ヒラメ
サーフ・砂浜
ヒラメは、目が体の左側にあるかどうかでカレイと見分けがつく
見分け方
「左ヒラメに右カレイ」—— 腹を手前、背を向こうにして置いたとき、目が体の左側にあればヒラメです。生まれたときは両側にある目が、体長15mm前後で左側に移ります。カレイと比べて口が大きく、鋭い歯が並ぶのは、小魚を捕食する魚だからです。東北の太平洋岸の湾でヒラメの稚魚の胃の中身を調べた研究(Yamada ほか, 1998)では、着底直後はアミ類が中心で、アミ類の少ない湾では60mmを超えると魚を食べていました。
釣れる時期・場所
秋から冬にサーフで狙いやすくなります。産卵前に浅場へ寄る時期が一番のチャンスです。釣りって、学べる。の動画は、適水温は12〜25℃ながら10℃台のほうがベイトを活発に追う傾向があり、20℃を超える夏より秋か春がおすすめと解説しています。産卵期は東京都島しょ農林水産総合センターの資料では、本州中部以南の太平洋岸が2〜5月、北海道・東北が6〜7月と、南ほど早くなります。
釣り方
サーフからならミノーやワームを底付近でゆっくり引きます。離岸流や地形の変化(波が立たない筋)を探すのが第一で、平坦な砂浜をやみくもに投げても出会えません。釣りって、学べる。の動画は、投げたら糸ふけを巻き取って張ったまま沈め、着底で糸がふっと緩むのを確かめてから巻き始め、波や流れが複雑なときは1秒に2回転、静かなときはミノーやペンシルで1回転ほどと解説しています。生きたアジを使う泳がせ釣りも強力です。
食べ方
刺身、縁側、昆布締め、ムニエル。英語の料理動画(Oishii at Odell's)は、大きな個体ほど風味と食感がはっきりすると話し、縁側はコラーゲンと脂が多く、生では歯ごたえがあり、炙ると脂が出ると紹介しています。昆布締めは、酒を含ませた布で昆布を拭いて柔らかくしてから身を巻き、20〜40分(魚の大きさで変わる)冷蔵庫に置くという手順です。歯が鋭いので、口に手を入れずフィッシュグリップでつかんでください。
出典
- 動画 釣りって、学べる。 【ルアーでヒラメを釣る方法】マゴチが釣れたら釣り方が違うかも⁉
- 論文 Yamada H ほか(日本水産学会誌)(1998) 東北太平洋沿岸域におけるヒラメの摂餌生態
- 公的機関 東京都島しょ農林水産総合センター ヒラメ
- 動画・英語 Another Media Company Hirame Kobujime | How to Break Down a Flounder and Cure it in Kombu for Sashimi | Oishii at Odell's
解説動画: 【ゼロから始めるサーフフィッシング入門】シマノ初心者釣り教室 ~サーフ編~【堀田光哉さんが基礎から分かりやすく解説!】/SHIMANO TV公式チャンネル
サーフの魅力: 砂浜からのルアーフィッシング。懐が広くていろいろな釣り方を受け入れること、ヒラメ・マゴチ・青物・シーバスなど狙える魚が多いこと、そして日本全国どこにでも釣り場があることを人気の理由に挙げている。
ロッドの選び方: 硬さの表記で選ぶ。M(ミディアム)、MH、M+といった段階があり、プラグやワームを中心に使うならM〜M+が勧められている。短い竿より長い竿のほうが遠心力を使えて飛距離が出る。
リールとライン: 4000番のXG(エクストラハイギア)を使用。ハンドル1回転で巻き取る量が多いため、キャスト後の糸ふけをすぐ回収でき、ルアーを早く動かし始められる。これが「投げ直しの回数=チャンスの数」に直結すると説明している。ラインはPEの8本撚りで、必ず200m巻く—— 遠投する釣りなので150mでは足りなくなる場面があるとしている。その先には本線より太いショックリーダーを結ぶ。
解説動画: 【秋ヒラメ】砂に潜む待ち伏せの狩人と、真っ向勝負する/釣りって、学べる。
砂に潜む待ち伏せの狩人: ヒラメは砂や泥の底を好み、小魚や甲殻類を捕食する大型の肉食魚だと動画は説明しています。日中は体を砂に埋めて目を少し出し、周囲の砂に溶け込む体の色で上の様子をうかがい、射程内にイワシやアジといった小魚が来ると、砂の中から爆発的に飛び出して捉えます。獲物を追い回さず来るのを待つ待ち伏せ型で、最大で全長1m、重さ10kgにも達し、70cmを超える大物は「ザブトン」と呼ばれます。
秋にヒラメが浅場へ寄る: 普段は水深のある沖合にいる大型のヒラメが、秋に夏の高水温が下がって沿岸の水温が適水温の範囲に入ると、餌を求めて浅場へ接岸してくると動画は説明しています。冬とその後の産卵期に備えて荒食いのスイッチが入り、ベイトも豊富な9月から11月は、数も型も狙える絶好の季節だといいます。一方、台風などで海が荒れるとベイトも接岸せず捕食も難しくなり、濁りすぎも不利だと話しています。
先にベイトを探す: ヒラメは餌の小魚(ベイト)が集まる場所で待ち構えており、ベイトのいない場所にはヒラメもいない、と動画は説明します。ヒラメ釣りはヒラメそのものではなくベイトの群れを探す釣りで、特にイワシの群れがサーフに接岸するとヒラメの活性は一気に上がるといいます。探し方は、海面が小魚でざわついていないか、鳥山がないか、ルアーにベイトが当たる感触がないかを確かめることだとしています。
ルアーを通す層と食い上げ: ヒラメの捕食は、砂に潜んで頭上の獲物へ突き上げる食い上げと、獲物を追う追い食いに分けられ、多いのは食い上げと考えられていると動画は話します。観察では、海底に沈んで動かないものには興味を示さず、目で追うのは頭上を通る動く魚だといいます。この事実から、ルアーは海底ぎりぎりでも表層でもなく海底から1〜2mほど上の層を通すのが最も効果的で、基本はただ巻きだとしています。
ヒラメ40と待つ合わせ: 泳がせ釣りや餌釣りで特に重要な「ヒラメ40」は、当たりから合わせまで40を数えるほど待てという教えで、40は例えだと動画は説明します。ヒラメは獲物を一度で飲み込むことが少なく、まず鋭い歯で噛みつき、少し時間をかけて反転して頭から飲み込みます。前当たりで力任せに合わせると針が口先から抜けてしまいます。前当たりでは竿を少し送り込み、重く引き込まれる本当のあたりで合わせます。