(チヌ)(堤防・漁港)
クロダイは、足音や影に敏感なので静かに攻めないと食わない。銀色を帯びた黒に、体側に細い縦じま。口の中の臼歯でカニや貝を噛み砕きます。近縁のキビレは尻びれと尾びれの下側が黄色で見分けます。台湾の大学のチームによる総説(Lee ほか, 2001)では雄性先熟で、生まれてから2年ほどは機能的なオス…
ブリ(青物・回遊魚)
ブリは、大きさによってワカシからブリまで呼び名が変わる。紡錘形の体に、口の端から尾にかけて黄色い縦帯が走ります。代表的な出世魚で、関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ、関西ではツバス→ハマチ→メジロ→ブリと変わり、おおむね80cm以上でブリです。東京都島しょ農林水産総合センターの資料では、ワカシ・ツバスは15cm以下…
タチウオ(堤防・漁港)
タチウオは、夏から秋の夜に堤防でテンヤやワインドで釣れる。銀色に輝く細長い体にウロコが無く、表面のグアニンという銀色の色素が手に付くのが特徴です。頭を上にして立ち泳ぎすることが名前の由来と言われます。サイズは指の本数で表し、体高が指3本分なら「3本」と呼びます。
マハゼ(河口・汽水)
マハゼは、のべ竿の胴突き仕掛けで子どもでも簡単に釣れる。淡い茶色に不規則な斑点。腹びれが吸盤状に癒合していて、底に張り付くことができます。河口の砂泥底にいて、都市部の運河でもよく釣れます。…
アオリイカ(イカ・タコ・甲殻類)
アオリイカは、春は大型が接岸し秋は数釣りできる。体の縁全体を囲む丸く大きなエンペラ(ミミ)が特徴で、これが名前の由来(障泥=あおり)とされます。胴は丸みがあり、コウイカのような硬い甲は持ちません。頭足類の多くは約1年で産卵後に死ぬと Kubo ほか(2025)は書き…
カワハギ(磯・沖(船))
カワハギは、エサだけ盗る名人なので刺しエサを小さく収める。ひし形の体におちょぼ口とザラザラの厚い皮。第一背びれが硬いトゲ(角)になっていて、名前のとおり皮が手で簡単にはがせます。よく似たウマヅラハギは体がより細長く、青みがかっています。東京都島しょ農林水産総合センターによると、水深100m以浅の磯まわりや砂地にすみ…
ニジマス(淡水)
ニジマスは、管理釣り場なら真冬でも一年中釣れる。体側に虹色の帯が走り、全身と背びれ・尾びれに小さな黒点が散ります。原産はカムチャッカ半島からバハカリフォルニアに至る太平洋岸で、日本へは1877年以降に米国から養殖・釣り用に入り、放流されてきました(国立環境研究所)。Hasegawa(2020)の論文は…
オオクチバス(ブラックバス)(淡水)
オオクチバスは、特定外来生物のため持ち帰りや移動に規制がある。口が大きく、閉じたとき上あごの後端が目の後ろまで届くのがオオクチバスです。体側には黒い帯状の模様が並び、全長は30〜50cmほど。国立環境研究所によると北米原産で、1925年に釣りと食用のため神奈川県の芦ノ湖に入れられ…
メジナ(グレ)(堤防・漁港)
メジナは、夏はコッパグレが数釣れ冬は寒グレが本命になる。体は暗い緑がかった灰色から黒褐色で、全身を覆う細かい鱗が独特の光沢を放ちます。よく似た近縁種のクロメジナは尾びれの切れ込みが深く口がやや小さいのが特徴で、地方ではメジナを「クチブト」、クロメジナを「オナガ」と呼び分けます。海藻や小さな甲殻類…
ウミタナゴ(堤防・漁港)
ウミタナゴは、真冬の低水温期でも堤防でよく釣れる。体は側扁して楕円形に近く、銀白色の体に淡い虹色の光沢が浮かびます。背びれは1つで棘条部と軟条部が連続しており、卵ではなく親と同じ姿の稚魚を直接産む卵胎生という魚の中でも珍しい繁殖形態を持ちます。似た環境にいるクロダイ(チヌ)の幼魚とは…
サヨリ(堤防・漁港)
サヨリは、水温が下がる真冬に脂がのり寒サヨリと呼ばれる。下あごだけが針のように長く伸び、その先端が赤いのが最大の特徴です。体は銀色に光る細長い体で、鱗は薄く手で触れるだけで簡単にはがれます。「見かけによらず腹の中は黒い」という言い回しの由来になった魚で、実際に腹膜が黒いことで知られています。…
コノシロ(堤防・漁港)
コノシロは、成長段階でシンコ・コハダ・コノシロと呼び名が変わる。銀白色の体に、エラぶたの後ろに黒い斑点が一つあり、そこから体側にかけて小さな黒点が並びます。背びれの最後の軟条が糸のように長く伸びるのが特徴で、これが無く体もひとまわり小さいよく似た魚がサッパです。成長にともなって呼び名が変わる出世魚で、シンコからコハダ…
アナゴ(堤防・漁港)
アナゴは、日中は物陰に潜み日没後になると活性が上がる。体はウナギに似た円筒形で、体色は灰褐色から茶色にかけて変化します。側線に沿って白い点が並ぶのが最大の目印で、腹びれを持たないことでも見分けがつきます。体表は粘液に厚く覆われ非常に滑りやすく、慣れないうちは素手でつかむのが難しい魚です。…
ネンブツダイ(堤防・漁港)
ネンブツダイは、サビキ釣りでまず先に食いつく外道として知られる。体長10cm前後の小さな魚で、赤みを帯びた体に目を通る黒い縦帯が入ります。オスが卵を口の中で守るマウスブルーダーとして知られており、名前は卵を守る間ずっと口を動かす様子が念仏を唱えているように見えることに由来するとされています。…
カンパチ(青物・回遊魚)
カンパチは、上から見た頭の模様が「八」の字に見えることが名前の由来とされる。体高がブリやヒラマサの仲間の中でもっとも高く、断面は丸みを帯びています。両目を結ぶように暗色の帯が斜めに走り、上から見ると「八」の字に見えることが名前の由来とされています。よく似たヒラマサは体がより平たく…
ヒラマサ(青物・回遊魚)
ヒラマサは、ブリより体が平たく引きの強さは青物屈指とされる。見た目はブリやカンパチによく似ていますが、体は左右に平たく体高が低いのが特徴です。体側を走る黄色い縦帯はブリより鮮やかに見えます。細部では上あごの後ろ角が丸く、胸びれが腹びれより短い点でブリと区別することができます。成魚は単独か小さな群れで行動することが多く…
ソウダガツオ(青物・回遊魚)
ソウダガツオは、足が早いので生食よりなまり節や宗田節に向く。カツオに似た紡錘形の体を持ちますが、体はひとまわり小さく30〜40cmほどです。マルソウダは断面が丸く背の縞模様が波打って途中で途切れるのに対し、ヒラソウダは体がやや平たく側扁し、縞模様が腹側まで伸びる点で見分けられます。…
サワラ(青物・回遊魚)
サワラは、旬の時期が西日本では春、関東では冬とされる。細長く側扁した体に、体側には不規則な黒い斑点が並びます。歯が鋭い肉食魚で、口を開けると小さくとがった歯が並んでいるのが見て取れます。漢字で「鰆」と書くとおり春に浅場へ寄る地域が多い魚ですが、脂ののりは地域や季節によってかなり差があります。…
コウイカ(イカ・タコ・甲殻類)
コウイカは、砂泥底を底這わせでゆっくり誘うと釣れる。胴の中に石灰質で硬い甲と呼ばれる芯を持つのが最大の特徴で、これがアオリイカやヤリイカとの違いです。東京湾周辺ではスミイカとも呼ばれ、名前のとおり大量の墨を吐くことで知られています。体は丸みのある楕円形で、外套膜の縁に沿ってヒレが細く伸びています。…
マダコ(イカ・タコ・甲殻類)
マダコは、初夏に獲れる麦わらだこが特に身の締まりが良い。8本の腕に吸盤が2列に並ぶのが特徴で、皮膚の色や質感を周囲に合わせて変えることができます。よく似たイイダコは体がひとまわり小さく、目の下に金色の輪模様があることで見分けられます。危険を感じると体内の墨を吐いて姿をくらます習性も持っています。…
ヤリイカ(イカ・タコ・甲殻類)
ヤリイカは、冬の低水温期に接岸する群れを夜に狙う。胴が細長く、先端に向かって鋭くすぼまる槍のような体形が名前の由来とされています。ヒレは胴の後方半分ほどを占める三角形で、体はアオリイカに比べて透明感のある淡い赤色をしています。丸みのある体で短いヒレのスルメイカとは、体形の違いで容易に見分けられます。…
マゴチ(サーフ・砂浜)
マゴチは、体高が低く口に鋭い歯が並ぶことでヒラメと見分けられる。マゴチは体が上下に扁平で、頭部が特に大きく平たい魚です。目は左右に離れて上を向いており、砂に潜って待ち伏せる体形をしています。同じく砂地に潜むヒラメと混同されやすいですが、マゴチは体高が低く、口の中に鋭い歯が並ぶ点で見分けられます。…
シログチ(イシモチ)(サーフ・砂浜)
シログチは、浮き袋を震わせてグーグーと鳴くことが名前の由来とされる。体は銀色がかった黄褐色で、口の中が黄色いのが特徴です。頭部の中に大きな耳石(じせき)を持つことから、地方名「イシモチ」の由来になったとされています。浮き袋を震わせてグーグーという音を出す性質があり、これも呼び名の由来の一つとされます。…
マコガレイ(サーフ・砂浜)
マコガレイは、目が体の右側にあることでヒラメと見分けられる。目のある側(有眼側)は褐色でヒレの縁が黄色く縁取られ、無眼側(裏側)は白いのが基本の見た目です。ヒラメと違い、目が体の右側に並ぶのが最大の見分け方とされています。近縁のイシガレイは体表に石のような硬い骨質の突起が点在する点で区別できます。…
マダイ(磯・沖(船))
マダイは、死ぬとすぐ体色が褪せるため鮮度が見た目で分かる。体全体が桜色から赤色で、体側に青い小さな斑点が散っているのが特徴です。死ぬと体色がすぐに褪せるため、活きの良い個体ほど鮮やかな色を保っています。近縁のチダイは尾びれの縁が黒くならず全体が赤い点で見分けられます。成長すると額が張り出し…
イサキ(磯・沖(船))
イサキは、梅雨どきの「梅雨イサキ」が最も脂がのる。銀灰色の体に黄色みを帯びた縦縞が何本か走るのが特徴で、幼魚は縞模様がより明瞭に出ます。成長すると縞が薄れ、大型では縞がほとんど目立たなくなる個体もいます。群れで回遊する性質があり、一匹釣れると続けて釣れることが多い魚です。口は小さいですが顎の力は強く…
アマダイ(磯・沖(船))
アマダイは、砂泥底に自分で掘った巣穴に隠れて暮らす。頭部が丸みを帯び、目の上に小さな三角形の膜状の突起があるのが特徴です。体色は淡い赤みを帯びた黄色で、アカアマダイ・シロアマダイ・キアマダイの3種が知られており、種によって体側の模様に差があります。砂泥底に自分で掘った巣穴を持つ習性があり…
オニカサゴ(磯・沖(船))
オニカサゴは、毒トゲを持つが味は白身の代表格といわれる。全身にコブ状の突起とトゲがある、いかつい姿の魚です。体色は赤や褐色のまだら模様で、岩礁の色に紛れる保護色になっています。背びれ・尻びれ・腹びれのトゲに毒腺があり刺されると激しく痛むとされ、扱いには注意が必要です。似た仲間のフサカサゴ科の魚が複数いますが…
キビレ(キチヌ)(河口・汽水)
キビレは、クロダイより塩分の低い汽水に強く河口奥まで入る。クロダイ(チヌ)によく似た体形と体色を持ちますが、尻びれと尾びれの下側が黄色みを帯びる点で見分けられます。クロダイより塩分の低い汽水域への適応力が高いとされ、河口の奥や河川の中流域まで入り込むことがあります。正式和名はキチヌで…
ボラ(河口・汽水)
ボラは、成長するとオボコからトドまで呼び名が変わる。体は青灰色の背に銀白色の腹で、体側に数本の薄い縦縞が入ります。頭部が扁平で、目に透明な脂瞼(しけん)と呼ばれる膜が発達するのが特徴です。ブリと同様に成長段階で呼び名が変わる出世魚で、関東ではオボコ→イナ→ボラ→トドと呼び名が変化します。…
テナガエビ(河口・汽水)
テナガエビは、オスだけ体より長いハサミ脚を持つ。オスは体長に対して体よりも長いハサミ脚を持つのが特徴で、これが名前の由来です。メスのハサミ脚は体に対して短く、見た目でオスメスの判別がしやすいエビです。淡水から汽水域にかけて生息し、石垣や護岸の隙間、水草の陰に潜んでいます。夜行性が強く…
コイ(淡水)
コイは、口の両脇にある2対のヒゲで泥の中のエサを探る。口の両脇に2対のヒゲがあるのが特徴で、これで底の泥をさぐりながらエサを探します。体色は野生に近い個体では褐色がかった黄土色ですが、観賞用に改良されたものは赤や白、まだら模様など多様です。うろこが大きく整然と並ぶ体形をしていて…
フナ(淡水)
フナは、コイと違って口にヒゲが無いことで見分けられる。コイに似た体形ですが、口にヒゲが無い点で見分けられます。体色は銀色がかった褐色で、ギンブナ・キンブナ・ゲンゴロウブナなど複数の種・亜種が知られており、種によって体高や体色に差があります。池や川、水路など幅広い環境に適応する丈夫な魚で…
ワカサギ(淡水)
ワカサギは、1年で寿命を終える年魚で冬は氷上の穴釣りが楽しめる。体長10cm前後の細長い小魚で、体は半透明がかった銀白色をしています。一年で寿命を終える年魚とされ、多くの個体は産卵を終えると死んでしまいます。群れで泳ぐ習性があり、湖のプランクトンを主に食べる、食物連鎖の基礎を支える魚ともいわれます。…