マハゼ

河口・汽水

マハゼは、のべ竿の胴突き仕掛けで子どもでも簡単に釣れる

見分け方

淡い茶色に不規則な斑点。腹びれが吸盤状に癒合していて、底に張り付くことができます。河口の砂泥底にいて、都市部の運河でもよく釣れます。東京湾と周辺の淡水域・汽水域で採った体長5〜13cmほどのマハゼ61尾の耳石の元素の比を調べた研究(Matsuzaki ほか, 2014)では、川の淡水域で採れた21尾はすべて、若い時期に汽水や海から淡水へ移った履歴が読み取れました。

釣れる時期・場所

夏から秋。東京都島しょ農林水産総合センターによると、東京湾では冬から春に産卵し、6〜7月に6〜7cmの小型(デキハゼ)、9月ごろに10数cm(ヒガンハゼ)へ育って、秋は水深10m前後の深場へ移ります。東京水産振興会は、成長期には1か月で1.5cmほど大きくなるとしています。夏は小型が数釣れ、秋が深まると型が良くなります(落ちハゼ)。

釣り方

のべ竿の胴突き仕掛けか、ちょい投げ。アオイソメを1〜2cmに切って付け、底を小刻みに引いて誘います。当たりが小さいので、竿先ではなく手元で感じるつもりで。TSURIHACK TV は、水深の調節が要らない重り仕掛けを初心者に勧め、河口の満潮の前後2時間を目安に、30分ほど当たりがなければ場所を移すよう話しています。

食べ方

天ぷらが定番。江戸前の天ぷらだねとして古くから親しまれてきました。小型は背開き、大型は三枚おろしで扱いやすくなります。TSURIHACK TV は、バケツで水温が上がって死なせるのが一番よくないとして、塩分約3%の氷水で氷締めにして持ち帰る方法を紹介しています。韓国の沿岸21か所で採った344尾の調査(Sohn ほか, 2018)では、人にも感染しうる腸管の吸虫の幼虫が見つかりました。生食は避け、火を通しましょう。

出典

  1. 論文 Matsuzaki K, Kanou K, Kohno H(2014) 耳石微量元素分析によって明らかにされた東京湾産マハゼの稚魚期での河川遡上履歴
  2. 論文・英語 Sohn WM ほか(2018) Infections with Zoonotic Trematode Metacercariae in Yellowfin Goby, Acanthogobius flavimanus, from Coastal Areas of Republic of Korea
  3. 公的機関 東京都島しょ農林水産総合センター マハゼ
  4. 資料 一般財団法人 東京水産振興会 マハゼの棲み処調査
  5. 動画 TSURIHACK TV 釣り経験0の人にもオススメしたい。簡単に美味しい魚を釣る釣り方を教えます。

解説動画: 釣り具屋さんでは教えてくれないハゼの釣り方。エサ代10回で300円?/nogumagu水産

エサを変えると釣果が変わる: 釣具店では青イソメやジャリメを勧められることが多いが、ハゼにはエビ(釜揚げエビ/干しエビ)が非常に効くという提案から始まる。大きな魚屋で手に入り、冷凍しておけば1シーズン使えるためコストが劇的に下がる(イソメは毎回500円ほどかかる)という実利にも触れている。

のべ竿の脈釣り: エビを使うならリール竿よりのべ竿の脈釣りが向く—— エサが取られにくく手返しが良い。ハリは袖針の5号が標準。エサが軽いとハゼの口の中に留まりやすく、フッキング率が上がるという理屈で選んでいる。

当たりの3パターン: オモリが落ちたらそのまま糸ふけを取って待つ。ハゼは落ちてくるものを見ているので、近くにいればすぐ反応が出る。ゴツ=エサをくわえた/ブルブル=くわえたまま逃げようとした/ふわっ=くわえたままオモリを引っ張ったと分類し、最初の「ゴツ」で即合わせすると、飲まれずに唇に掛かる。違和感があったら即合わせが基本。

仕掛けの2つのポイント: 1つはオモリが固定か誘導か—— 誘導式のほうが前当たりを取りやすい。ただし全遊動だと引ったくる当たりが全部すっぽ抜けたため、ゴムの浮き止めでストッパーを付けた半遊動に落ち着いたという。もう1つはハリ先が立つか寝るかで、胴突き仕掛けはハリ先が上を向き、投げ釣り仕掛けは寝ている。ハリ先が立っているほうがフッキングの確率が良いとしている。