カワハギ
磯・沖(船)
カワハギは、エサだけ盗る名人なので刺しエサを小さく収める
見分け方
ひし形の体におちょぼ口とザラザラの厚い皮。第一背びれが硬いトゲ(角)になっていて、名前のとおり皮が手で簡単にはがせます。よく似たウマヅラハギは体がより細長く、青みがかっています。東京都島しょ農林水産総合センターによると、水深100m以浅の磯まわりや砂地にすみ、海藻・ゴカイ類・エビ・カニ・貝まで食べる雑食です。水槽の幼魚が30分でクラゲを体重の平均99%ぶん食べたという実験(宮島ほか, 2011)もあります。
釣れる時期・場所
秋から冬が肝の季節。東京都島しょ農林水産総合センターは、産卵期は春から夏で、冬は特に肝臓が肥大し、身にも脂がのるとしています。釣りジャーニーは、堤防では夏から冬がシーズンで、夏は身が、秋から冬は肝が旨いと言われると紹介。ぬこまた釣査団は、秋は肝がパンパンで、春ごろには産卵で卵が膨れ肝は減っていくと話しています。
釣り方
胴突き仕掛けが定番で、堤防でも使えます。おちょぼ口でエサだけをかすめ取る名人なので、アサリのむき身はたるませずハリに収めます。ぬこまた釣査団は、身が大きいと針のない所だけかじられるため水管を外し、大きく誘って追わせてから食わせの間を入れると当たりが大きく出ることがあると話します。釣りジャーニーは、着底後すぐ糸ふけを取り、当たりは吸い込んですぐ吐き出されるので即合わせと勧めています。
食べ方
肝和えの刺身が絶品です。肝は傷むのが早いので、当日中に食べ切るか下処理して冷凍してください。鍋にしても身が締まって美味しい魚です。同じカワハギ科のソウシハギは、厚生労働省の資料が消化管や内臓にパリトキシンを持つとし、神奈川県は激しい筋肉痛や呼吸困難などが出て重篤なら死亡することもあるとして、「絶対に食べないで」と呼びかけています。
出典
- 公的機関 東京都島しょ農林水産総合センター カワハギ
- 論文・英語 Miyajima Y, Masuda R, Yamashita Y(2011) Feeding preference of threadsail filefish Stephanolepis cirrhifer on moon jellyfish and lobworm in the laboratory
- 公的機関 厚生労働省 自然毒のリスクプロファイル:魚類:パリトキシン様毒
- 公的機関 神奈川県健康医療局生活衛生部生活衛生課 「ソウシハギ」は食べないで
- 動画 釣りジャーニー 【入門マニュアル】堤防カワハギ釣り How to~5つのポイント~ 初心者必見!!
- 動画 ぬこまた釣査団 【ゼロから始める堤防カワハギ釣り】冬でもオカッパリから大型が狙える[タックル・釣り方・餌付け]を紹介します!
解説動画: これを見れば全てがわかる-カワハギ釣り完全攻略バイブル 宮澤幸則解説/TSURIHACK TV
難しそうで、基本を押さえれば釣れる: 「エサ取り名人」「難しい」というイメージが強いが、基本をしっかり押さえれば比較的簡単に釣れる魚だとして、道具立てとエサ付けから解説している。仕掛けは3本バリのシンプルなものが標準。
エサはアサリを塩で締める: むき身のアサリを使う。まず海水でさっと洗ってぬめりを取り、水を切ってトレイに移す。このとき一度に全部出さず、小出しにする—— 残りはクーラーで鮮度を保つ。そのうえでアミノ酸入りの塩を表面が軽く隠れる程度に振って締めると、身が硬くなってエサ付けが簡単になり、エサ取り名人に抜き取られにくくなる。締めすぎないことがコツ。
刺す順番に理由がある: アサリは水管・ベロ(オレンジ色の部分)・ワタの3つのパートに分かれている。ワタ → ベロ → 水管の順にハリへ刺していく。こうすると多少かじられても持ちこたえ、最後に残る水管の匂いが魚を寄せる—— 水中映像で確認すると、水管だけになっても反応が出ることがあるという。
解説動画: 堤防からカワハギが驚くほど釣れる!悶絶アタリも攻略できる[タックル・仕掛け・釣り方]を徹底解説/ぬこまた釣査団
専用ロッドとライン: 動画はカワハギ釣り専用ロッドを勧めています。穂先がカラーリングされ柔らかい素材でできているロッドだと、ふっと抜けるような当たりや竿先が揺れるような当たり、小刻みに震えるような当たりといった小さな当たりが取りやすくなると説明します。シーバスロッドやエギングロッドでは細かい当たりが取りづらいとも話し、メインラインはPEを選ぶと当たりが出やすいとも勧めています。
仕掛けと針選び: 動画によると、仕掛けはメインラインとハリスが一体のものと、ハリスだけ交換できるタイプの2種類があります。カワハギがいる釣り場は根がかりしやすいため、ハリスが傷んだときに仕掛けごと替えるより交換タイプの方がコスパがいいと話します。針は細軸のワイドフック、刺さりやすく軸が太いネオフック、太軸のパワーフックの3種類があり、魚のサイズに合わせて2.5号から5.5号まで使い分けます。
シェイクで焦らす: 遠くのカワハギを寄せるときは、重りで海底を15cmほど浮かせてはコツコツと叩き、音や砂煙で魚を呼び寄せると紹介します。寄ってきたら餌を小刻みに揺らし続けて食べさせず、ふっと止めた瞬間にカワハギを争わせて食いつかせるシェイクで焦らす誘い方を勧めています。簡単に餌を食べられると思わせるとホバリングしたまま当たりが出ない悶絶あたりになるため、あえて焦らすことが大事だと話します。
姿勢を変えて早合わせ: カワハギは吸い込んで咀嚼して吐き出す食べ方をするため、竿先に当たりが出ないまま餌がなくなってしまい、目で見てタイミングを計って合わせてもかからないと説明します。餌を沈めて追わせ、いったん浮かせてからまた沈めると、カワハギが下を向いた姿勢で食いつき始め、ここで当たりを待たずに1〜2カウントほどで早合わせするとかかりやすいといいます。牡蠣を餌にする被せ釣りでも、餌が海底にあるため魚が同じ角度で食いつき、小さな魚までフッキングできると話します。